2021年10月23日

10月1週入国_急減逆戻り

◇空港検疫 10月1週目検体数(≒入国者数) 急減して前々週レベルに逆戻り

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が39週目に突入


厚生労働省(厚労省)は22日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の10月1週目(10月3日〜10月10日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が39週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検査数急減
10月1週目は、検査数は17,264件(前週比+4,220件)と急減。全前週レベルに戻っています。
日本国籍者は8,692件(前週比-2,050件)、外国籍者は8,572件(前週比-2,170件)といずれも急減しています。
10月1日にも強制隔離期間が緩和された国があるため、その分検査が減ったということでしょうか。

ほとんどの国が減少
国別で見ると、入国者数最多は米国で4,143件(前週比-725件)でした。
二番目は中国で1,757件(前週比-805件)。
三番目はフィリピンで1,275件(前週比-260件)。
四番目は韓国で813件(前週比-381件)。
五番目はフランスで641件(前週比-105件)でした。
軒並み前週増加した分程度が減少しています(フランスだけ減少幅少)。


3週連続六番目だったのはネパールで598件(前週比-57件)。
七番目はドイツで558件(前週比-88件)でした。ここまでは先週と同順番でした。
八番目はインドが上昇し490件(前週比-48件)。
九番目は英国が上昇し446件(前週比-24件)。
十番目はタイで398件(前週比-175件)でした。

この週は、ほとんどの国が検体数(≒入国者数)が減少しています。

日本国籍者の増加が目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、フランス、ドイツ、英国、タイでした。
米国は、日本国籍者2,683件・外国籍者1,460件。同数程度の減少。
フランスは、日本国籍者517件・外国籍者124件。日本国籍者は微増、外国籍者は半減。
ドイツは、日本国籍者428件・外国籍者130件。ほぼ日本国籍者の減少です。
英国は、日本国籍者318件・外国籍者128件。日本国籍者は減少、外国籍者は増加。
タイは、日本国籍者310件・外国籍者88件。ほぼ日本国籍者の減少でした。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピン、韓国、ネパール、インドでした。
中国は、日本国籍者395件・外国籍者1,362件と日本国籍者が激減。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者164件・外国籍者1,111件。日外とも減っています。
韓国は、日本国籍者194件・外国籍者619件。日外ともに似たような割合の減少。
ネパールは、日本国籍者33件・外国籍者565件と外国籍者は減少したものの、3週連続圧倒的に多いです。
インドは、日本国籍者109件・外国籍者381件でほぼ日本国籍者の減少でした。

この他、十位以内に入っていませんが、
 13番目のイタリア、15番目のシンガポールは日本国籍者の方が多いです。
 11番目のベトナム、12番目のインドネシア、14番目の台湾は日外同じくらいです。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない7か国は、
 インドネシア 328件(前週比-106件)=日外同割合程度の減少。
 バングラデシュ 121件(前週比-24件)=ほぼ外国籍者の減少。
 パキスタン 121件(前週比-157件)=急減。外国籍者は半減以下。
 スリランカ 134件(前週比+11件)=日本国籍者減少、外国籍者増加。
 モルディブ 10件(前週比-3件)=日本国籍者9件、外国籍者1件。
 アフガニスタン 76件(前週比+48件)=2週連続全員外国籍者のあと、今週は日本国籍者1人のみ。タリバンが実権を握った後、最も入国者が増えています。
 キルギス 5件(前週比-9件)=日本国籍者2件・外国籍者3件。
 ザンビア 4件(前週比-4件)=2週連続全員日本国籍者。
でした。

・欧州は日本国籍者が多め。
・アジアは外国籍者が多め

といった傾向になっています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☔| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: