2021年08月21日

検疫週間速報8月1_邦改善/外悪化

◇空港検疫(週間速報)8月1週目 外国籍者のウイルス持ち込み再び増加、日本国内感染悪化の直前7月は日本国籍者がウイルス撒き散らしの主因?

厚生労働省(厚労省)は8月20日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の8月1週目(8月1日〜8月7日)分の速報値を発表しました。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。2020年11月11日以降毎週金曜日に過去4週間分が発表されています。8月20日の公表で、2020年10月4日〜2021年8月7日分が公表されたことになります。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じてる場合もありますが、分析に活用できます。

[罹患状況推移分析] 日本国籍者悪化が止まる、外国籍者は逆に悪化
2020年
10/04-10/10 検体12,421・陽性57=罹患率0.46%(日本国籍0.46%:外国籍0.46%)
10/11-10/17 検体 7,364・陽性24=罹患率0.33%(日本国籍0.29%:外国籍0.34%)
10/18-10/24 検体12,213・陽性46=罹患率0.38%(日本国籍0.39%:外国籍0.37%)
10/25-10/31 検体17,833・陽性47=罹患率0.26%(日本国籍0.22%:外国籍0.29%)
  <11/01〜入国者の多い低感染国9か国が検査解除>
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍0.75%:外国籍0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍0.54%:外国籍1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍0.52%:外国籍0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍0.61%:外国籍0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍0.50%:外国籍0.74%)
12/06-12/12 検体16,488・陽性86=罹患率0.52%(日本国籍0.43%:外国籍0.64%)
12/13-12/19 検体18,554・陽性74=罹患率0.40%(日本国籍0.28%:外国籍0.62%)
12/20-12/26 検体18,835・陽性98=罹患率0.52%(日本国籍0.51%:外国籍0.54%)
12/27-01/02 検体13,123・陽性83=罹患率0.63%(日本国籍0.49%:外国籍0.75%)
2021年
01/03-01/09 検体14,098・陽性76=罹患率0.54%(日本国籍0.23%:外国籍0.72%)
  <01/09〜全入国者検査開始>
01/10-01/16 検体21,399・陽性67=罹患率0.31%(日本国籍0.31%:外国籍0.31%)
01/17-01/23 検体22,678・陽性41=罹患率0.18%(日本国籍0.31%:外国籍0.15%)
01/24-01/30 検体10,076・陽性25=罹患率0.25%(日本国籍0.12%:外国籍0.37%)
01/31-02/06 検体10,435・陽性20=罹患率0.19%(日本国籍0.13%:外国籍0.27%)
02/07-02/13 検体 9,423・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.15%:外国籍0.26%)
02/14-02/20 検体 9,523・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.11%:外国籍0.28%)
02/21-02/27 検体11,779・陽性23=罹患率0.20%(日本国籍0.22%:外国籍0.17%)
02/28-03/06 検体14,086・陽性29=罹患率0.21%(日本国籍0.16%:外国籍0.26%)
03/07-03/13 検体14,467・陽性27=罹患率0.19%(日本国籍0.14%:外国籍0.25%)
03/14-03/20 検体17,879・陽性49=罹患率0.27%(日本国籍0.20%:外国籍0.41%)
03/21-03/27 検体14,040・陽性42=罹患率0.30%(日本国籍0.15%:外国籍0.48%)
03/28-04/03 検体14,615・陽性70=罹患率0.48%(日本国籍0.24%:外国籍0.81%)
04/04-04/10 検体12,694・陽性62=罹患率0.49%(日本国籍0.16%:外国籍0.85%)
04/11-04/17 検体11,974・陽性74=罹患率0.62%(日本国籍0.40%:外国籍0.90%)
04/18-04/24 検体11,268・陽性60=罹患率0.53%(日本国籍0.26%:外国籍0.89%)
04/25-05/01 検体13,039・陽性95=罹患率0.73%(日本国籍0.29%:外国籍1.30%)
05/02-05/08 検体11,551・陽性82=罹患率0.71%(日本国籍0.25%:外国籍1.29%)
05/09-05/15 検体12,891・陽性50=罹患率0.39%(日本国籍0.23%:外国籍0.59%)
05/16-05/22 検体11,644・陽性39=罹患率0.33%(日本国籍0.33%:外国籍0.34%)
05/23-05/29 検体13,680・陽性32=罹患率0.23%(日本国籍0.19%:外国籍0.29%)
05/30-06/05 検体16,066・陽性40=罹患率0.25%(日本国籍0.14%:外国籍0.41%)
06/06-06/12 検体16,515・陽性17=罹患率0.10%(日本国籍0.08%:外国籍0.14%)
06/13-06/19 検体16,771・陽性44=罹患率0.26%(日本国籍0.18%:外国籍0.39%)
06/20-06/26 検体16,536・陽性45=罹患率0.27%(日本国籍0.19%:外国籍0.41%)
06/27-07/03 検体22,338・陽性60=罹患率0.27%(日本国籍0.24%:外国籍0.32%)
07/04-07/10 検体23,362・陽性79=罹患率0.34%(日本国籍0.38%:外国籍0.29%)
07/11-07/17 検体32,329・陽性97=罹患率0.30%(日本国籍0.44%:外国籍0.22%)
07/18-07/24 検体35,885・陽性67=罹患率0.19%(日本国籍0.33%:外国籍0.13%)
07/25-07/31 検体24,273・陽性89=罹患率0.37%(日本国籍0.50%:外国籍0.24%)

