2021年09月04日

8月3週入国_パラ?欧州急増

◇空港検疫 8月3週目検体数(≒入国者数) パラリンピック需要の入国が増加?欧州がまた急増

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が32週目に突入


厚生労働省(厚労省)は3日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の8月3週目(8月15日〜8月21日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が32週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

パラリンピックで?外国籍者急増
8月3週目は、検査数は25,444件(前週比+5,635件)と増加しました。
日本国籍者は8,375件(前週比-2,344件)と2週連続の減少。外国籍者は17,069件(前週比+7,979件)と2週連続で増加、しかも急増しています。

パラリンピック需要で外国籍者が増えているとみられます。

多くの国で増加傾向
国別で見ると、入国者数最多は米国で5,152件(前週比+149件)でした。
二番目は中国で1,747件(前週比+87件)。
三番目はタイで1,607件(前週比+124件)。ここまでの順番は前週と同じです。
四番目はフランスが1,321件(前週比+426件)と急増。
五番目は入れ替わりでフィリピン1,216件(前週比+107件)でした。


六番目はドイツが上昇して1,001件(前週比+299件)。
七番目は韓国が下落して1,000件(前週比+228件)。
八番目は英国が上昇して867件(前週比+190件)。
九番目はインドネシアが下落して803件(前週比+110件)。
十番目はロシアが上昇して624件(前週比+362件)となっています。
フィリピンを除き、十番目までの国はどこも日本国籍者は減り、外国籍者は増えています。

欧州からの入国者は、日本国籍者が減り、外国籍者が増えています。パラリンピック需要が確実に増えていると思われる結果になっています。

この週は、検体数(≒入国者数)が増加した国が多かった印象です。

外国籍者が急増した国ばかり
日本国籍者と外国籍者の比率は大きく変わった国が多いです。変わった国のほとんどは日本国籍者が減少、外国籍者が増加。パラリンピック関係者が増えたとみられる結果になっています。

日本人が多いのは、上位十位までの国では、タイのみでした。
タイは、日本国籍者1,231件・外国籍者376件。日本国籍者が非常に多い状況が続いています。現地感染が異常に悪いままなので、少し減ったとはいえ日本人の逃げ帰りが続いているものとみられます。

日本人と外国人が同じくらいなのは、上位十位までの国では、米国のみでした。
米国は、日本国籍者、外国籍者とも2,576件。日本国籍者は減り、外国籍者は増えています。パラリンピック関係者が増えたとみられます。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フランス、フィリピン、ドイツ、韓国、英国、インドネシア、ロシアでした。
中国は、日本国籍者575件・外国籍者1,172件。外国籍者が一気に増えています。
フランスは、日本国籍者348件・外国籍者973件で、外国籍者は倍増以上の伸びとなっています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者160件・外国籍者1,056件。他国と違い日外ともに増加しています。
ドイツは、日本国籍者302件・外国籍者699件。外国籍者は3倍近い増加です。
韓国は、日本国籍者245件・外国籍者755件。日本国者は横ばいに近い減少、外国籍者は急増でした。
英国は、日本国籍者191件・外国籍者676件。外国籍者2倍ほどの伸びです。
インドネシアは、日本国籍者285件・外国籍者518件。こちらも外国籍者は2倍です。
ロシアは、日本国籍者43件・外国籍者581件。外国籍者は3倍です。

この他、十位以内に入っていませんが、12番目のスペイン、13番目のトルコ、14番目のオーストラリア、15番目のイタリアは外国籍者の方が多いです。11番目のベトナムは日外同じぐらいです。
スペインやイタリアは、先週は日本国籍の方が多かったですが、外国籍者が急増して逆転しているほどです。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない9か国は、
 バングラデシュ 55件(前週比-1件)=日本国籍者微増・外国籍者微減
 ネパール 38件(前週比+11件)=ほぼ外国籍者の増加
 インド 241件(前週比-38件)=ほぼ日本国籍者の減少
 パキスタン 201件(前週比+155件)=ほぼ外国籍者の急増。再入国禁止規制緩和の影響です。
 スリランカ 45件(前週比+16件)=ほぼ外国籍者の増加
 モルディブ 13件(前週比+3件)=日本国籍者急減・外国籍者急増
 アフガニスタン 10件(前週比+2件)=日本国籍者4件・外国籍者6件
 キルギス 30件(前週比+15件)=ほぼ外国籍者の急増
 ザンビア 9件(前週比+8件)=ほぼ外国籍者の急増
でした。

・多くの国が、日本国籍者は減少・外国籍者は増加
といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER
結果を見れば一目瞭然。隔離しないとダメなんです。
入国後隔離を頑張る皆さんを応援します。

ラベル:感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☔| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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