2021年06月26日

6月2週入国_検体数やや増

◇空港検疫 6月2週目検体数(≒入国者数) 検体数はやや増加

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が22週目に突入


厚生労働省(厚労省)は25日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の6月2週目(6月6日〜6月12日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が22週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数はやや増加
6月2週目は、検査数は16,515件(前週比+449件)とやや増加しています。
日本国籍者は10,157件(前週比+398件)、外国籍者は6,358件(前週比+51件)で、日本国籍者の方が増加割合が多いです。

検体数の多い国は減少した国が多い
国別で見ると、最も入国が多かったのは米国で5,494件(前週比-442件)でした。先週に引き続き二番目は中国で1,881件(前週比+497件)、三番目はフィリピンで1,106件(前週比-86件)、四番目は韓国で670件(前週比-60件)。五番目は台湾で589件(前週比-20件)でした。
インドが480件(前週比+157件)と早くもリバウンド増加に転じて六番目。七番目はインドネシアで472件(前週比-93件)、八番目はタイで446件(前週比-94件)でした。
九番目はベトナムが354人(前週比+33件)と2週連続の増加。十番目は英国で329件(前週比-22件)でした。

デルタ株等で一時大騒ぎとなったネパールは9件(前週比-16件)、アフガニスタンは4人(前週比-34人)と軒並み減っています。

キルギスが4件(前週比-56件)、ラオス29件(前週比皆増)などが目を引きました。

この週は、検体数(≒入国者数)が減った国と増えた国がバラバラでしたが、検体数の多い国は減少した国が多い印象でした。

日本国籍者の増加が目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、台湾、インド、タイ、英国でした。
米国は相変わらず日本人が多く、日本国籍者4,370件・外国籍者1,124件で、日外ともに減少。
台湾は、日本国籍者419件・外国籍者170件で、日本国籍者は減少、外国籍者は増加です。
インドは、日本国籍者331件・外国籍者149件で、日本国籍者が大きく増加しています。
タイは、日本国籍者323件・外国籍者123件で、日本国籍者の減少がほとんどです。
英国は、日本国籍者245件・外国籍者84件。前週と同レベルでした。

日本人と外国人が同じくらいなのは、上位十位までの国では、韓国、インドネシア、ベトナムでした。
韓国は、日本国籍者293件・外国籍者377件。日本国籍者はやや増加、外国籍者が大きく減っています。
インドネシアは、日本国籍者232件・外国籍者240件で、外国籍者の減少がほとんどです。
ベトナムは、日本国籍者149件・外国籍者205件で、差が広がっています。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピンでした。
中国は日本国籍者755件・外国籍者1,126件と外国籍者が急増しています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者144件・外国籍者962件です。

この他、十位以内に入っていませんが、11位のロシアは日外同程度ですが、12位のドイツ、13位のフランス、14位のメキシコ、14位のシンガポールは日本国籍者の方が多い状況です。

なお、10日間強制隔離になっていた7か国のうち上記以外の4か国は、
 バングラデシュ 64件(前週比+45件)=日外ともに増加
 パキスタン 70件(前週比-6件)=日本国籍者倍増、外国籍者半減
 スリランカ 40件(前週比+19件)=日本国籍者が多く増加
 モルディブ 6件(前週比-3件)
でした。いつも通り、国によって要因がややバラけています。

・高感染国が多い欧米からの入国は、日本人が多い
・南アジアからは圧倒的に外国人が多い。→インドとバングラデシュは再増加局面(バングラデシュは13日から6日間強制隔離に緩和)・ネパールは戻らず、パキスタンとスリランカは横ばいといった印象でしょうか。

といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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