◆極めて異例措置続く、オミクロン株でブラック差別続々
新型コロナウイルス感染症の新たな変異株(オミクロン株)に関連し、空港検疫に関する情報発表で、人種差別(ブラック差別)とも言える極めて異例な措置が続々行われています。
ほかの陽性者の時も同じように対応してもらえないのでしょうか、、、。
28日成田着ナミビアから入国の30代男が、空港検疫で陽性となりましたが、この方の検体がオミクロン株であったことが30日発表されました。
この情報発表を巡っては、ブラック差別とも言える極めて異例な措置が続々行われています。
・なぜか2日間という超高速で検体分析が完了
分析完了し発表されるまでは通常1、2週間かかります。
ここまで早いのはデルタ株の1例目に続き、2例目です。
例えば、この方の陽性が発表された29日には、この方以外に
5人も陽性者が発表されているのに未だに分析結果は出てきていません。
欧州複数国滞在者の有症状者という極めてリスキーな方もいるのに、、、。
・入国後の症状変化を発表
その後死亡した事例は発表されたことがありますが、
入国時検査後に症状がどう変化したかを発表したのは、
史上初のケースです。
これが発表されるなら、入国何日後に発症しやすいかを
分析するのに役立つはずです。
・ナミビアから入国で陽性というだけで個別に会見
世界最悪の感染国米国や感染が急拡大している欧州などからの
陽性者は多いですが、これらの陽性者に関して、
これまで個別会見したことなど一度もありません。
特定の入国者に関して個別に会見が行われたのは、
オリンピック選手団以来です。
むしろ、規制緩和しているはずなのに、
何故か陽性確認が続く国からの入国者の方がリスキーです。
・関係大臣がこの方の素性を明かす
人権に配慮しろと普段は迫り、隠匿し続けていますが、
このようにして素性が暴露されたのはオリンピック選手団以来です。
どこで滞在しているか分かるだけでも、周囲の人は
気を付けられるのですが、、、。
・同じ航空便同乗者全員が濃厚接触者に認定
これまでそのような事例は、昨年3月23日神戸→那覇便以外で
公表されたことはありません。
といいますか、2row-ruleが適用されているだけで、
おそらく機内全員対象となっていることはほぼありません。
驚きかもしれませんが、全員が濃厚接触となるのは極めて極めて極めて異例です。
一方で、これまでと変わらず便名すら公表されていません。
便名を公表するだけでも、同乗者が他人と接触する際の気を付け方が変わるはずです。
・アフリカ南部諸国は即日10日間強制隔離実施なのに、市中感染が既に疑われている英国などは1日遅れでしかも6日間隔離
ブラック差別と言われてしまう最大の問題点です。
制限のかけ方が極めて偏っています。
この基準が示されないことから、叩かれてしまいます。
今回結果としてオミクロン株だったわけですが、「ナミビアからの入国だから」という理由だけで、特別な対応をしていたわけで、よくよく考えてみると、極めて異常な対応です。
南アフリカの大統領が、入国規制強化に関して日本を名指しで非難したようですが、アフリカ南部諸国は黒人の多い国だけに、ブラック差別だと言われても仕方のないほど、異常に偏った対応になっています。
オミクロン株に限らず、どの変異株であっても、日本への拡大と言う点では高いリスクがあります。
空港検疫で出ている他の陽性者に関しても、同じように
「迅速な分析(同乗者への自主隔離注意喚起に活用できます)」
「その後の症状変化の発表(何日目に発症しやすいか分析に活用できます)」
「個人情報の詳細発表(少なくとも入国目的の発表/本当に必要な入国者がどのくらいいるか判断できます)」
「同乗者全員の濃厚接触者認定(同乗者への自主隔離注意喚起に活用できます)」
「即日10日間強制隔離(逃亡者からのウイルス拡散を防げます)」
をしないと、ブラック差別のままになってしまいます。
水際でウイルス密輸を食い止めるためにも、ぜひ、今すぐ実行してほしい所ですね。
■新型コロナウイルス感染症(変異株)の無症状病原体保有者について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22507.html
2021年11月30日
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