2021年09月25日

検疫週間速報9月2_率横ばい

◇空港検疫(週間速報)9月2週目 罹患率はほぼ横ばい

厚生労働省(厚労省)は9月24日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の9月2週目(9月5日〜9月11日)分の速報値を発表しました。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。2020年11月11日以降毎週金曜日に過去4週間分が発表されています。9月24日の公表で、2020年10月4日〜2021年9月11日分が公表されたことになります。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じてる場合もありますが、分析に活用できます。

[罹患状況推移分析] 罹患率はほぼ横ばい
2020年
10/04-10/10 検体12,421・陽性57=罹患率0.46%(日本国籍0.46%:外国籍0.46%)
10/11-10/17 検体 7,364・陽性24=罹患率0.33%(日本国籍0.29%:外国籍0.34%)
10/18-10/24 検体12,213・陽性46=罹患率0.38%(日本国籍0.39%:外国籍0.37%)
10/25-10/31 検体17,833・陽性47=罹患率0.26%(日本国籍0.22%:外国籍0.29%)
  <11/01〜入国者の多い低感染国9か国が検査解除>
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍0.75%:外国籍0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍0.54%:外国籍1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍0.52%:外国籍0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍0.61%:外国籍0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍0.50%:外国籍0.74%)
12/06-12/12 検体16,488・陽性86=罹患率0.52%(日本国籍0.43%:外国籍0.64%)
12/13-12/19 検体18,554・陽性74=罹患率0.40%(日本国籍0.28%:外国籍0.62%)
12/20-12/26 検体18,835・陽性98=罹患率0.52%(日本国籍0.51%:外国籍0.54%)
12/27-01/02 検体13,123・陽性83=罹患率0.63%(日本国籍0.49%:外国籍0.75%)
2021年
01/03-01/09 検体14,098・陽性76=罹患率0.54%(日本国籍0.23%:外国籍0.72%)
  <01/09〜全入国者検査開始>
01/10-01/16 検体21,399・陽性67=罹患率0.31%(日本国籍0.31%:外国籍0.31%)
01/17-01/23 検体22,678・陽性41=罹患率0.18%(日本国籍0.31%:外国籍0.15%)
01/24-01/30 検体10,076・陽性25=罹患率0.25%(日本国籍0.12%:外国籍0.37%)
01/31-02/06 検体10,435・陽性20=罹患率0.19%(日本国籍0.13%:外国籍0.27%)
02/07-02/13 検体 9,423・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.15%:外国籍0.26%)
02/14-02/20 検体 9,523・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.11%:外国籍0.28%)
02/21-02/27 検体11,779・陽性23=罹患率0.20%(日本国籍0.22%:外国籍0.17%)
02/28-03/06 検体14,086・陽性29=罹患率0.21%(日本国籍0.16%:外国籍0.26%)
03/07-03/13 検体14,467・陽性27=罹患率0.19%(日本国籍0.14%:外国籍0.25%)
03/14-03/20 検体17,879・陽性49=罹患率0.27%(日本国籍0.20%:外国籍0.41%)
03/21-03/27 検体14,040・陽性42=罹患率0.30%(日本国籍0.15%:外国籍0.48%)
03/28-04/03 検体14,615・陽性70=罹患率0.48%(日本国籍0.24%:外国籍0.81%)
04/04-04/10 検体12,694・陽性62=罹患率0.49%(日本国籍0.16%:外国籍0.85%)
04/11-04/17 検体11,974・陽性74=罹患率0.62%(日本国籍0.40%:外国籍0.90%)
04/18-04/24 検体11,268・陽性60=罹患率0.53%(日本国籍0.26%:外国籍0.89%)
04/25-05/01 検体13,039・陽性95=罹患率0.73%(日本国籍0.29%:外国籍1.30%)
05/02-05/08 検体11,551・陽性82=罹患率0.71%(日本国籍0.25%:外国籍1.29%)
05/09-05/15 検体12,891・陽性50=罹患率0.39%(日本国籍0.23%:外国籍0.59%)
05/16-05/22 検体11,644・陽性39=罹患率0.33%(日本国籍0.33%:外国籍0.34%)
05/23-05/29 検体13,680・陽性32=罹患率0.23%(日本国籍0.19%:外国籍0.29%)
05/30-06/05 検体16,066・陽性40=罹患率0.25%(日本国籍0.14%:外国籍0.41%)
06/06-06/12 検体16,515・陽性17=罹患率0.10%(日本国籍0.08%:外国籍0.14%)
06/13-06/19 検体16,771・陽性44=罹患率0.26%(日本国籍0.18%:外国籍0.39%)
06/20-06/26 検体16,536・陽性45=罹患率0.27%(日本国籍0.19%:外国籍0.41%)
06/27-07/03 検体22,338・陽性60=罹患率0.27%(日本国籍0.24%:外国籍0.32%)
07/04-07/10 検体23,362・陽性79=罹患率0.34%(日本国籍0.38%:外国籍0.29%)
07/11-07/17 検体32,329・陽性97=罹患率0.30%(日本国籍0.44%:外国籍0.22%)
07/18-07/24 検体35,885・陽性67=罹患率0.19%(日本国籍0.33%:外国籍0.13%)
07/25-07/31 検体24,273・陽性89=罹患率0.37%(日本国籍0.50%:外国籍0.24%)
08/01-08/07 検体21,987・陽性94=罹患率0.43%(日本国籍0.33%:外国籍0.57%)
08/08-08/14 検体19,809・陽性78=罹患率0.39%(日本国籍0.37%:外国籍0.42%)
08/15-08/21 検体25,444・陽性101=罹患率0.40%(日本国籍0.38%:外国籍0.40%)
08/22-08/28 検体20,067・陽性69=罹患率0.34%(日本国籍0.30%:外国籍0.38%)
08/29-09/04 検体18,832・陽性86=罹患率0.46%(日本国籍0.32%:外国籍0.60%)