08/01-08/07 検体21,987・陽性94=罹患率0.43%(日本国籍0.33%:外国籍0.57%)

今週の検体数は、日本国籍者は増加、外国籍者は減少。日外比率は1:0.70と日本国籍者が一気に逆転しました。
今週の陽性数は、日本国籍者16人減、外国籍者20人も増。日外比率は1:1.19で、5週ぶりに日本国籍者の方が低くなりました。

検査対象が全入国者になっています。検査数(≒入国者)の多さは、米国、中国、タイ、フィリピン、フランスの順でした。欧州からの入国者が引き続き減少しています。
日本人は12,971件でした。12月4週目の12,354件を上回りました。
外国人は減少。今週は9,016件と一万人を切りました。1月3週目の17,873件も当然下回っています。

前週と比べると、日本国籍者は、検査数が12%増加に対して陽性者数は27%減少。外国籍者は検査数が29%減に対して陽性者数は65%増です。
この結果、罹患率は、日本国籍者は改善、外国籍者は大幅悪化しています。6月以前の傾向に戻っています。

全体の罹患率は0.43%とさらに悪化しました。
五輪関係者の陽性率は低く、一般外国籍者は陽性率が高いということが如実に現れた状況
14日隔離期間があるため、8月1日を過ぎると旧盆期間中に外に出られなくなります。日本国籍者は、今週分に夏休みの一時帰国者は多くないと思われます。やはり、日本国籍者は、夏休みなどで一時帰国した人は陽性率が高いということが如実に現れた結果になっています。

日本国籍者が外国籍者よりも罹患率が良かったのは5週ぶりです。

日本国内での感染悪化が深刻になる直前のタイミングに当たる7月は、外国籍者は感染者は少なく、日本国籍者の感染が著しく悪かったことが改めて判明しました。
7月から始まった国内での感染悪化の原因を「海外からの持ち込み」と主張する人は多いですが、それが事実だとすると、主因はどこからどう見ても日本国籍者ですね。
国内での感染悪化の原因を五輪での外国籍者入国が原因だと主張する人も多いですが、それを裏付けるデータにはなっていません(すり抜け後に感染を広げた可能性を否定できるデータでもないです)。



