2021年11月20日

11月1週入国_日本国籍者急増

◇空港検疫 11月1週目検体数(≒入国者数) 全体では日本国籍者急増・外国籍者横ばいの中で、南アジアは外国籍者が急増再開

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が43週目に突入


厚生労働省(厚労省)は11月19日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の11月1週目(10月31日〜11月6日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が43週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は急増、日本国籍者が増加
11月1週目は、検査数は21,718件(前週比+1,680件)と急増でした。
日本国籍者は11,555件(前週比+1,561件)で急増、外国籍者は10,163件(前週比+119件)で微増。日本国籍者の入国者数が過半数となりました。

五番目まで変わらず、米国は1割増加
国別で見ると、入国者数最多は米国で5,167件(前週比+521件)と1割も増加。
二番目は中国で2,071件(前週比-302件)と減っています。
三番目は韓国で1,423件(前週比+105件)と増加が止まりません。
四番目はフィリピンで1,272件(前週比+137件)。
五番目はフランスで740件(前週比-41件)でした。ここまでは先週と同順番でした。


続いてインドが726件(前週比+231件)と六番目に上がりました。
急増したのが英国で707件(前週比+252件)で七番目。
八番目がドイツで668件(前週比+60件)でした。
九番目はベトナムで571件(前週比-22件)と微減。
十番目はタイで555件(前週比+78件)でした。

この週は、増加した国がやや多い印象でした。

日本国籍者増減の動き多め
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、フランス、英国、ドイツ、タイでした。
米国は、日本国籍者3,419件・外国籍者1,748件。日本国籍者は急増、外国籍者は微増です。
フランスは、日本国籍者582件・外国籍者158件。外国籍者が多く減らしています。
英国は、日本国籍者564件・外国籍者143件。日本国籍者が急増。
ドイツは、日本国籍者508件・外国籍者160件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。
タイは、日本国籍者422件・外国籍者133件。ともに増加しています。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、韓国、フィリピン、インド、ベトナムでした。
中国は、日本国籍者662件・外国籍者1,409件。外国籍者が急減。
韓国は、日本国籍者435件・外国籍者988件。日本国籍者が多く増加しています。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者198件・外国籍者1,074件。日外ともに増加。
インドは、日本国籍者235件・外国籍者491件。外国籍者が200人近く急増しました。
ベトナムは、日本国籍者186件・外国籍者385件。ともに微減です。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目のシンガポール、12番目のカナダ、15番目のイタリアは日本国籍者の方が多いです。
 14番目のインドネシアは日外同じくらいです。
 13番目のパキスタンは、外国籍者の方が多いです。
 前週、インドネシアは外国籍者が多く、イタリアは日外同じくらいでしたので、日本国籍者が増えている状況がくっきり出ています。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない8か国は、
 インドネシア 363件(前週比-31件)=日本国籍者は増加、外国籍者は減少。
 バングラデシュ 258件(前週比+68件)=2週連続日外ともに増加。
 ネパール 331件(前週比-50件)=減少はすべて外国籍者も、日本国籍者は20件のみ。
 パキスタン 386件(前週比+273件)=外国籍者が超爆増。外国籍者の新規入国が認められて一気になだれ込んできたとみられます。陽性者も3人皆増です。
 スリランカ 180件(前週比+92件)=外国籍者が爆増。外国籍者の新規入国が認められて一気になだれ込んできたとみられます。陽性者は変わらず2人です。
 モルディブ 7件(前週比-13件)=日本国籍者6件、外国籍者1件。
 アフガニスタン 16件(前週比-24件)=7週間日本国籍者は4週前の1人・2週前の2人・今週の1人のみで、ほぼ全員外国籍者。
 キルギス 37件(前週比+5件)=日本国籍者10件・外国籍者27件。
 ザンビア 5件(前週比-4件)=外国籍者は1人のみ。
でした。

・欧州は日本国籍者が多く、日本国籍者の増加が目立つ。
・アジアは外国籍者が多め
・南アジアの外国籍者が急増開始

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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