2021年09月18日

9月1週入国_外人減少継続

◇空港検疫 9月1週目検体数(≒入国者数) 外国籍者の減少が継続中

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が34週目に突入


厚生労働省(厚労省)は17日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の9月1週目(8月29日〜9月4日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が34週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

外国籍者は引き続き減少
9月1週目は、検査数は18,832件(前週比-1,235件)と減少しました。
日本国籍者は9,867件(前週比+640件)と横ばいやや増加です。増加は2週連続です。外国籍者は8,965件(前週比-1,875件)と2週連続減少しています。

減少傾向の国がやや多め?
国別で見ると、入国者数最多は米国で4,343件(前週比-210件)でした。
二番目は中国で2,036件(前週比+474件)。ここまでの順番は前週と同じです。
三番目は韓国で1,196件(前週比+221件)と千人を超えました。
四番目は減少幅の小さかったフィリピンで1,063件(前週比-175件)。
五番目はタイで934件(前週比-399件)と急減し千人を切りました。


六番目はインドネシアで672件(前週比+78件)と増加傾向。
七番目はベトナムで648件(前週比±0件)でした。
八番目はフランスで578件(前週比-201件)と減少が続いています。
九番目はドイツで569件(前週比-89件)。
十番目は英国で502件(前週比-10件)でした。

パラリンピック需要が一気に無くなった先週と異なり、臨時的な需要の増減が落ち着きましたでしょうか。
この週は、検体数(≒入国者数)が減少した国が若干多かった印象です。

外国籍者が急減した国ばかり
日本国籍者と外国籍者の比率は大きく変わった国が多いです。変わった国のほとんどは外国籍者が減少。パラリンピック関係者が一気に無くなったとみられる結果になっています。

日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、ベトナム、ドイツ、英国でした。
米国は、日本国籍者2,764件・外国籍者1,579件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少で差が開いています。
タイは、日本国籍者820件・外国籍者114件。日本国籍者が一気に減少しました。現地感染の悪化で日本人の逃げ帰りが続いているものとみられていましたが、少し落ち着き始めているでしょうか。
ベトナムは、日本国籍者448件・外国籍者200件。前週と近い状況です。
ドイツは、日本国籍者384件・外国籍者185件。外国籍者が大きく減っています。
英国は、日本国籍者344件・外国籍者158件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。
ドイツと英国は、前週は日外同じくらいでしたが、パラリンピック需要が完全になくなったと推定されます。

日本人と外国人が同じくらいなのは、上位十位までの国では、インドネシアとフランスでした。
インドネシアは、日本国籍者325件・外国籍者347件。外国籍者が急増しました。長い間日外同じくらいの国でしたが、現地感染が悪化してから日本国籍者が増えていました。日本人の逃げ帰りが落ち着き、技能実習生の渡航が再開していますかね。
フランスは、日本国籍者299件・外国籍者279件で、外国籍者が大きく数を減らしています。英独同様にパラリンピック需要が減ったと推定されます。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピン、韓国でした。
中国は、日本国籍者678件・外国籍者1,358件。日外ともに増加。外国籍が特に増えています。
韓国は、日本国籍者341件・外国籍者855件。外国籍者が多く増えています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者193件・外国籍者870件。外国籍者が大きく減っています。

この他、十位以内に入っていませんが、12番目のブラジル、15番目のパキスタンは外国籍者の方が多いです。11番目のロシア、13番目の台湾、14番目のイタリアは日外同じぐらいです。
ロシア、イタリアは前週は外国籍者の方が多い状況だったものが、外国籍者が一気に減り日外同じくらいになりました。欧米各国の外国籍者は軒並み減っています。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない9か国は、
 バングラデシュ 92件(前週比+57件)=日外とも2倍以上
 ネパール 51件(前週比+25件)=外国籍者がより多く増加
 インド 242件(前週比-79件)=外国籍者がより減少。前々週レベル。
 パキスタン 282件(前週比+27件)=日本国籍者減少、外国籍者増加。前々週に外国籍者が急増。再入国禁止規制緩和の影響です。
 スリランカ 20件(前週比-32件)=日外とも減少
 モルディブ 17件(前週比+12件)=ほぼ日本国籍者の増加
 アフガニスタン 9件(前週比+3件)=日本国籍者5件・外国籍者4件。ちょうど脱出者で空港が大混乱していた時期ですが、全然いません。
 キルギス 8件(前週比-24件)=全員外国籍者の減少(日本国籍者1件のみ)
 ザンビア 3件(前週比±0件)=日本国籍者2件・外国籍者1件
でした。

・欧州の多くの国が、外国籍者は減少
といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER
結果を見れば一目瞭然。隔離しないとダメなんです。
入国後隔離を頑張る皆さんを応援します。

ラベル:感染症 検疫
posted by johokotu at 01:00| 東京 🌁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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