[陽性者数多い国分析] 27か国/インドネシア、米国悪いまま
今週陽性者が確認されたのは、前週に続いて陽性者が出ている米国、インドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、英国、ロシア、キルギス、オランダ、南アフリカ、フランス、スペイン、ケニアなどを含めて27か国(前週比+3)からの入国者に陽性者が出ました。国数が多い状況が続いています。

インドネシアは15人(前週比-7人)。うち日本国籍者は10人で、割合は日本国籍者の方が低いです。
米国も15人(前週比-4人)。日本国籍者は3人で、外国籍者が急激に悪化しています。ちなみにこの期間の変異株患者はほぼ東京と神奈川県です。米国からの外国籍者で東京と神奈川と言うと軍関係者が多いのかもしれませんが、軍発表では空港での陽性かどうかを発表しなくなってしまったので、実態は良く分かりません。
フィリピンも多く14人(前週比+8人)。日本国籍者は入国者が外国籍者の4分の1ほどしかいないのに、陽性者は5人で、日本国籍者の悪さが目立ちます。

悪化が止まらないのがタイで7人(前週比+2人)。陽性者は全員日本国籍者です。
急激悪化が始まっているのがミャンマーで6人(前週比+4人)。陽性者は日外3人ずつです。
同じく悪化してきたのがスリランカで4人(前週比+3人)。陽性者は全員外国籍者です。

3人陽性だったのが、ウズベキスタン(前週比皆増)、英国(前週比+2人)、トルコ(前週比皆増)、マレーシア(前週比皆増)の4か国。トルコは1人、その他3か国は2人が日本国籍者です。

2人陽性だったのは、オランダ(前週比+1人)、キルギス(前週比-2人)、ブラジル(前週比皆増)、ロシア(前週比-1人)の4か国でした。オランダとキルギスは2人とも日本国籍者、ロシアは2人とも外国籍者です。

残り13か国は1人ずつで、アラブ首長国連邦、コスタリカ、コロンビアの3か国のみが日本国籍者でした。

[罹患率高い国分析] 1%超えは27か国中13か国も、国際線到着空港は超危険、キルギス10%超え止まらず
最も罹患率が悪かったのは、北マケドニアで100.00%(検体1件中1人陽性=外国籍者)でした。
続いてスリランカ12.90%(検体31件中4人陽性=外国籍者検体22件中4人陽性)、キルギス10.53%(検体19件中2人陽性=日本国籍者検体6件中2人陽性)でした。
以上の3か国が二桁割合(10%以上)です。特にキルギスは4週連続で10%超え、4週前は陽性者がいませんでしたが、その前も10%超が続いていて超絶危険です。アフリカ諸国や中央アジア諸国は元々の入国者数がごく少ないので、1人出ただけで率が一気に跳ね上がります。
スリランカは、再入国停止にしててもなぜか外国籍者ばかりです。???????。

この後は、コスタリカ9.09%(検体11件中1人陽性=日本国籍者検体8件中1人陽性)、ウズベキスタン8.33%(検体36件中3人陽性=日本国籍者検体8件中2人陽性)、セネガル5.56%(検体18件中1人陽性=外国籍者検体6件中1人陽性)、コロンビア4.35%(検体23件中1人陽性=日本国籍者検体10件中1人陽性)、イラン4.00%(検体25件中1人陽性=外国籍者検体15件中1人陽性)、ミャンマー3.37%(検体178件中6人陽性=外国籍者検体39件中3人陽性)、ケニア1.79%(検体56件中1人陽性=外国籍者検体37件中1人陽性)、パキスタン1.69%(検体59件中1人陽性=外国籍者検体42件中1人陽性)、インドネシア1.67%(検体900件中15人陽性=日本国籍者検体754件中10人陽性)、オランダ1.07%(検体187件中2人陽性=日本国籍者検体139件中2人陽性)と続きました。
1%超えは以上の13か国でした。これまで南アジア〜中央アジア〜アフリカにかけてが多かったですが、南米が出てきています。