09/05-09/11 検体17,834・陽性78=罹患率0.44%(日本国籍0.29%:外国籍0.58%)

今週の検体数は、日本国籍者は急減、外国籍者は微増。日外比率は1:1.02と外国籍者の方が多くなりました。
今週の陽性数は、日本国籍者6人減、外国籍者2人減。日外比率は1:2.00です。外国籍者の比率が増えました。

検査対象が全入国者になっています。検査数(≒入国者)の多さは、米国、中国、韓国、フィリピン、ベトナムの順でした。
日本人は8,832件でした。前週より千人以上減少し、12月4週目の12,354件を4週連続で下回っています。
外国人は微増で9,002件。2週連続で1万人を切っています。1月3週目の17,873件からだいぶ減っています。

前週と比べると、日本国籍者は、検査数が10%減少に対して陽性者数は19%。外国籍者は検査数が横ばいに対して陽性者数は4%減少です。
この結果、罹患率は、日本国籍者、外国籍者とも若干改善しています。前週と大きくは変化していない状況です。

全体の罹患率は0.44%と若干改善しました。


[陽性者数多い国分析] 26か国/米比基悪いまま、アルバニアとロシアが4人ずつ
今週陽性者が確認されたのは、前週に続いて陽性者が出ているフィリピン、米国、パキスタン、ロシア、ウズベキスタン、アラブ首長国連邦(UAE)、タイ、カンボジア、南アフリカ、インドネシアなどを含めて26か国(前週比+2)からの入国者に陽性者が出ました。国数が多い状況が続いていますが、今週はぶり返しました。

フィリピンが20人(前週比+5人)と最悪になりました。日本国籍者4人、外国籍者16人。外国籍者がジリジリ増え、罹患率が悪化しています。
米国も相変わらず悪く13人(前週比-2人)です。日本国籍者4人、外国籍者9人でした。

悪化が続いているパキスタンは6人(前週比-4人)。日本国籍者1人、外国籍者5人で、もう止まらないですね。パキスタンは、8月13日に在留資格保持者の再入国拒否を解除し、翌14日に強制隔離期間を入国後3日間に緩和しましたが、その影響が悪い方向に出まくっています。規制緩和は完全に大失敗です。

急に出てきたのがアルバニアで4人(前週比皆増)。日外2人ずつです。
同じ4人だったのがロシア(前週比+1人)。日外2人ずつです。

3人だったのが、英国(前週比皆増)、ウズベキスタン(前週比+1人)の2か国。英国の日本国籍者1人を除いて残り5人は外国籍者です。
2人なのは6か国。UAE(前週比±0人)、インド(前週比+2人)、ギニア(前週比+2人)、タイ(前週比-2人)、ドイツ(前週比+2人)、モンゴル(前週比+2人)、です。ドイツは2人とも日本国籍者、インドとモンゴルは2人とも外国籍者、残り3か国は日外1人ずつです。
残り13か国は1人ずつで、アンゴラ、インドネシア、エジプト、オーストリア、コートジボワール、フランス、南アフリカの7か国が日本国籍者でした。

ここのところ大人数が続いていたインドネシアは9人も減って1人でした。


[罹患率高い国分析] 1%超えは26か国中18か国/国際線到着空港は超危険
最も罹患率が悪かったのは、アルバニアで57.14%(検体7件中4人陽性=日本国籍者検体3件中2人陽性)。続いてギニア15.38%(検体13件中2人陽性=日本国籍者検体5件中1人陽性)、コートジボワール14.29%(検体7件中1人陽性=日本国籍者検体6件中1人陽性)、イスラエル12.50%(検体8件中1人陽性=外国籍者検体3件中1人陽性)、アンゴラ11.11%(検体9件中1人陽性=日本国籍者検体8件中1人陽性)でした。
以上の5か国が二桁割合(10%以上)です。異常に国数が増えています。

