インドネシアからの特別便運航が続々決定している中で、日本の到着空港が中部国際や関西国際になっています。成田国際(成田)や東京国際(羽田)への負担集中が少しずつ分散し始めました。
16日に運航されたジャカルタ→成田国際(成田)便搭乗者は、別のチャーター便で成田→中部国際(中部)と移動。そこで10日間の待機が始まりました。成田周辺ホテルの確保が難しくなっていることから、一度千葉へ飛んでそこから愛知まで戻るという面倒な経路となりました。
26日には関西国際(関空)、28日には中部に直接飛ぶ特別便が予定されています。
これまで、地方在住者の帰宅の足を考慮して、到着空港を関空や中部にする便はありました(例:日本航空ロンドン発等)。しかし、空港の検査施設や隔離施設を考慮した目的地分散はありませんでした。
インドネシア特別便がオリンピック需要と被って、施設が限界であることがクローズアップされたことで、成田や羽田への負担集中が少し意識され、実際に分散しようという動きが始まった印象です。
現在国際線就航便は、成田と羽田に集中しています。
成田では通路に待合椅子を設けたり、一時は手荷物受取場に段ボールベッドまで登場。羽田では第3ターミナル増築部がほぼ検疫施設として活用されている模様であるなど、大人数を捌くために施設の用意も大変な状況のようです。
また、強制隔離する施設や陽性時の入院先・療養先、個人が自分で確保する自主隔離ホテルは、千葉や東京に集中してしまいます。
東京周辺は感染者数も多いため、国内にいる人への対応だけでも手一杯なのに、さらに負担が増大化してしまいます。
日本全国には、国際線が就航できる施設を持つ空港がたくさんあります。それらが今は閉館したまま放置され、宝の持ち腐れ状態になっています。
そしてその周辺には、コロナ禍で旅客数減少に困っているホテルもたくさんあります。
それらとうまく連携して、千葉、東京、愛知、大阪、福岡に集中している負担の分散を検討してほしい所です。
例えば国際線が就航できる空港に1日1便分割り当てるだけでも、全国30空港程(30便分ほど)は確保できますから、千葉や東京の負担は大幅に軽減されます。
現状では、東京周辺を最終目的地とする人が多いため、強制隔離後の移動が必要になりますが、それらは、特別に許可したチャーター便として成田や羽田へ飛ばすでも良いのではないでしょうか。たまたま割り当てた空港近くに住んでいるなら、現地で解散したい人はそこ解散でも良いとすれば同地のレンタカーやハイヤーも儲かりますし。
強制的に隔離されるなら、滞在ホテルも、都会のゴミゴミしたところより、部屋から風光明媚な風景を楽しめる所の方がよっぽど良いですよ、、、。
全国知事会では、昨年7月の時点で、入国者の負担が特定の都道府県に偏らないよう要請しています。
地方は医療体制がぜい弱なところも多いですし、検疫官の配置が難しく、そう簡単にはいかないのでしょうが、うまく負担分散してもらえると良いですね。
■日本航空特別便・運航決定のお知らせ(ジャカルタ発関西国際空港行き:7月26日)(在インドネシア日本国大使館公式サイト)
https://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase21_135.html
■全日空特別便・運航決定のお知らせ(ジャカルタ発中部行き:7月28日)(在インドネシア日本国大使館公式サイト)
https://www.id.emb-japan.go.jp/oshirase21_136.html
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