前述のキルギスのほか、スリランカ、ミャンマー、インドネシア、ケニアが連続で1%超えの異常状態でした。(ミャンマーは2週連続の複数人陽性で前週は10%超えでした。)

インドネシアやキルギス等は1%超え常連なのに、いつまで経っても再入国禁止すらもせずにダラダラダラダラウイルス密輸を許している状況です。五輪大会が終わっても何も変化がありません。

[航空便利用者数分析] 利用者は増加
合計の利用者数は33,321人(前週比+1,341人)と増加でした
最多は米国便で7,365人(前週比-226人)、フィリピン便が3,524人(前週比+1,029人)と続いています。

今週は増減バラバラな印象でした。
増加している国:最も人数が増えたのは、タイ便2,832人(前週比+1,274人)。フィリピン便、ベトナム便1,496人(前週比+626
人)と続いています。
皆増した国:ソロモン諸島2人のみです。

減少している国:最も人数が減ったのは、2週連続ドイツ便1,597人(前週比-751人)。トルコ便742人(前週比-426人)と続いています。
皆減した国:フィジー(47人)、カザフスタン(43人)。いずれもチャーター便とみられる国でした。

ニューカレドニアは入国者数が数人しかいないのですが、なぜか便利用だけがあります。定期便も飛んでいないのですが、誤記ではないですよね。



毎週データは更新されているようですので、今後も注視していきます。

週間速報内容
08/01-08/07
全検査
合計 検体21,987陽性94 0.43%↑
日本 検体12,971陽性43 0.33%↓急減
外国 検体 9,016陽性51 0.57%↑急増


検体数の多い国
米  国:合計 検体5,249、陽性15=0.29%
  日本国籍 検体3,020 陽性3=0.09%/外国籍 検体2,229 陽性12=0.54%
中  国:合計 検体1,824、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 904 陽性 0=0%/外国籍 検体 920 陽性 0=0%
タ  イ:合計 検体1,678、陽性 7=0.42%
  日本国籍 検体1,589 陽性 7=0.44%/外国籍 検体 89 陽性 0=0%
フィリピン:合計 検体1,464、陽性14=0.96%
  日本国籍 検体 257 陽性 5=1.95%/外国籍 検体1,207 ​陽性 9=0.75%
フランス:合計 検体1,037、陽性 1=0.10%
  日本国籍 検体 735 陽性 0=0%/外国籍 検体 302 陽性 1=0.33%

罹患率の高い国
北マケドニア:合計 検体 1、陽性 1=100.00%
  日本国籍 検体 0 陽性 0=0%/外国籍 検体 1 陽性 1=100.00%
スリランカ:合計 検体 31、陽性 4=12.90%
  日本国籍 検体 9 陽性 0=0%/外国籍 検体 22 陽性 4=18.18%
キルギス:合計 検体 19、陽性 2=10.53%
  日本国籍 検体 6 陽性 2=33.33%/外国籍 検体 13 陽性 0=0%
コスタリカ:合計 検体 11、陽性 1=9.09%
  日本国籍 検体 8 陽性 1=12.50%/外国籍 検体 3 陽性 0=0%
ウズベキスタン:合計 検体 36、陽性 3=8.33%
  日本国籍 検体 8 陽性 2=25.00%/外国籍 検体 28 陽性 1=3.57%


毎日の個別発表との誤差状況(8月1日〜8月7日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):94人
(B)毎日発表:93人中非公表0人(複数国滞在者1人=米国/コスタリカ)

 (誤差が出ている国)Aが超過していると非公表の可能性有
 ・米  国 A=15人/B=17人(Bが2人超過)
 ・U A E A=1人/B=0人(Aが1人超過)
 ・グ ア ム A=1人/B=0人(Aが1人超過)


単純にグアムは毎日発表では「米国」として発表されている可能性が高いです。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


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posted by johokotu at 20:00| 東京 🌁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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