この後は、
キルギス5.88%(検体17件中1人陽性=外国籍者検体13件中1人陽性)
パキスタン3.13%(検体192件中6人陽性=日本国籍者検体21件中1人陽性)
モンゴル2.63%(検体76件中2人陽性=外国籍者検体66件中2人陽性)
カンボジア2.56%(検体39件中1人陽性=外国籍者検体8件中1人陽性)
南アフリカ2.44%(検体41件中1人陽性=日本国籍者検体29件中1人陽性)
ウズベキスタン2.21%(検体136件中3人陽性=外国籍者検体128件中3人陽性)
エジプト1.89%(検体53件中1人陽性=日本国籍者検体37件中1人陽性)
フィリピン1.84%(検体1,086件中20人陽性=日本国籍者検体150件中4人陽性)
ロシア1.51%(検体265件中4人陽性=日本国籍者検体63件中2人陽性)
UAE1.19%(検体168件中2人陽性=外国籍者検体48件中1人陽性)
バーレーン1.03%(検体97件中1人陽性=外国籍者検体88件中1人陽性)
と続きました。
1%(100人に1人陽性)超えは以上の16か国と若干減りました。

パキスタン、カンボジア、南アフリカ、ウズベキスタン、フィリピン、UAEが連続で1%超えの異常状態でした。
前週と比較すると、6か国とも同程度です。
10%以上が常連のキルギスが前週は陽性者がおらず落ち着いたように見えましたが、今週は5.88%と結局悪い割合のままです。パキスタン、ウズベキスタンはずっと1%超えが続いています。


[航空便利用者数分析] 利用者は急減
合計の利用者数は26,664人(前週比-4,228人)と急減でした
最多は米国便で5,993人(前週比-663人)、中国便が3,250人(前週比-295人)、フィリピン便が2,979人(前週比-575人)と続いています。

今週は減少国がやや多い状況でした。
増加している国:最も人数が増えたのは、ネパール便99人(前週比皆増)。ウズベキスタン便69人(前週比皆増)が続いています。
皆増した国:ネパール、ウズベキスタン、スペイン23人です。ネパールは定期便です。

減少している国:最も人数が減ったのは、米国便。フィリピン便、タイ便1,346人(前週比-458人)、インドネシア便1,097人(前週比-437人)などとなっています。
皆減した国:ありませんでした。

相変わらず利用者数の多いニューカレドニアは入国者数は0人でした。



毎週データは更新されているようですので、今後も注視していきます。

週間速報内容
09/05-09/11
全検査
合計 検体17,834/陽性 78 0.44%
日本 検体 8,832/陽性 26 0.29%
外国 検体 9,002/陽性 52 0.58%


検体数の多い国
米  国:合計 検体3,857、陽性13=0.34%
  日本国籍 検体2,569 陽性 4=0.16%/外国籍 検体1,288 陽性 9=0.70%
中  国:合計 検体2,220、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 677 陽性 0=0%/外国籍 検体1,543 陽性 0=0%
韓  国:合計 検体11,367、陽性 1=0.07%
  日本国籍 検体 324 陽性 0=0%/外国籍 検体1,043 陽性 1=0.10%
フィリピン:合計 検体1,086、陽性20=1.84%
  日本国籍 検体 150 陽性 4=2.67%/外国籍 検体 936 ​陽性16=1.71%
ベトナム:合計 検体 661、陽性 0=0%
  日本国籍 検体 245 陽性 0=0%/外国籍 検体 416 陽性 0=0%

罹患率の高い国
アルバニア 合計 検体 7、陽性 4=57.14%
  日本国籍 検体 3 陽性 2=66.67%/外国籍 検体 4 陽性 2=50.00%
ギ ニ ア:合計 検体 13、陽性 2=15.38%
  日本国籍 検体 5 陽性 1=20.00%/外国籍 検体 8 陽性 1=12.50%
コートジボワール:合計 検体 7、陽性 1=14.29%
  日本国籍 検体 6 陽性 1=16.67%/外国籍 検体 1 陽性 0=0%
イスラエル:合計 検体 8、陽性 1=12.50%
  日本国籍 検体 5 陽性 0=0%/外国籍 検体 3 陽性 1=33.33%
アンゴラ:合計 検体 9、陽性 1=11.11%
  日本国籍 検体 8 陽性 1=12.50%/外国籍 検体 1 陽性 0=0%


毎日の個別発表との誤差状況(9月5日〜9月11日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):78人
(B)毎日発表:74人中非公表0人(複数国滞在者4人も(動きすぎで油断しすぎでは?)=トルコ/ロシア、ドイツ/フランス、ギニア/南アフリカ、オーストリア/ドイツ)

 (誤差が出ている国)Aが超過していると非公表の可能性有
 誤差なし


水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER
結果を見れば一目瞭然。隔離しないとダメなんです。
入国後隔離を頑張る皆さんを応援します。

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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