2021年09月11日

検疫週間速報8月4_また - 集計無

◇空港検疫(週間速報)8月4週目 罹患率はいずれもやや改善、また行動歴「-」の集計なく国名分からず

厚生労働省(厚労省)は9月10日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の8月4週目(8月22日〜8月28日)分の速報値を発表しました。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。2020年11月11日以降毎週金曜日に過去4週間分が発表されています。9月10日の公表で、2020年10月4日〜2021年8月28日分が公表されたことになります。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じてる場合もありますが、分析に活用できます。

[罹患状況推移分析] 全体的に減少気味
2020年
10/04-10/10 検体12,421・陽性57=罹患率0.46%(日本国籍0.46%:外国籍0.46%)
10/11-10/17 検体 7,364・陽性24=罹患率0.33%(日本国籍0.29%:外国籍0.34%)
10/18-10/24 検体12,213・陽性46=罹患率0.38%(日本国籍0.39%:外国籍0.37%)
10/25-10/31 検体17,833・陽性47=罹患率0.26%(日本国籍0.22%:外国籍0.29%)
  <11/01〜入国者の多い低感染国9か国が検査解除>
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍0.75%:外国籍0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍0.54%:外国籍1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍0.52%:外国籍0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍0.61%:外国籍0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍0.50%:外国籍0.74%)
12/06-12/12 検体16,488・陽性86=罹患率0.52%(日本国籍0.43%:外国籍0.64%)
12/13-12/19 検体18,554・陽性74=罹患率0.40%(日本国籍0.28%:外国籍0.62%)
12/20-12/26 検体18,835・陽性98=罹患率0.52%(日本国籍0.51%:外国籍0.54%)
12/27-01/02 検体13,123・陽性83=罹患率0.63%(日本国籍0.49%:外国籍0.75%)
2021年
01/03-01/09 検体14,098・陽性76=罹患率0.54%(日本国籍0.23%:外国籍0.72%)
  <01/09〜全入国者検査開始>
01/10-01/16 検体21,399・陽性67=罹患率0.31%(日本国籍0.31%:外国籍0.31%)
01/17-01/23 検体22,678・陽性41=罹患率0.18%(日本国籍0.31%:外国籍0.15%)
01/24-01/30 検体10,076・陽性25=罹患率0.25%(日本国籍0.12%:外国籍0.37%)
01/31-02/06 検体10,435・陽性20=罹患率0.19%(日本国籍0.13%:外国籍0.27%)
02/07-02/13 検体 9,423・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.15%:外国籍0.26%)
02/14-02/20 検体 9,523・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.11%:外国籍0.28%)
02/21-02/27 検体11,779・陽性23=罹患率0.20%(日本国籍0.22%:外国籍0.17%)
02/28-03/06 検体14,086・陽性29=罹患率0.21%(日本国籍0.16%:外国籍0.26%)
03/07-03/13 検体14,467・陽性27=罹患率0.19%(日本国籍0.14%:外国籍0.25%)
03/14-03/20 検体17,879・陽性49=罹患率0.27%(日本国籍0.20%:外国籍0.41%)
03/21-03/27 検体14,040・陽性42=罹患率0.30%(日本国籍0.15%:外国籍0.48%)
03/28-04/03 検体14,615・陽性70=罹患率0.48%(日本国籍0.24%:外国籍0.81%)
04/04-04/10 検体12,694・陽性62=罹患率0.49%(日本国籍0.16%:外国籍0.85%)
04/11-04/17 検体11,974・陽性74=罹患率0.62%(日本国籍0.40%:外国籍0.90%)
04/18-04/24 検体11,268・陽性60=罹患率0.53%(日本国籍0.26%:外国籍0.89%)
04/25-05/01 検体13,039・陽性95=罹患率0.73%(日本国籍0.29%:外国籍1.30%)
05/02-05/08 検体11,551・陽性82=罹患率0.71%(日本国籍0.25%:外国籍1.29%)
05/09-05/15 検体12,891・陽性50=罹患率0.39%(日本国籍0.23%:外国籍0.59%)
05/16-05/22 検体11,644・陽性39=罹患率0.33%(日本国籍0.33%:外国籍0.34%)
05/23-05/29 検体13,680・陽性32=罹患率0.23%(日本国籍0.19%:外国籍0.29%)
05/30-06/05 検体16,066・陽性40=罹患率0.25%(日本国籍0.14%:外国籍0.41%)
06/06-06/12 検体16,515・陽性17=罹患率0.10%(日本国籍0.08%:外国籍0.14%)
06/13-06/19 検体16,771・陽性44=罹患率0.26%(日本国籍0.18%:外国籍0.39%)
06/20-06/26 検体16,536・陽性45=罹患率0.27%(日本国籍0.19%:外国籍0.41%)
06/27-07/03 検体22,338・陽性60=罹患率0.27%(日本国籍0.24%:外国籍0.32%)
07/04-07/10 検体23,362・陽性79=罹患率0.34%(日本国籍0.38%:外国籍0.29%)
07/11-07/17 検体32,329・陽性97=罹患率0.30%(日本国籍0.44%:外国籍0.22%)
07/18-07/24 検体35,885・陽性67=罹患率0.19%(日本国籍0.33%:外国籍0.13%)
07/25-07/31 検体24,273・陽性89=罹患率0.37%(日本国籍0.50%:外国籍0.24%)
08/01-08/07 検体21,987・陽性94=罹患率0.43%(日本国籍0.33%:外国籍0.57%)
08/08-08/14 検体19,809・陽性78=罹患率0.39%(日本国籍0.37%:外国籍0.42%)
08/15-08/21 検体25,444・陽性101=罹患率0.40%(日本国籍0.38%:外国籍0.40%)

