2021年09月11日

8月4週入国_パラ終了外人減

◇空港検疫 8月4週目検体数(≒入国者数) パラ入国終了で外国籍者が急減

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が33週目に突入


厚生労働省(厚労省)は3日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の8月4週目(8月22日〜8月28日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が33週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

パラリンピック終了して外国籍者急減
8月4週目は、検査数は20,067件(前週比-5,377件)と減少しました。前々週と同程度で、前週に増加した分が丸々減った状態です。
日本国籍者は9,227件(前週比+852件)と3週ぶりに増加。外国籍者は10,840件(前週比-6,229件)と急減しています。

前週にパラリンピック需要で一時的に急増した外国籍者が、一気に減ったとみられます。

多くの国が減少傾向
国別で見ると、入国者数最多は米国で4,553件(前週比-599件)でした。
二番目は中国で1,562件(前週比-185件)。
三番目はタイで1,333件(前週比-274件)。ここまでの順番は前週と同じです。
四番目は入れ替わりでフィリピンが1,238件(前週比+22件)。
五番目は減少幅の少なかった韓国が975件(前週比-25件)でした。


六番目はフランスが779件(前週比-542件)と急減。
七番目はドイツで658件(前週比-343件)と減っています。
八番目は数を維持したベトナムで648件(前週比+64件)。
九番目はインドネシアで594件(前週比-209件)。
十番目は英国で512件(前週比-355件)と減少でした。

フィリピンを除いて、どこの国も外国籍者が大きく数を減らしています。
パラリンピック需要が一気に無くなったと思われる結果になっています。


この週は、検体数(≒入国者数)が減少した国が多かった印象です。

外国籍者が急減した国ばかり
日本国籍者と外国籍者の比率は大きく変わった国が多いです。変わった国のほとんどは外国籍者が減少。パラリンピック関係者が一気に無くなったとみられる結果になっています。

日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、ベトナム、インドネシアでした。
米国は、日本国籍者2,595件・外国籍者1,958件。外国籍者は激減。日本国籍者は微増でほぼ変化がありませんでした。
タイは、日本国籍者1,182件・外国籍者151件。日本国籍者が非常に多い状況が続いています。現地感染が異常に悪いままなので、少し減ったとはいえ日本人の逃げ帰りが続いているものとみられます。
ベトナムは、日本国籍者465件・外国籍者183件。日本国籍者は急増、外国籍者は減少です。
インドネシアは、日本国籍者377件・外国籍者217件。日本国籍者は増加、外国籍者は急減です。

日本人と外国人が同じくらいなのは、上位十位までの国では、ドイツと英国でした。
ドイツは、日本国籍者341件・外国籍者317件。外国籍者は半減です。
英国は、日本国籍者286件・外国籍者226件。外国籍者は半減以下です。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピン、韓国、フランスでした。
中国は、日本国籍者549件・外国籍者1,013件。日外ともに減少しています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者143件・外国籍者1,095件。前週とあまり変わらない数値です。
韓国は、日本国籍者313件・外国籍者662件。日本国者は増加、外国籍者は減少も、倍ほどの差がついています。
フランスは、日本国籍者315件・外国籍者464件で、外国籍者は半減しています。

この他、十位以内に入っていませんが、11番目のイタリア、12番目のロシア、14番目のインドは外国籍者の方が多いです。13番目の台湾と15番目のマレーシアは日外同じぐらいです。
欧米各国の外国籍者は軒並み半減といった印象です。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない9か国は、
 バングラデシュ 35件(前週比-20件)=外国籍者半減
 ネパール 26件(前週比-12件)=日外ともに減少
 インド 321件(前週比+80件)=日外ともに増加
 パキスタン 255件(前週比+54件)=今週分はほぼ日本国籍者の増加分です。前週に外国籍者が急増。再入国禁止規制緩和の影響です。
 スリランカ 52件(前週比+7件)=全て日本国籍者の増加
 モルディブ 5件(前週比-8件)=日本国籍者1件・外国籍者4件
 アフガニスタン 6件(前週比-4件)=日本国籍者3件・外国籍者3件。ちょうど脱出者で空港が大混乱していた時期ですが、全然いません。
 キルギス 32件(前週比+2件)=日本国籍者1件のまま
 ザンビア 3件(前週比-6件)=日本国籍者1件・外国籍者2件
でした。

・多くの国が、外国籍者は減少
といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER
結果を見れば一目瞭然。隔離しないとダメなんです。
入国後隔離を頑張る皆さんを応援します。

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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