2021年11月27日

検疫週間速報11月2_邦改善/外微減

◇空港検疫(週間速報)11月2週目 日本国籍者が改善、外国籍者は横ばいで罹患率は微減 久々の国誤差出る

厚生労働省(厚労省)は11月26日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症検査状況の11月2週目(11月7日〜11月13日)分の速報値を発表しました。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。2020年11月11日以降毎週金曜日に過去4週間分が発表されています。11月26日の公表で、2020年10月4日〜2021年11月13日分が公表されたことになります。
速報のため、日々の発表のデータとかなりのズレが生じてる場合もありますが、分析に活用できます。

[罹患状況推移分析] 日本国籍者が改善
2020年
10/04-10/10 検体12,421・陽性57=罹患率0.46%(日本国籍0.46%:外国籍0.46%)
10/11-10/17 検体 7,364・陽性24=罹患率0.33%(日本国籍0.29%:外国籍0.34%)
10/18-10/24 検体12,213・陽性46=罹患率0.38%(日本国籍0.39%:外国籍0.37%)
10/25-10/31 検体17,833・陽性47=罹患率0.26%(日本国籍0.22%:外国籍0.29%)
  <11/01〜入国者の多い低感染国9か国が検査解除>
11/01-11/07 検体10,589・陽性84=罹患率0.79%(日本国籍0.75%:外国籍0.83%)
11/08-11/14 検体10,823・陽性89=罹患率0.82%(日本国籍0.54%:外国籍1.02%)
11/15-11/21 検体11,627・陽性79=罹患率0.68%(日本国籍0.52%:外国籍0.79%)
11/22-11/28 検体13,789・陽性90=罹患率0.65%(日本国籍0.61%:外国籍0.65%)
11/29-12/05 検体14,226・陽性89=罹患率0.63%(日本国籍0.50%:外国籍0.74%)
12/06-12/12 検体16,488・陽性86=罹患率0.52%(日本国籍0.43%:外国籍0.64%)
12/13-12/19 検体18,554・陽性74=罹患率0.40%(日本国籍0.28%:外国籍0.62%)
12/20-12/26 検体18,835・陽性98=罹患率0.52%(日本国籍0.51%:外国籍0.54%)
12/27-01/02 検体13,123・陽性83=罹患率0.63%(日本国籍0.49%:外国籍0.75%)
2021年
01/03-01/09 検体14,098・陽性76=罹患率0.54%(日本国籍0.23%:外国籍0.72%)
  <01/09〜全入国者検査開始>
01/10-01/16 検体21,399・陽性67=罹患率0.31%(日本国籍0.31%:外国籍0.31%)
01/17-01/23 検体22,678・陽性41=罹患率0.18%(日本国籍0.31%:外国籍0.15%)
01/24-01/30 検体10,076・陽性25=罹患率0.25%(日本国籍0.12%:外国籍0.37%)
01/31-02/06 検体10,435・陽性20=罹患率0.19%(日本国籍0.13%:外国籍0.27%)
02/07-02/13 検体 9,423・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.15%:外国籍0.26%)
02/14-02/20 検体 9,523・陽性19=罹患率0.20%(日本国籍0.11%:外国籍0.28%)
02/21-02/27 検体11,779・陽性23=罹患率0.20%(日本国籍0.22%:外国籍0.17%)
02/28-03/06 検体14,086・陽性29=罹患率0.21%(日本国籍0.16%:外国籍0.26%)
03/07-03/13 検体14,467・陽性27=罹患率0.19%(日本国籍0.14%:外国籍0.25%)
03/14-03/20 検体17,879・陽性49=罹患率0.27%(日本国籍0.20%:外国籍0.41%)
03/21-03/27 検体14,040・陽性42=罹患率0.30%(日本国籍0.15%:外国籍0.48%)
03/28-04/03 検体14,615・陽性70=罹患率0.48%(日本国籍0.24%:外国籍0.81%)
04/04-04/10 検体12,694・陽性62=罹患率0.49%(日本国籍0.16%:外国籍0.85%)
04/11-04/17 検体11,974・陽性74=罹患率0.62%(日本国籍0.40%:外国籍0.90%)
04/18-04/24 検体11,268・陽性60=罹患率0.53%(日本国籍0.26%:外国籍0.89%)
04/25-05/01 検体13,039・陽性95=罹患率0.73%(日本国籍0.29%:外国籍1.30%)
05/02-05/08 検体11,551・陽性82=罹患率0.71%(日本国籍0.25%:外国籍1.29%)
05/09-05/15 検体12,891・陽性50=罹患率0.39%(日本国籍0.23%:外国籍0.59%)
05/16-05/22 検体11,644・陽性39=罹患率0.33%(日本国籍0.33%:外国籍0.34%)
05/23-05/29 検体13,680・陽性32=罹患率0.23%(日本国籍0.19%:外国籍0.29%)
05/30-06/05 検体16,066・陽性40=罹患率0.25%(日本国籍0.14%:外国籍0.41%)
06/06-06/12 検体16,515・陽性17=罹患率0.10%(日本国籍0.08%:外国籍0.14%)
06/13-06/19 検体16,771・陽性44=罹患率0.26%(日本国籍0.18%:外国籍0.39%)
06/20-06/26 検体16,536・陽性45=罹患率0.27%(日本国籍0.19%:外国籍0.41%)
06/27-07/03 検体22,338・陽性60=罹患率0.27%(日本国籍0.24%:外国籍0.32%)
07/04-07/10 検体23,362・陽性79=罹患率0.34%(日本国籍0.38%:外国籍0.29%)
07/11-07/17 検体32,329・陽性97=罹患率0.30%(日本国籍0.44%:外国籍0.22%)
07/18-07/24 検体35,885・陽性67=罹患率0.19%(日本国籍0.33%:外国籍0.13%)
07/25-07/31 検体24,273・陽性89=罹患率0.37%(日本国籍0.50%:外国籍0.24%)
08/01-08/07 検体21,987・陽性94=罹患率0.43%(日本国籍0.33%:外国籍0.57%)
08/08-08/14 検体19,809・陽性78=罹患率0.39%(日本国籍0.37%:外国籍0.42%)
08/15-08/21 検体25,444・陽性101=罹患率0.40%(日本国籍0.38%:外国籍0.40%)
08/22-08/28 検体20,067・陽性69=罹患率0.34%(日本国籍0.30%:外国籍0.38%)
08/29-09/04 検体18,832・陽性86=罹患率0.46%(日本国籍0.32%:外国籍0.60%)
09/05-09/11 検体17,834・陽性78=罹患率0.44%(日本国籍0.29%:外国籍0.58%)
09/12-09/18 検体16,952・陽性56=罹患率0.33%(日本国籍0.19%:外国籍0.49%)
09/19-09/25 検体16,964・陽性56=罹患率0.33%(日本国籍0.13%:外国籍0.48%)
09/26-10/02 検体21,484・陽性71=罹患率0.33%(日本国籍0.17%:外国籍0.49%)
10/03-10/09 検体17,264・陽性43=罹患率0.25%(日本国籍0.10%:外国籍0.40%)
10/10-10/16 検体18,780・陽性46=罹患率0.24%(日本国籍0.23%:外国籍0.26%)
10/17-10/23 検体19,305・陽性45=罹患率0.23%(日本国籍0.19%:外国籍0.27%)
10/24-10/30 検体20,038・陽性34=罹患率0.17%(日本国籍0.13%:外国籍0.21%)
10/31-11/06 検体21,718・陽性58=罹患率0.27%(日本国籍0.27%:外国籍0.27%)

11/07-11/13 検体21,462・陽性47=罹患率0.22%(日本国籍0.18%:外国籍0.26%)

