2022年06月26日

都東京HP_施設概要

情報交通ホットライン/日本空港情報館/特別編 東京都東京ヘリポート
日本空港情報館 特別編
東京都東京ヘリポート

TOKYOHP000.jpg
東京都東京ヘリポート

■ヘリポートの概要
東京都江東区にある公共用ヘリポートです。昭和39年に辰巳に出来た旧ヘリポートが昭和47年6月15日に移転・開場しました。東京都を付けた名称が正式名称で、通称「東京へリポート」です。
東京都庁から南東15キロ弱、東京駅から南東8キロほどの沿岸部、荒川の河口右岸付近に設置されています。「東京湾埋立14号地その1」(島名通称:夢の島、住所は夢の島ではなく新木場)の南東角に位置しています。この埋立地は、東京市飛行場設置も予定されていた埋立地から始まったもので、一部は廃棄物の埋め立てで出来たためゴミの島として全国的に有名になった人工島です。廃棄物埋立地の島ですが、現在はどこに廃棄物が埋まっているのかも分からないほど普通の島で、蠅の代わりにヘリが飛んでいます。
東京港埋立地の立地もあってか、管理は東京都の東京港管理事務所が行っており、空港と言うよりは海港に近い扱いのようです。
消防や警察などの行政機関以外にも民間航空会社が多数事務所・格納庫を構えており、1日の着陸回数は31回程度と日本最大規模になっています。
令和4年6月26日現在、定期的乗合便は、AirXによりヘリ1路線が運航されています。


■飛行場種別:公共用ヘリポート
■設置管理者:東京都
■滑走路延長:90×30
■空港コード:-/-
■旅客ビル管理者:東京都


■施設の見どころ:◎==== 大規模/公共用ヘリポート
■見学者への対応:◎==== ターミナルパンフ 無/案内所 無/展望デッキ 無/航空ファン向け展示 有(外周公園内)/見学者は立入不可
■売店の充実度:===== 売店0店・飲食店0店
■アクセスの状況:===== 鉄道 無/バス 有/最寄駅はJR京葉線・東京臨海高速鉄道りんかい線新木場駅で約2キロ(自転車圏内)


※就航路線は令和4年6月26日、そのほかの情報は令和3年10月現在のものです。
TOKYOHP001.jpg旅客ターミナルの特徴
(写真は令和3年11月撮影)
ターミナルはなく、中心となるのは管理事務所です。平成23年5月完成の建物です。遊覧飛行などは各航空会社の事務所・格納庫を利用して搭乗することになります。
駐機方式はオープンエプロン方式、動線方式は1層方式です。ボーディングブリッジはなく、全便地上搭乗になります。
空港入口は区画の西側、各航空会社事務所の建物は西側と北側の一部にまとまっています。

このヘリポートでは定期的運航便・遊覧飛行もかなりの回数が離着陸しています。しかし、テロ対策の一環で、ヘリポート区画の正面入口には警備員がおり、関係者以外は立入禁止・敷地内での撮影禁止が徹底されています(遊覧飛行などの予約ページでもヘリコプター前での撮影などは不可能である注意があります。/ヘリ内・飛行中は撮影OK)。このため、夢の島にあるのに気軽に入れる夢のような雰囲気は一切ありません(トップ写真は敢えて「気軽さのある」船のシンボルを入れてみました)。
TOKYOHP002.jpg駐機場・滑走路
(写真は令和3年11月撮影、滑走路)
建物が立ち並ぶ領域の東側に駐機場があり、スポットは38バース(大型ヘリ用10・小型ヘリ用28)もあります。
東側中央に滑走路(ヘリパッド)10/19があります。
安全施設として、コンパス修正場やスクエア・パターンテスト場(ホバリングテスト場兼用)なども整備されています。

