2021年07月28日

7月1週入国_西欧引続き増加

◇空港検疫 7月1週目検体数(≒入国者数) 検体数はさらに増加、西欧が引き続き増加中

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が26週目に突入


厚生労働省(厚労省)は26日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の7月1週目(7月4日〜7月10日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が26週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

いつもは金曜日発表ですが、今回は4連休が挟まったせいか発表がいつもより遅く、月曜日発表になっています。

検体数はさらに増加、外国籍が伸びる
7月1週目は、検査数は23,362件(前週比+1,024件)とさらに増加しています。
しかし、日本国籍者は12,493件(前週比-1,518件)と減少。外国籍者は10,869件(前週比+2,542件)で急増しています。

西欧からの入国増加続く
国別で見ると、入国者数最多は米国で6,126件(前週比-523件)でした。二番目は中国で1,885件(前週比-288件)、三番目はフィリピンで1,438件(前週比+116件)でした。ここまでは前週と同順で、四番目は英国で1,292件(前週比+571件)と急増、五番目はフランスで1,157件(前週比+319件)と増え続けています。

六番目はインドネシアで927件(前週比+222件)、七番目はドイツで750件(前週比+47件)と増えています。八番目は韓国で671件(前週比-253件)、九番目はタイで516件(前週比-193件)。十番目には欧州のスイスが480件(前週比+199件)と増やしました。

3週前から急に増え始めた西欧からの入国者の増加が止まりません。十一位以下もイタリアが200人超えの増加、アイルランドが100件弱増加しています。長期休暇前の入国ラッシュに加え、五輪需要が始まっているのは明らかですね。
特別便でもめている感染状態の悪いインドネシアも200人以上の増加です。

デルタ株等で一時大騒ぎとなったアフガニスタンは16人(前週比+12人)と再増加が始まりました。
先々週ついに再発したネパールは12件(前週比+7件)と再び減ったままでした要因は明らかに、直行便が飛ぶか飛ばないかですね。
インドは222件(前週比+26件)でやや増加しています。

この週は、検体数(≒入国者数)が増えた国の方がやや多い状況でした。

インドネシア日本国籍者急増、緊急帰国??
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、英国、フランス、インドネシア、ドイツ、タイでした。
米国は、日本国籍者3,976件・外国籍者2,150件と日本国籍者は減り、外国籍者が増えています。
英国は、日本国籍者753件・外国籍者539件。日外ともに大幅に増えています。
フランスは、日本国籍者808件・外国籍者349件で、こちらも日外ともに大幅に増えています。
インドネシアは、日本国籍者631件・外国籍者296件と、日本国籍者のみ急増。緊急帰国が増えていると推定されます。
ドイツは、日本国籍者504件・外国籍者246件と、前週と同レベルでした。
タイは、日本国籍者407件・外国籍者109件で、日本国籍者が大きく減っています。

日本人と外国人が同じくらいなのは、上位十位までの国では、スイスでした。
スイスは、日本国籍者282件・外国籍者198件で、外国籍者の方が伸びています。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピン、韓国でした。
中国は日本国籍者713件・外国籍者1,172件で、日外ともに減少しています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピン。日本国籍者180件・外国籍者1,258件で、さらに差が開いています。
韓国は、日本国籍者255件・外国籍者416件で、日外ともに減少しています。

この他、十位以内に入っていませんが、11位の台湾と15位のアラブ首長国連邦は日本国籍者の方が多く、12位のイタリア、13位のカナダ、14位のスペインは日外同数程度です。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち上記以外の6か国は、
 バングラデシュ 56件(前週比-5件)=日本国籍者は減少、外国籍者は増加
 パキスタン 56件(前週比±0件)=日本国籍者は増加、外国籍者は減少
 スリランカ 33件(前週比-25件)=全員外国籍者の減少
 モルディブ 3件(前週比±0件)=外国籍者3人のみ
 キルギス 0件(前週比-9件)=元々ほぼ日本国籍者8人
 ザンビア 7件(前週比-2件)=日本国籍者5・外国籍者2

でした。今回は日外状況がバラバラでした。

・高感染国が多い欧米からの入国は、日本人が多く、急増中
といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER

posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: