2021年06月12日

入国者変異株新規状況6/11

◇入国者変異株新規確認状況 6月11日追加発表分

厚生労働省(厚労省)は11日、変異株が確認されたことを発表しました。
空港検疫での陽性事例として26人が確認されています。


新規確認
11日発表分は、入国者の空港検疫での陽性事例26人です。
・B.1.1.7系統の変異株(新称:アルファ株、旧称:英国株)13人
・B.1.351系統の変異株(新称:ベータ株、旧称:南ア株)3人
・B.1.617系統の変異株(新称:デルタ株等、旧称:インド株)10人

今回の発表では、1月1人分も合わせて発表されており、過去の見直しも行われたようです。
また発表自体は、海港検疫1人を含めた27人発表です。
新たにインドネシアからの入国者に変異株が確認されています。

過去訂正
過去発表のうち11人分が、「デルタ株等に分類されていた検体がデルタ株等に分類されなくなった」として「訂正」されています。
訂正なので、削除ではないと思われます。
・3月17日にプレスリリースした事例1、4
・4月7日にプレスリリースした事例14
・4月21日にプレスリリースした事例5
・4月28日にプレスリリースした事例13、25
・5月21日にプレスリリースした事例113、149
・5月28日にプレスリリースした事例2、8
・6月4日にプレスリリースした事例26
アルファ株やベータ株の事例がほとんどで、訂正理由が謎です。

発表内容の誤りが一件発表されました。
・6月4日にプレスリリースした事例1(年代が30代との発表が40代の誤り)
上記事例は30代では該当者がいなかったですが、40代になったことでNo2219と合致しました。


該当者未発見等
・今回発表1例目(1月9日成田着スリランカから入国の30代男性)に該当する人が2人おり、特定できませんでした。
 1996例目と1997例目です。


その他の話題
・6月9日毎日発表分No2968(5月24日羽田着インドから入国の静岡県居住50代男)が16日後に発表され「謎」と記事にしました。今回の変異株発表の9例目が該当するとみられます。変異株分析をしていたにしては発表までの期間が異常に早すぎます。
従って、14日間隔離後の検査で陽性確認されたのではなく、もっと前に陽性確認されていたが発表が遅れただけだったと推定されます。
(日本空港情報館ブログでの取り上げは14日後陽性として扱っていきます)



以下のような特徴があります。
 アルファ株が多い=アフガニスタン(ややデルタ株等が出始め)、フィリピン(ベータ株が減少)、スリランカ
 デルタ株等が多い=ネパール、インド
バングラデシュとパキスタン、アフガニスタン、スリランカは、入国者からデルタ株等感染が多い事実はいまのところ一切ありません。デルタ株等感染の拡大を理由に強制隔離期間を延ばしているのは異常に差別的です。
理由は「デルタ株等株感染国の周辺国」などとすべきです。しかし、その場合には、中国、ミャンマー、ブータンも対象にしないと不公平ですね。
では「それぞれの国の変異株が危ない」としたらどうか。しかし、その場合には入国者の陽性が多い、アルファ株は米国、ベータ株はフィリピン、ガンマ株はブラジルなども10日間強制隔離対象にしないと不公平ですね。
結局こんなような不公平感や、そもそもすり抜けも起こってしまいます。初めから全世界14日間強制隔離にすれば差別的にならないのに、こんなやり方だから後手後手でかつ差別的に映ります。しかし、全然平等にやる気配はないですね。
(三大航空連合も全世界共通の入国規制にしろと言っているんだから、厳しい方に合わせて全世界14日間強制隔離(緩和するときは感染状況見て特例的に実施)にすれば万事解決なんですよ、、、)


<入国者起因合計>
空港検疫が絡む日本国内の変異株確認者(6月11日発表分まで)
新規で26人増加しています。(訂正11例は削除せず)
 入国者起因とはっきりしているもの:少なくとも合計691人(+26人)
 うち入国者空港検疫での捕捉事例:609人(+26人)
 うち入国者空港検疫すり抜け事例:少なくとも50人
 うち入国者起因の市中二次感染事例:少なくとも30人
 うち入国者起因の市中三次感染事例:少なくとも2人

→これらを反映させた一覧は1週間に1回程度更新します。一覧表示は分離しています。
https://johokotu.seesaa.net/article/481724933.html

