この記事は、公式発表を基にしておらず、他報道機関の記事を基に記載しています。
読まれる際は、充分ご注意ください。
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東京2020オリンピック競技大会が開幕して1週間が経過しました。未だに「国際線到着空港で五輪選手のバブルが崩壊」という事実誤認の指摘が相次いでいます。そろそろ間違いに気づきましょうよ。
例えば、今週はこんな記事がありました。
医師が証言「羽田空港関係者の感染が増加」の悲鳴 東京五輪に伴う人流増加の影響が懸念される(東洋経済新報社公式サイト)
https://toyokeizai.net/articles/-/443712
記事の主題は、東京国際空港(羽田空港)周辺の病院で空港関係者の新型コロナ受診が増えているというのですが、その中で、いつもの「国際線到着空港で五輪選手のバブルが崩壊」という指摘が出てきました。
「到着ロビーを訪れると、狭い場所で人がごった返していた。数え切れないほどの大勢の英国とアメリカの選手団が筆者の目の前をゆっくりと歩いて通り過ぎて行った。選手団はスタンション(仕切り棒)でつながれた青いベルト2本の間を進んでいった。それが選手団にとっての導線(通路)になっていた。
しかし、すぐその隣には、スーツケースを引いて歩く一般客の姿も多く見かけられた。筆者が想像していた「バブル方式」とは正直かなりかけ離れていた。ベルトを越えて違うレーンを歩いてはだめよ、といった単なる便宜上の区分程度の分け方だった。」
といった記載があります。
※個人的には、病院の受診者のうちどのくらい空港職員の割合が増えたのか、大田区の陽性者のうち何人が空港関係者か、そもそもどこで感染したと推定されるか行動歴を出すなど、そういったことを記事にしてほしいですが、そういう具体的な話が全然出てきませんね。そういうデータに基づいた内容や対策に寄与する内容の方が何百倍も大切なのですが、、、。
■羽田空港第3ターミナルは極論すれば五輪関係者の動線を分離する必要がない
この記事を読んだ時の最初の印象は、「んっ?、専用通路作ってるから、むしろバブルになってますが???」でした。
「何を言っているんだ」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実は、羽田空港第3ターミナルは、極論すれば、五輪選手団と一般客の動線を分離する必要がありません。
・羽田の第3ターミナルには、国際線利用者しかいません。
・到着出口から出てきた東京五輪関係者もこの記事の言う一般客も、同じ飛行機に乗ってきました。
・到着出口から出てきた東京五輪関係者もこの記事の言う一般客も、同じ検査をしてきました。
・到着出口から出てきた東京五輪関係者もこの記事の言う一般客も、同じ陰性確認をしてきました。
つまり、五輪関係者も一般客も条件は同じです。
つまり、国際線到着空港内では、五輪関係者と一般「”客”」を動線分離する必要は皆無なわけです。
■国際線到着空港で必要なのは五輪関係者の分離ではなく入国者の中での分離
どういう分離が必要かと言えば、
例えば、高感染国からの入国者と低感染国からの入国者の分離の方が必要です。ここに五輪は全く関係ありません。
例えば、ワクチン接種していない人とワクチン接種した人の入国者の分離の方が必要です。ここに五輪は全く関係ありません。
例えば、現地で14日間隔離してから来ているか否かでの分離の方が必要です。ここに五輪は全く関係ありません。
それでも動線分離が必要だと言うなら、一般客も含めて、すべての入国者を「空港職員」や「なぜかそこにいる日本居住者」から分離しなくては駄目です。そして、それは五輪は全く関係ないわけです。
国際線到着空港で、一般客との間で五輪関係者のバブルが出来ていないと主張するのはあまりに事実誤認も甚だしいわけです。
この記事はベルトを批判していますが、ベルトとはいえ、入国者がどこを通るかが一目瞭然です。五輪関係者と距離をとりたければ、万一到着ロビーにいる一般客は五輪関係者と事前に距離をとる準備が出来ます。普段はないベルトがあることで、非常に安全側に触れているわけです。
確かに、航空利用者でない日本人と接触する可能性はゼロではないですが、特に羽田空港は、各公共交通機関からは到着ロビーを経由せずに出発ロビーへ行けるため、出発客が到着客と錯綜するのは稀です。そして、一年以上も「不要不急の来館はお控えいただきますよう、お願い申し上げます。」と告知されています。
入国後14日間隔離しなければならない入国者を送り迎えする家族も会った瞬間に濃厚接触となるからそもそも空港に来るわけがないし、羽田の第3ターミナルに一般日本人はいないはず。唯一いるとすれば、空港職員以外は、この写真を撮りに来た記者とか、罹患する危険を冒してでも空港を訪れようとした人だけです。それは日本国内にいる人の行動であり、五輪関係者には全く関係がないです。
言ってみれば、羽田の第3ターミナルは、ターミナル全体がバブルなのであり、その中で細かく動線分離するのはやるだけ無駄(徹底的にやるなら別ですけど)。問題視するなら、五輪関係者の動線分離ではなく、ターミナルというバブルの中に突っ込んできた日本居住者をどう排除するかという問題です。そこは五輪関係者かどうかは全く関係がありません。
ちなみに、この記者はこんな危険な入国者だらけの羽田空港第3ターミナル到着階を取材した後、14日間の自主隔離に入っているのでしょうか。ぜひ隔離生活日記を公開してほしいものです。
もしも自主隔離していないなら、バブルを崩壊させたのは、この記者と言うことになります。
■海外の空港だと航空利用者以外はターミナルにそもそも入れないところも
海外の空港だと航空利用者以外はターミナルにそもそも入れないところもあります。
例えば、コロナは全く関係なく、タイ・バンコクのスワンナブーム国際空港は、到着ロビーへ一般人は立ち入れません。新型コロナウイルス感染症がパンデミックになってから、ロンドンのヒースロー空港など、航空利用者以外の立ち入りが禁止された空港もあります。
シンガポールのチャンギ空港では、空港職員の集団感染が発覚した直後は、業務に関係ない空港職員の立ち入りすら制限したほどでした。
それらに比べると、日本の空港は自由すぎます。
緊急事態宣言が出ても、空港に不要不急で遊びに行けるんですから。
先週には成田でファンが制止を振り切って選手団に近づいたという状況も見られているようです。
五輪選手団、続々入国 「バブル方式」ほころび目立つ成田空港(毎日新聞公式サイト)
https://video.mainichi.jp/detail/video/6264152704001
こういった問題は、そもそも入国者と日本居住者をどう分離するかという問題であり、五輪が始まったから生じているものではありません。五輪バブルの問題点ではなく、日本の水際対策の問題であり、日本居住者の行動の問題であることに、この記者も気が付いていないんですね。
だいたい、まん延防止等重点措置が出ているのに入国者がウヨウヨいる成田へ外出する。その上、ソーシャルディスタンスも保たずにバブルの中に突っ込む日本人はどうなのでしょう。正直、外国選手側からしてみれば、自国にはない正体の分からないウイルス源が近づいてくるわけで、テロ攻撃に近いです。
ウイルスを密輸しているのも、運び屋をしているのも、バブル崩壊させているのも、実は五輪関係者ではなく、日本居住者なわけです。
テロを受けた側が「五輪のせいだ」と差別を受けるという謎の状況になってしまっています。
私自身も「バブル崩壊」は懸念しています。しかし、それは、空港から一歩でも出て日本国内に入り込んでからの話。国際線到着空港で議論することではありません。
そして、国際線到着空港から一歩でも日本国内に入り込んだら、動線分離できていないとダメです。
例えば、羽田の場合でもその状況は起こりえます。国際線のみが発着する第3ターミナルは動線分離していなくても良くても、国内線が発着する第1ターミナルや第2ターミナルで動線分離されていなかったら、それはバブル崩壊です。
そうやって考えていくと、少なくとも、羽田空港第3ターミナルでは空港側の対応で「バブル崩壊」にはなっていないことが分かります。「日本居住者の記者がバブルと言うターミナル内に入り込み、その後バブルの外に出てくる行為」こそがバブル崩壊の原因であり、まるで空港側の対応がなっていないように聞こえるこういった事実誤認の記事が出てしまうのは、普段から空港を取り上げている身からすると、非常に残念ですね。
■五輪関係者で空港検疫の陽性は増えていない印象
