※本旅行記は2021年11月に公開したものです。
■2021.10 調布・東京国際の旅行後
今回と前回は、シェアサイクルを利用して、空港訪問しました。
そこで、シェアサイクルについて取り上げます。
■これまでのレンタサイクルはアクセスには使えない
空港のレンタサイクルについては、2015年8月の旅行記でも取り上げました。
https://johokotu.seesaa.net/article/427641791.html
その後、各地の空港で自転車ユーザー向けの施設が増加。レンタサイクルを取り扱う空港も複数出てきました。
しかし、シェアサイクルが展開されている空港はまだ多くありません。
シェアサイクルは、2018年6月に閣議決定された「自転車活用推進計画」の影響か、ここ数年で急速に拡大を続けています。
レンタサイクルと異なるのは、一度限りではなく、月間契約などが出来ること。そして、貸出・返却場所が複数あることなどが特徴と言えます。
例えば、今回と前々週に利用したdocomoバイクシェアは、貸出地域内であれば、どの貸出ポートに返却するのも可能で、使い勝手が非常に良いものでした。
空港で展開されている多くのレンタサイクルは、再び空港で返却しなければならないので、空港アクセスには使えず、空港周辺散策程度にしか使えません。言ってみれば、航空便の遊覧飛行みたいなものになっています。
空港アクセスに使えるかどうかという点が、大きな違いです。
■なかなか定着しないシェアサイクル
シェアサイクルについては、実証実験と称して短期間に展開しているところはいくつかありますが、なかなか定着しないようです。
例えば2019年に旭川空港でCOGICOGI SMART!が実施していますが、その年で撤退しています。米子・境港地域で、美保飛行場(米子空港)に返却が出来るレンタサイクルの片道利用が出来ましたが、これも実証実験で一時的なものになっています。
また、シェアサイクルと称したサービスとして2018年に下地島空港でTIDA BIKEが展開されていましたが、ほかにポートがあるわけでもなく、空港に返却が必要なレンタサイクルでした。
空港利用の場合、大きな荷物を持っていますから、自転車利用と言うのは頭に浮かばないようで、展開は全然広がっていません。
空港に行くのは、バスや自家用車が中心ですが、荷物が少なければ、自転車も選択肢になり得ます。航空機自体がそもそも温室効果ガス排出量が多いので、あまり気にしている人はいないのかもしれませんが、温室効果ガス排出抑制の観点からも、今後注目されるかもしれません。
地方空港は周辺人口も少ないので、なかなか展開が難しいかもしれませんが、大都市圏の空港は、空港周辺住民による利用も期待できそうです。また、観光地が空港から近い所であれば、帯広のように、手荷物輸送とセットで、ワンウェイ貸出を行うというのも一つの手。空港アクセスの選択肢としてぜひ活用していきたいですね。
■各空港に設置されているシェアサイクル
・女満別空港
旅客ターミナル前でRide Okhotsk with FUN! レンタサイクルの貸し出しが行われています。シェアサイクルではありませんが、周辺地区に複数の貸し出し拠点があり、ワンウェイ利用が可能です。
http://hokkaido-okhotsk-cycle.com/cycling-station/
・帯広空港
空港と帯広駅との間でワンウェイ利用ができるレンタサイクルが行われています。荷物も運んでもらう手ぶらレンタサイクルとなっています。
https://www.machicen.com/rental-bicycle/2063/
・東京国際空港(羽田空港)
空港島内の羽田イノベーションシティ内に「大田区コミュニティサイクル(docomoバイクシェア)」の貸出ポートあり。都区内の別のポートで返却可能。
https://docomo-cycle.jp/ota/
・調布飛行場
旅客ターミナル横に「ハローサイクル」の貸出ポートあり。他市区で返却可能。
https://www.hellocycling.jp/
今回は、昨年10月、先々週に引き続き、空港見学するためにとにかく屁理屈を並べてみました。STAY HOMEを頑張ったり、仕事で仕方なく空港を利用する人が大勢いる中で、独り善がりの考えで空港訪問をしてしまいましたので、今回の記事にご不満やズルいぞ、という方も大勢いらっしゃると思います。
一応、他人を感染させるリスクは最大限低減する動きをしたつもりですので、ご容赦いただきたいですが、何だかモヤモヤ訪問でした。
東京の二つの空港は、持続可能な開発目標に適切なアクセスもできる珍しい空港でもありました。
早く日常生活が戻り、技術革新が進んだときに、シェアサイクルも一つのアクセス手段として重宝がられるようになっていればよいなあと思いつつ、軽く旅行記を〆たいと思います。
2021年10月31日
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