訂正対象事例
(今回デルタ株等ではないとされた事例)
12月20日 1762 羽田 20代 女性 東京都 非公表 無症状 α
3月2日 2222 関空 40代 男性 大阪府 ウクライナ 無症状 α
3月4日 2227 成田 10歳未満 男性 茨城県 パキスタン 無症状 α
3月21日 2310 成田 30代 男性 埼玉県 バングラデシュ 無症状 β
3月23日 2342 成田 40代 男性 神奈川県 パキスタン 無症状 α 3
3月26日 2362 成田 20代 男性 栃木県 パキスタン 無症状 α 3
4月2日 2429 成田 40代 女性 埼玉県 パキスタン 頭痛 α 3
4月11日 2480 成田 20代 男性 千葉県 インド 無症状 δ?α?
4月11日 2481 成田 20代 男性 東京都 インド 無症状 δ?α?
※上記2人のうちのいずれか1人のみが該当
4月8日 2482 成田 10歳未満 男性 新潟県 パキスタン 無症状 α 3
4月30日 2686 羽田 10歳未満 男性 神奈川県 米国 無症状 α
5月4日 2721 羽田 40代 男性 神奈川県 インド 無症状 δ
5月23日 2888 羽田 50代 女性 非公表 フィリピン 無症状 β

新たに発表された変異株状況
左から、入国日 事例No 入国空港 年代 性別 居住地 行動歴 症状 変異株種類 強制隔離日数
※変異株種類 α:旧英国株、β:旧南ア株、γ:旧ブラジル株、δ:旧インド株
※強制隔離日数 数字無:入国時陽性、数字有:入国から日数後に陽性

1月9日 1996 成田 30代 男性 神奈川県 スリランカ 無症状 α?
1月9日 1997 成田 30代 男性 千葉県 スリランカ 無症状 α?
※上記2人のうちのいずれか1人のみが該当
5月18日 2856 関空 20代 男性 愛知県 アフガニスタン 無症状 β
5月20日 2884 成田 30代 男性 埼玉県 南アフリカ 無症状 β 3
5月23日 2886 成田 20代 男性 非公表 インド 無症状 δ
5月24日 2891 羽田 40代 男性 岩手県 フランス 咽頭痛 α
5月24日 2892 成田 50代 男性 神奈川県 スリランカ 無症状 α
5月25日 2896 成田 50代 男性 千葉県 フィリピン 無症状 α
5月25日 2898 成田 20代 男性 千葉県 アフガニスタン 無症状 δ
5月25日 2899 成田 50代 女性 千葉県 アラブ首長国連邦 無症状 δ
5月25日 2900 成田 20代 男性 栃木県 アフガニスタン 無症状 α
5月26日 2904 成田 40代 男性 千葉県 アフガニスタン 無症状 α
5月26日 2905 成田 40代 男性 千葉県 アフガニスタン 無症状 δ
5月27日 2906 成田 40代 女性 愛知県 スリランカ 無症状 α
5月24日 2907 成田 50代 男性 埼玉県 パキスタン 無症状 α 3
5月27日 2908 羽田 30代 男性 非公表 インド 無症状 δ
5月27日 2909 羽田 60代 男性 茨城県 インド 味覚障害 δ
5月27日 2910 成田 50代 男性 東京都 インドネシア 無症状 δ
5月27日 2911 成田 20代 女性 神奈川県 フィリピン 発熱 β
5月29日 2918 羽田 30代 男性 東京都 米国 無症状 α
5月29日 2919 羽田 30代 男性 大阪府 インド 無症状 δ
5月29日 2920 関空 30代 男性 愛知県 アフガニスタン 無症状 α
5月24日 2922 羽田 50代 男性 非公表 インド 無症状 δ 6
5月30日 2923 羽田 10代 女性 神奈川県 フィリピン 無症状 α
5月30日 2924 羽田 20代 女性 非公表 フィリピン 咳 α
5月30日 2925 羽田 10代 男性 神奈川県 フィリピン 咳・発熱 α
5月24日 2968 羽田 50代 男性 静岡県 インド 無症状 δ 14


新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者等の発生について(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19235.html


STAY HOME NOW, FLY LATER

posted by johokotu at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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