08/22-08/28 検体20,067・陽性69=罹患率0.34%(日本国籍0.30%:外国籍0.38%)

今週の検体数は、日本国籍者は微増、外国籍者は急減。日外比率は1:1.17と外国籍者が一気に減りました。
今週の陽性数は、日本国籍者4人減、外国籍者28人も急減。日外比率は1:1.46です。まだ外国籍者が多い状況です。

検査対象が全入国者になっています。検査数(≒入国者)の多さは、米国、中国、タイ、フィリピン、韓国の順でした。全体的に減少した国が多くなっています。
日本人は9,227件でした。12月4週目の12,354件を3週連続で下回っています。
外国人は急減。急減はしたものの10,840件とまだ一万人を超えています。1月3週目の17,873件からだいぶ減りました。

前週と比べると、日本国籍者は、検査数が10%増加に対して陽性者数は13%減少。外国籍者は検査数が36%減少に対して陽性者数は41%減少です。
この結果、罹患率は、日本国籍者、外国籍者ともに改善しています。

全体の罹患率は0.34%と改善しました。

[陽性者数多い国分析] 28か国/パキスタン増加で目立つ
今週陽性者が確認されたのは、前週に続いて陽性者が出ている米国、フィリピン、パキスタン、トルコ、フランス、スペイン、インドネシア、ロシア、ウズベキスタン、ヨルダン、ネパール、キルギス、英国などを含めて28か国(前週比-4)からの入国者に陽性者が出ました。国数が多い状況が続いています。

最悪は相変わらず米国で12人(前週比-8人)です。日本国籍者は5人のまま。外国籍者が7人と半減しています。
フィリピンも12人(前週比-6人)でした。日本国籍者は1人でだいぶ改善。日外の罹患率が近くなりました。

続いてパキスタンが8人(前週比+2人)と増加。陽性者は1人日本国籍者、7人外国籍者です。パキスタンは、8月13日に在留資格保持者の再入国拒否を解除し、翌14日に強制隔離期間を入国後3日間に緩和しましたが、その影響が悪い方向に出まくっています。規制緩和は完全に大失敗です。

この次はトルコで4人(前週比±0人)。少し悪くなったままといったところでしょうか。前回と同じく3人外国籍者です。
3人だったのが、フランス(前週比-1人)、スペイン(前週比+1人)、インドネシア(前週比-5人)の3か国。いずれの国もすべて日本国籍者です。インドネシアはだいぶ人数が減ってきた印象です。
2人なのも3か国で、急減のウズベキスタン(前週比-4人)、ベルギー(前週比皆増)、ロシア(前週比+1人)です。ベルギーは2人とも日本国籍者、その他2か国は日外1人ずつです。

残り18か国は1人ずつで、アラブ首長国連邦、ガーナ、ジンバブエ、スリランカ、タイ、ナイジェリア、ヨルダンの7か国のみが日本国籍者でした。

[罹患率高い国分析] 1%超えは28か国中18か国/国際線到着空港は超危険、アジア西方率高め
最も罹患率が悪かったのは、キューバで20.00%(検体5件中1人陽性=全て外国籍者)。続いてジンバブエが16.67%(検体6件中1人陽性=日本国籍者検体4件中1人陽性)でした。
以上の2か国が二桁割合(10%以上)です。

この後は、
ベネズエラ9.09%(検体11件中1人陽性=全て外国籍者)
タンザニア8.33%(検体12件中1人陽性=外国籍者検体10件中1人陽性)
ジョージア4.55%(検体22件中1人陽性=外国籍者検体16件中1人陽性)
エストニア4.55%(検体22件中1人陽性=外国籍者検体14件中1人陽性)
ネパール3.85%(検体26件中1人陽性=外国籍者検体25件中1人陽性)
ヨルダン3.57%(検体28件中1人陽性=日本国籍者検体14件中1人陽性)
パキスタン3.14%(検体255件中8人陽性=外国籍者検体186件中7人陽性)
キルギス3.13%(検体32件中1人陽性=外国籍者検体31件中1人陽性)
ガーナ2.86%(検体35件中1人陽性=日本国籍者検体10件中1人陽性)
ウズベキスタン2.47%(検体81件中2人陽性=日本国籍者検体5件中1人陽性)
カザフスタン2.44%(検体41件中1人陽性=外国籍者検体39件中1人陽性)
トルコ1.98%(検体202件中4人陽性=外国籍者検体147件中3人陽性)
ベルギー1.94%(検体103件中2人陽性=日本国籍者検体40件中2人陽性)
スリランカ1.92%(検体52件中1人陽性=日本国籍者検体16件中1人陽性)
ナイジェリア1.56%(検体64件中1人陽性=日本国籍者検体8件中1人陽性)
スペイン1.54%(検体195件中3人陽性=日本国籍者検体63件中3人陽性)
と続きました。
1%超えは以上の16か国と若干減りました。

