厚生労働省は6日、入国時の誓約に違反したとして、氏名及び感染拡大の防止に資する情報を公表しました。8月2日に3人が初めて公表されてから、2日おきの公開です。
公表されたのは、今年7月26日に入国した1人です。
・待機場所東京都の30代 7月26日成田国際着キプロスから入国
「自宅等待機(登録されている待機場所は東京都)の期間中、健康状態の報告、位置情報の報告及びビデオ通話に一度も応答がなかった。」と発表されています。
違反者の公表は、今年1月13日に実施することが発表されて以降、8月2日に初めて3人、8月4日に1人が公開されており、これで5人目となります。
ただ、7月26日着で8月6日発表ということは、まだ入国から14日経っておらず、経過観察期間が継続しています。
非常に謎なタイミングでの公表です。そして、なぜ5人だけが急に公表されることになったのか、謎が深まるばかりです。
アプリに反応しなかった以外に、例えば陽性となって他人にうつしたとか、何か重大な問題を起こしたのでしょうか。謎過ぎます。
誓約には、入国14日以内に他人と接触しないことなども含まれています。
個人的には、正直アプリなんてどうでも良いです。アプリ操作できないなら、電話させるとか、メール報告するとか、厚労省出先機関に来るとか、方法はいくらでもあるわけですから。アプリに反応しない輩なんかよりも、実害である、14日間自主隔離中に他人と接触して感染を広げた検疫すり抜け者や、14日間隔離中に公共交通機関を利用した検疫すり抜け者の方こそ、きちんと対応してほしいですね。
7月後半だけで、東京都だけで50人を超えるすり抜け事例があったわけですし、東京都では1月以降にも、入国14日以内に同居人10人以上に接触してクラスターにした事例もあったんですから。むしろ、そういう人こそ、氏名等公表し、在留資格保持者なら強制送還すべきではないでしょうか。
今回の発表でも、氏名のほか、出発国(いわゆる行動歴)、年代、住所又は居所、入国後の行動歴等が公表されたものの、一番肝心な「感染拡大の防止に資する情報」である入国後14日間以内の「陽性・陰性状況」や「自主隔離の順守状況」、「陽性だった場合の行動歴や日本国内での他人との接触状況(その接触者の行動歴や日本国内での他人との接触状況、そのまた接触者の行動歴や日本国内での他人との接触状況、そのまたのそのまたの接触者の行動歴や日本国内での他人との接触状況・・・・・・・)」などは一切公表されませんでした。
アプリに反応しなかった内容など、感染拡大防止には何の役にも立たないです。
その反応しなかった期間に、対象者がどう行動していたか、他人と接触したかの情報を出す方が何万倍も大事です。
どうせ調べてもいないんでしょう。やってる感の演出だけですね。
こんな時に海外との間を行き来している時点で肝が据わった方々でしょうから、氏名を公表されたぐらいで痛くも痒くもないのでしょう。
それでも氏名公表が始まったことで、少しは14日間隔離の順守意識が高まると良いですね。
■入国時の誓約に違反した事例について、以下のとおり、氏名及び感染拡大の防止に資する情報を公表します。(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/content/000817424.pdf
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