2021年10月09日

9月4週入国_また外人増加繰返し

◇空港検疫 9月4週目検体数(≒入国者数) 南アジアを中心にまた外国籍者が増加、規制緩和始まるとすぐ同じことの繰り返し

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が37週目に突入


厚生労働省(厚労省)は8日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の9月4週目(9月19日〜9月25日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が37週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

再び外国籍者が日本国籍者を上回る
9月4週目は、検査数は16,964件(前週比+12件)と横ばいで、下げ止まりました。
日本国籍者は7,165件(前週比-1,779件)と急減。代わりに外国籍者は9,799件(前週比+1,791件)と急増しています。再び外国籍者が日本国籍者を上回りました。
下期が始まる月初を前に14日間隔離を考慮としない外人の入国が増えたものと推定されます。

直行便再開のネパールからの入国が爆増
国別で見ると、入国者数最多は米国で3,996件(前週比+18件)でした。
二番目は中国で2,146件(前週比+122件)。ここまでは先週と同順番でした。
三番目はフィリピンで1,245件(前週比+75件)。
四番目は韓国で874件(前週比-346件)と4週ぶりに千人を切りました。
五番目はフランスで529件(前週比+97件)と増加しています。


六番目はネパールが爆増。なんと523件(前週比+507件)とほぼ皆増状態です。9月9日から直行便が再開したのが最大の要因です。別記事で書きますが、陽性者事例が爆増しており、入国を止めることが最も効果的な国であることが分かります。

七番目はドイツで481件(前週比-89件)。
八番目はベトナムが444件(前週比-93件)で減少が続いています。
九番目は英国で395件(前週比-18件)でした。
十番目はタイで376件(前週比-170件)と4週連続で減少中です。

今週はとにかくネパールの異常さが目立った週となりました。
この週は、検体数(≒入国者数)の増減は国によって半々な感じでした。

南アジアの外国籍者が急増
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、フランス、ドイツ、英国でした。
米国は、日本国籍者2,410件・外国籍者1,586件。差がだいぶ縮まりました。
フランスは、日本国籍者335件・外国籍者194件。日外とも増加に転じています。
ドイツは、日本国籍者335件・外国籍者146件。3週ぶりに日本国籍者は減少です。
英国は、日本国籍者265件・外国籍者130件。前週同様の状態でした。

日本人と外国人が同じくらいなのは、上位十位までの国では、タイでした。
タイは、日本国籍者223件・外国籍者153件。日本国籍者は半減しており、4週連続で日本国籍者が一気に減少しました。現地感染の悪化で日本人の逃げ帰りが続いているものとみられていましたが、完全に落ち着きました。これにより、日外の差が縮まっています。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピン、韓国、ネパール、ベトナムでした。
中国は、日本国籍者620件・外国籍者1,526件。日本国籍者減少、外国籍者増加で差が広がっています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者106件・外国籍者1,139件。日本国籍者減少、外国籍者増加で差が広がっています。
韓国は、日本国籍者184件・外国籍者690件。日外ともに減っています。
全入国者数が爆増したネパールは、日本国籍者5件・外国籍者518件。ずっと日本国籍者は微々たる人数です。外国籍者が皆無になっていたので、差がない状態が続いていましたが、ついにほぼ外国籍者の状態が再び始まりました。
ベトナムは、日本国籍者167件・外国籍者277件。日本国籍者は半減、外国籍者は増加です。

この他、十位以内に入っていませんが、
 13番目のイタリアは日本国籍者の方が多いです。
 11番目のインドネシア、12番目のインド、14番目の台湾、15番目のロシアは外国籍者の方が多いです。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない9か国は、
 バングラデシュ 70件(前週比+2件)=日本国籍者半減、外国籍者倍増とひっくり返っています。
 インド 343件(前週比+182件)=倍増のほぼすべてが外国籍者の増加です。
 パキスタン 135件(前週比-3件)=前週とほぼ同じです。
 スリランカ 101件(前週比+69件)=ほぼ外国籍者の増加。
 モルディブ 15件(前週比+7件)=日本国籍者6件・増加はすべて外国籍者で9件。
 アフガニスタン 3件(前週比-7件)=全員外国籍者。タリバンが実権を握った後ですが、数人入国者が出ています。
 キルギス 8件(前週比-1件)=日本国籍者4件・外国籍者4件。
 ザンビア 3件(前週比-2件)=日本国籍者皆増2件・外国籍者1件。
でした。

・欧州は日本国籍者が多め。
・ベトナム、タイ、インドネシアの東南アジア感染急増国からの日本人緊急帰国は完結
・東アジアは外国籍者多い
・東南アジアも外国籍者が増加。
・南アジアは多かった外国籍者の爆増国が多数

といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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