年間着陸回数は公共へリポートの中では日本一ですが、周辺環境の保護及び騒音対策の一環で、運用時間は8:30〜16:30と超短め。夜間使用(日没から日の出まで)は原則許可されていません(日没〜20:30の帰還機及び夜間遊覧は1日10回が限度(夜間遊覧は平成14年11月26日から試行)、20:30〜日の出は、警視庁航空隊、東京消防庁、川崎市消防航空隊、国土交通省、東海旅客鉄道、報道機関等又公的機関から要請を受けた者が、災害、事故、事件その他の緊急事態に対応する場合にのみ飛行許可を出す場合があります。騒音対策とのことですが、島内の住民は令和2年6月1日現在で47人)。
TOKYO004.jpg地上アクセス施設(駐車場・バス乗り場)
(写真は令和3年10月撮影)
地上アクセス施設は、管理事務所の前に駐車場が整備されています。前述のとおりテロ対策のため立入制限が厳しいヘリポートであるため、ヘリ便利用で駐車場を利用する際ですら事前の問合せが必要ですので要注意です。
バス乗り場は、ヘリポート区画正面出入口前にあります。周辺は循環経路のため、一方向のみです。

東京へリポート前バス停
南行のみ:木11甲系統 若洲キャンプ場前行、木11甲系統 木場駅前行・東陽町駅前行・新木場駅前行(東京都交通局)
TOKYO003.jpg周辺見どころ施設(新木場緑道公園)
(写真は令和3年10月撮影)
ヘリポート区画の南側と東側(海沿い)に細長く新木場緑道公園が整備されており、広々としたヘリポート全体をフェンス越しに眺められます。
滑走路の真正面がヘリ広場となっており、木製デッキや操縦席を模したベンチなどが設置されています。
建物の壁ばかりが見える西側の正面出入口ではテロ対策で施設撮影禁止がこれでもかと強調されていますが、格納庫の中が丸見えとなるこちら側からはなぜか撮り放題です。
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周辺見どころ施設(東京都東京HPと富士山)
(写真は令和3年11月撮影)
空に飛び上がれば容易に分かる自分の位置も地上からは分かりづらい。それを解消するため、関東平野では、昔から富士山と筑波山の見え方から自分の位置を把握していました。そして、距離が近く見えることが当たり前の静岡・山梨と異なり、東京では富士山はその日の視程を知るのにちょうど良い対象でもあります。さらに、首都から見える日本一富士山の見える風景は、世界から見てもTOKYOの象徴的なものになっています。
へリポートから富士山までは西南西に約105キロ。東京都東京へリポートというTOKYOの代表地の名が付いているだけあって、冬の澄んだ日などには、江戸時代からたくさんの浮世絵にも描かれた東京と富士山の風景を、地上からも眺めることが出来ます。東京へリポート付近からは、手前の丹沢山系に隠れるものの、上の方、冬に雪をかぶる切れ目付近まで見ることが出来ます(ちょうど丹沢山の向こう側)。
(写真上)葛西臨海公園から見たヘリポートと富士山
(写真下)新木場緑道公園から見た回転翼機と富士山
TOKYOHP007.jpg周辺見どころ施設(旧東京へリポート跡地(辰巳の森海浜公園))
(写真は令和3年11月撮影)
東京へリポートは、昭和47年6月14日まで、隣接する東京湾埋立7号地(江東区辰巳)にありました。
現在辰巳の森海浜公園となっている一角〜日本赤十字社辰巳ビル付近にあり、正面入口が三ツ目通り側にありました。
辰巳の森海浜公園の入口には、ヘリポートがあった昭和40年代の様子を写真入りで紹介する看板が立っています。

■就航路線(国内線)
  ANA   AJX   APJ   SFJ   ADO   SKY   SNA   ORC  
  JAL   TZP   JTA   JJP   SJO   RAC  
  IBX   FDA   NCA   AMX   NJA   DAK   TAL   EXC  
就航先運航会社
( )内は共同運航による運航会社
成田国際*d1AirX*d1
*d1:ヘリコプターによる運航(定期乗合便、KRSによる運航)
※細かい時刻で予約できるヘリ輸送便が会津若松、日光、横須賀、房総、箱根、伊豆半島、志摩方面等に運航されています。

就航路線変遷(令和3年11月以降)
-


■ヘリポート所在地
ヘリポート所在地はクリック(Googleマップ)
■東京都東京へリポートについてもっと詳しく調べたい方のリンク集
東京へリポート(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)
※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※東京都東京へリポートの公式サイトではありません。

開設月日 2021.11.17
初調査日 2021.10.16
前調査日 2021.11.27

posted by johokotu at 12:00| 東京 ☁| Comment(0) | ■関東地方(その他) | 更新情報をチェックする
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