今週の検体数は、日本国籍者は減少、外国籍者は増加。日本国籍者が過半数は変わりませんが、差は縮まっており、日外比率は1:0.97でした。
今週の陽性数は、日本国籍者11人減、外国籍者は変わらず。日外比率は1:1.35です。日本国籍者が目に見えて減りました。

検査対象が全入国者になっています。検査数(≒入国者)の多さは、米国、中国、韓国、フィリピン、英国の順でした。
日本人は10,905件でした。前週より656件減少しています。2020年12月4週目の12,354件からやや差が開きました。
外国人は10,557件。こちらは+393件と3週連続の増加。2021年1月3週目の17,873件にジリジリ近づいています。

前週と比べると、日本国籍者は、検査数が6%減少に対して陽性者数は35%減少。外国籍者は検査数が4%増加に対して陽性者数は変化なし。
この結果、罹患率は、日本国籍者は減少(改善)、外国籍者は微減しています。

全体の罹患率は0.22%で0.05P改善しています。


[陽性者数多い国分析] 26か国と増えたまま/欧州からは日本国籍者目立つ
今週陽性者が確認されたのは、前週に続いて陽性者が出ている米国、フィリピン、ネパール、インド、ドイツ、トルコ・、パキスタン・、フランス・、ポーランド・、英国、オーストリア・、韓国・、タイ・、バーレーン・などを含めて26か国(前週比±0)からの入国者に陽性者が出ました。前週に一気に爆増した国数は減りませんでした。強制隔離緩和により、入国者が急増しているのが影響しているでしょうか。

最悪は、フィリピン(前週比-4人)と米国(前週比+3人)の7人フィリピンは相変わらず外国籍者が多く6人ですが、罹患率は日外ともに同じです。米国は外国籍者が急増して5人でした。
前週に急激悪化したネパールが三番手で3人(前週比-4人)でした。全員外国籍者の超偏り国です。

続いて2人陽性だったのは7か国で、インド(前週比+1人)、ドイツ(前週比±0人)、トルコ(前週比+1人)、パキスタン(前週比-1人)、フランス(前週比-1人)、ポーランド(前週比±0人)、モンゴル(前週比皆増)でした。ドイツ、フランス、ポーランドの欧州系は全員日本国籍者、インドとおパキスタン、モンゴルは全員外国籍者でした。

残り16か国は1人ずつで、アゼルバイジャン、英国、エジプト、オーストリア、オランダ、ジンバブエ、タイ、ニジェール、バーレーン、ロシアの実に10か国が日本国籍者でした。

欧州諸国からの日本国籍者の陽性者が増えています。強制隔離緩和で大挙して押し寄せてきていますかね。
南アジアは相変わらず外国籍者が陽性の嵐でした。



[罹患率高い国分析] 1%超えは26か国中13か国で増加
最も罹患率が悪かったのは、ニジェール16.67%(検体6件中1人陽性=日本国籍者検体5件中1人陽性)でした。
二桁割合の異常国は以上の1か国でした。

この後は、
バーレーン8.33%(検体12件中1人陽性=全員日本国籍者)
コスタリカ7.69%(検体13件中1人陽性=外国籍者検体2件中1人陽性)
ジンバブエ7.14%(検体14件中1人陽性=日本国籍者検体9件中1人陽性)
シリア4.00%(検体25件中1人陽性=全員外国籍者)
モンゴル3.92%(検体51件中2人陽性=外国籍者検体43件中2人陽性)
レバノン3.03%(検体33件中1人陽性=外国籍者検体29件中1人陽性)
ポーランド2.99%(検体67件中2人陽性=日本国籍者検体51件中2人陽性)
アゼルバイジャン2.78%(検体36件中1人陽性=日本国籍者検体32件中1人陽性)
エジプト1.79%(検体56件中1人陽性=日本国籍者検体33件中1人陽性)
トルコ1.47%(検体136件中2人陽性=外国籍者検体46件中1人陽性)
ペルー1.22%(検体82件中1人陽性=外国籍者検体74件中1人陽性)
パキスタン1.05%(検体191件中2人陽性=外国籍者検体159件中2人陽性)
と続きました。
1%(100人に1人陽性)超えは以上の13か国(前週比+5)で増加しています。