ネパール、ヨルダン、パキスタン、キルギス、ウズベキスタンが連続で1%超えの異常状態でした。
10%以上が常連のキルギスは先週と同レベルでした。少し落ち着き始めているでしょうか。


それにしてもキルギス等は1%超え常連でほとんど外国籍者の入国なのに、いつまで経っても再入国禁止すらもせずにダラダラダラダラウイルス密輸を許している状況です。


[航空便利用者数分析] 利用者は微増
合計の利用者数は31,681人(前週比+129人)と微増でした
最多は米国便で6,492人(前週比-148人)、中国便が3,696人(前週比+786人)と続いています。中国は航空便就航がかなり厳しく制限されているため、中国内での乗り継ぎ需要はないでしょうが、入国者は減少している一方で航空利用者はどんどん増加しています。中国発日本を経由地とした乗り継ぎ需要があったとみられます。

今週はほぼ増減半々でした。
増加している国:最も人数が増えたのは、中国便。フィリピン便3,393人(前週比+559人)が続いています。
皆増した国:オマーン44人です。チャーター便とみられます。

減少している国:最も人数が減ったのは、タイ便2,341人(前週比-488人)、ニューカレドニア便410人(前週比-376人)、フランス便1,031人(前週比-277人)などとなっています。
皆減した国:ミャンマー(133人)、ポーランド(73人)、オーストリア(66人)、ウズベキスタン(50人)、モンゴル(37人)、スペイン(30人)、ブラジル(1人)。定期便や2週おき臨時便運航中の国が半数で、チャーター便とみられるのはウズベキスタンとスペイン、ブラジルでした。

相変わらず利用者数の多いニューカレドニアは入国者数は再び0人でした。



毎週データは更新されているようですので、今後も注視していきます。

週間速報内容
08/22-08/28
全検査
合計 検体20,067/陽性 69 0.34%
日本 検体 9,227/陽性 28 0.30%
外国 検体10,840/陽性 41 0.38%


検体数の多い国
米  国:合計 検体4,553、陽性12=0.26%
  日本国籍 検体2,595 陽性 5=0.19%/外国籍 検体21,958 陽性 7=0.36%
中  国:合計 検体1,562、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 549 陽性 0=0%/外国籍 検体1,013 陽性 0=0%
タ  イ:合計 検体11,333、陽性 1=0.08%
  日本国籍 検体1,182 陽性 1=0.08%/外国籍 検体 151 陽性 0=0%
フィリピン:合計 検体1,238、陽性12=0.97%
  日本国籍 検体 143 陽性 1=0.70%/外国籍 検体1,095 ​陽性11=1.00%
韓  国:合計 検体 975、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 313 陽性 0=0%/外国籍 検体 662 陽性 0=0%

罹患率の高い国
キューバ:合計 検体 5、陽性 1=20.00%
  日本国籍 検体 0 陽性 0=0%/外国籍 検体 5 陽性 1=20.00%
ジンバブエ:合計 検体 6、陽性 1=16.67%
  日本国籍 検体 4 陽性 1=25.00%/外国籍 検体 2 陽性 0=0%
ベネズエラ:合計 検体 11、陽性 1=9.09%
  日本国籍 検体 0 陽性 0=0%/外国籍 検体 11 陽性 1=9.09%
タンザニア:合計 検体 12、陽性 1=8.33%
  日本国籍 検体 2 陽性 0=0%/外国籍 検体 10 陽性 1=10.00%
エストニア:合計 検体 22、陽性 1=4.55%
  日本国籍 検体 8 陽性 0=0%/外国籍 検体 14 陽性 1=7.14%
ジョージア:合計 検体 22、陽性 1=4.55%
  日本国籍 検体 6 陽性 0=0%/外国籍 検体 16 陽性 1=6.25%


毎日の個別発表との誤差状況(8月22日〜8月28日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):69人
(B)毎日発表:67人中非公表0人(複数国滞在者3人=フランス/ベルギー2人、トルコ/ヨルダン)

 (誤差が出ている国)Aが超過していると非公表の可能性有
 ・「-」 A=0人/B=1人(Bが1人超過)


 No3742(8月24日釧路着60代男)が行動歴「-」でしたが、またまた国名が分かりませんでした。
 なぜ毎回のように集計に入ってこないのでしょう。いい加減隠匿するの止めてほしいですね。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER
結果を見れば一目瞭然。隔離しないとダメなんです。
入国後隔離を頑張る皆さんを応援します。

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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