では、「五輪関係者で患者が増えているのか」と言う点では、市中感染は増えている印象ですが、実は空港検疫は少し違います。
五輪関係者が大挙して入国した7月中旬頃は、入国者数は倍ほどの急増を見せていたのに、陽性者は少し増えた程度にしかなっていません。
行動歴の国がバラバラしていたので、五輪関係者もそれなりにいたのでしょうが、10歳未満の陽性事例やインドネシアからの入国者の陽性事例が多く、五輪関係者ではなく、家族渡航が多いとみられる結果が出ています。
罹患率も、入国者が急増したせいで0.3%を下回る状態が続いています。
五輪関係者は頻繁な検査が義務付けられており、陽性になった時点で競技人生を失うのですから、感染予防に努めているのは当たり前。いつでも帰国できたのに現地の感染状況が悪くなったからとドタバタ帰ってくる人や、日本国内では帰省も自粛しようと呼びかけが行われる中夏休みだからと帰ってくるような人の方が、よっぽど感染リスクは高いのでしょう。
空港検疫の罹患率は、日本国内に比べれば、5倍〜20倍の感染状況とはいえ、昨年からずっとその傾向が続いています。細かいデータはありませんから、正確なことは言えませんが、今出ているデータから見ると、五輪のせいで入国者の罹患状況が悪化している印象はあまりありません。
一方で、市中感染は明らかに増えているので、「バブル崩壊」を記事にするなら、空港ではなく、空港を出た後の行動を取り上げないと意味がありません。
泊まっているホテルからコンビニに行くとか、入国後14日間経ずに国内線を利用するとか、それを自治体挙げて大歓迎するとか、それらは明らかに「バブル崩壊」です。
空港を取り上げるなら、羽田なら第1か第2、あるいは地方空港の状況を取材した方が宜しい気がします。
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14日間隔離を徹底しない入国者が増えれば、国内へのウイルス密輸はどんどん増えます。
正直五輪選手がバブルかどうかなどどうでもよいです。ちゃんと14日間隔離をするなら、こんな問題は起きないんですから。
入国者の皆様、14日間隔離頑張ってください。
防ごう、空港検疫すり抜けによるウイルス密輸
防ごう、入国14日以内の接触によるウイルス拡散
防ごう、空港へのお迎えによるウイルス拝受
防ごう、海外から動くことによるウイルス蔓延
空港検疫でのすり抜けは必ず発生します。
入国者が家族と接触しなけりゃ、家族に感染は拡がりません。
入国者が友人と接触しなけりゃ、友人に感染は拡がりません。
入国者が他人と接触しなけりゃ、他人に感染は拡がりません。
家族が入国者と接触しなけりゃ、家族に感染は拡がりません。
友人が入国者と接触しなけりゃ、友人に感染は拡がりません。
他人が入国者と接触しなけりゃ、他人に感染は拡がりません。
入国者が国内で接触しなけりゃ、国内に感染は拡がりません。
入国時検査の陽性・陰性は関係ありません。
入国時に検査するかしないかは関係ありません。
超人能力を持った選手かVIPか下々の者かは関係ありません。
変異株かどうかも関係ありません。
ワクチンを打ったか打たなかったかは関係ありません。
いいかげん、14日間の自主隔離をしっかり行いませんか。
防ごう、入国14日以内の接触によるウイルス拡散
防ごう、空港へのお迎えによるウイルス拝受
防ごう、海外から動くことによるウイルス蔓延
空港検疫でのすり抜けは必ず発生します。
入国者が家族と接触しなけりゃ、家族に感染は拡がりません。
入国者が友人と接触しなけりゃ、友人に感染は拡がりません。
入国者が他人と接触しなけりゃ、他人に感染は拡がりません。
家族が入国者と接触しなけりゃ、家族に感染は拡がりません。
友人が入国者と接触しなけりゃ、友人に感染は拡がりません。
他人が入国者と接触しなけりゃ、他人に感染は拡がりません。
入国者が国内で接触しなけりゃ、国内に感染は拡がりません。
入国時検査の陽性・陰性は関係ありません。
入国時に検査するかしないかは関係ありません。
超人能力を持った選手かVIPか下々の者かは関係ありません。
変異株かどうかも関係ありません。
ワクチンを打ったか打たなかったかは関係ありません。
いいかげん、14日間の自主隔離をしっかり行いませんか。
STAY HOME NOW, FLY LATE