バーレーン、ポーランドが連続で1%超えの異常状態でした。
国数は横ばいで多いままですが、常連国は少し改善気味でした。


※注意:検体数=入国者数ではありませんので、実際の罹患率は出ている数字より高いはずです。


[航空便利用者数分析] 総利用者数は急増続く、米国急増
合計の利用者数は30,667人(前週比+1,351人)と急増が続いています
最多は米国便で8,700人(前週比+272人)で増加が継続。フィリピン便が3,169人(前週比+381人)、中国便が2,213人(前週比+206人)と続いています。

今週は増加国・減少国だいたい同じくらいでした。
増加している国:最も人数が増えたのは、フィリピン便。続いてインド便1,045人(前週比+311人)と2週連続の急増。米国便が続いています。
皆増した国:ミャンマー便71人です。前週定期便が飛ばなかったとみられます。

減少している国:最も人数が減ったのは、フランス便974人(前週比-297人)。アラブ首長国連邦便731人(前週比-214人)が続いています。フランスはそのまま検体数減少に直結しています。
皆減した国:オーストリア便(87人)、パラオ便(1人)。オーストリアは前週のみ運航しています。

利用者数の多いニューカレドニアは(366人)は、珍しく5人入国者数がいました(全員日本国籍者)。



毎週データは更新されているようですので、今後も注視していきます。

週間速報内容
11/07-11/13
全検査
合計 検体21,462/陽性 47 0.22%
日本 検体10,905/陽性 20 0.18%↓
外国 検体10,557/陽性 27 0.26%


検体数の多い国
米  国:合計 検体5,200、陽性 7=0.13%
  日本国籍 検体3,454 陽性 2=0.06%/外国籍 検体1,746 陽性 5=0.29%
中  国:合計 検体1,953、陽性 1=0.05%
  日本国籍 検体 571 陽性 0=0%/外国籍 検体1,382 陽性 1=0.07%
韓  国:合計 検体1,499、陽性 1=0.07%
  日本国籍 検体 432 陽性 0=0%/外国籍 検体1,067 陽性 1=0.09%
フィリピン:合計 検体1,259、陽性 7=0.56%
  日本国籍 検体 180 陽性 1=0.56%/外国籍 検体1,079 ​陽性 6=0.56%
英  国:合計 検体 725、陽性 1=0.14%
  日本国籍 検体 474 陽性 1=0.21%/外国籍 検体 251 陽性 0=0%

罹患率の高い国
ニジェール:合計 検体 6、陽性 1=16.67%
  日本国籍 検体 5 陽性 1=20.00%/外国籍 検体 1 陽性 0=0%
バーレーン:合計 検体 12、陽性 1=8.33%
  日本国籍 検体 12 陽性 1=8.33%/外国籍 検体 0 陽性 0=0%
コスタリカ:合計 検体 13、陽性 1=7.69%
  日本国籍 検体 11 陽性 0=0%/外国籍 検体 2 陽性 1=50.00%
ジンバブエ:合計 検体 14、陽性 1=7.14%
  日本国籍 検体 9 陽性 1=11.11%/外国籍 検体 5 陽性 0=0%
シ リ ア:合計 検体 25、陽性 1=4.00%
  日本国籍 検体 0 陽性 0=0%/外国籍 検体 25 陽性 1=4.00%


毎日の個別発表との誤差状況(11月7日〜11月13日)
(A)週間発表(今回の滞在国・地域ごとの検査実績発表):47人
(B)毎日発表:41人中非公表0人(複数国滞在者3人=ポーランド/ドイツ/オランダ/フランス、米国/コスタリカ、バーレーン/ジンバブエ)

 (誤差が出ている国)Aが超過していると非公表の可能性有
 レバノン:Aが1人超過


 久々に誤差が出ましたが、どうして出たのかは謎です。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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