2021年11月27日

11月2週入国_欧州邦人減少

◇空港検疫 11月2週目検体数(≒入国者数) 検体数微減 欧州からの日本国籍者今度は減少

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が44週目に突入


厚生労働省(厚労省)は26日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の11月2週目(11月7日〜11月13日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が44週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は微減
11月2週目は、検査数は21,462件(前週比-263件)と微減でした。
日本国籍者は10,905件(前週比-656件)で減少、外国籍者は10,557件(前週比+393件)で増加。まだ日本国籍者の入国者数が過半数の状況です。

フランスは減少、横ばい気味の国が多い
国別で見ると、入国者数最多は米国で5,200件(前週比+29件)と微増です。
二番目は中国で1,953件(前週比-118件)と減っています。
三番目は韓国で1,499件(前週比+76件)と、小幅続きではあるものの増加が止まりません。
四番目はフィリピンで1,259件(前週比-13件)と横ばいでした。ここまでは先週と同順番でした。
五番目は英国が725件(前週比+18件)でした。


続いてインドが690件(前週比-36件)と六番目。
七番目はベトナムで625件(前週比+54件)と増加しています。
八番目はドイツで607件(前週比-62件)でした。
九番目と順位を大幅に落としたのがフランスで596件(前週比-145件)。
十番目はタイで574件(前週比+19件)でした。

この週は、増加した国と減少した国が半々な印象でした。

日本国籍者減少目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に米国、英国、ドイツ、フランス、タイでした。
米国は、日本国籍者3,454件・外国籍者1,746件。日本国籍者の方が増加しています。
英国は、日本国籍者474件・外国籍者251件。日本国籍者が100人近く減らした一方、外国籍者が100人以上増えています。
ドイツは、日本国籍者490件・外国籍者117件。日外ともに減少。
フランスは、日本国籍者455件・外国籍者141件。日本国籍者が100人以上減らしています。
タイは、日本国籍者442件・外国籍者132件。日本国籍者の方が増加しています。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に中国、韓国、フィリピン、インド、ベトナムでした。
中国は、日本国籍者571件・外国籍者1,382件。日外ともに減少。
韓国は、日本国籍者432件・外国籍者1,067件。日本国籍者は微減で、丸々外国籍者の増加でした。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者180件・外国籍者1,079件。ほぼ横ばい。
インドは、日本国籍者198件・外国籍者492件。外国籍者は横ばいで、日本国籍者は減少です。
ベトナムは、日本国籍者135件・外国籍者490件。日本国籍者が50人ほど減少した一方、外国籍者は100人以上増えています。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目のカナダ、15番目のシンガポールは日本国籍者の方が多いです。
 14番目の台湾は日外同じくらいです。
 12番目のインドネシアと13番目のネパールは、外国籍者の方が多いです。ネパールは断トツで外国籍者が多い傾向は変わりません。
 前週、インドネシアは日外同じくらいでしたので、外国籍者が増えている状況が出ていますでしょうか。

欧州の感染拡大に伴う日本人緊急帰国がひと段落した印象でしょうか。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない8か国は、
 インドネシア 438件(前週比+75件)=日本国籍者は減少、外国籍者は急増。
 バングラデシュ 178件(前週比-80件)=外国籍者の方がより減少しています。
 ネパール 427件(前週比+96件)=日本国籍者は減少、外国籍者は急増。日本国籍者は14件のみ。
 パキスタン 191件(前週比-195件)=前週の外国籍者超爆増から一転、減少しています。
 スリランカ 164件(前週比-16件)=前週外国籍者が爆増してから減っていないです。
 モルディブ 15件(前週比+8件)=日本国籍者13件、外国籍者2件。
 アフガニスタン 63件(前週比+47件)=8週間日本国籍者は5週前の1人・3週前の2人・1週前の1人・今週の2人のみで、ほぼ全員外国籍者。
 キルギス 17件(前週比-20件)=日本国籍者3件・外国籍者14件。
 ザンビア 4件(前週比-1件)=日本国籍者のみ。
でした。

・欧州は日本国籍者が多く、日本国籍者の減少が目立つ。
・アジアは外国籍者が多め
・前週急増した南アジアの外国籍者はあまり減らず

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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