2021年12月04日

11月3週入国_邦人増目立つ

◇空港検疫 11月3週目検体数(≒入国者数) 検体数微増 日本国籍者の増加が目立つ

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が45週目に突入


厚生労働省(厚労省)は3日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の11月3週目(11月14日〜11月20日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が45週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は微増、日本国籍者が多い状況が続く
11月3週目は、検査数は21,739件(前週比+277件)と微増でした。
日本国籍者は11,781件(前週比+876件)で増加、外国籍者は9,958件(前週比-599件)で減少。外国籍者は1万人を切り、日本国籍者の入国者数が過半数の状況です。

ベトナム増加し五番目、タイも100人以上増加
国別で見ると、入国者数最多は米国で5,044件(前週比-156件)と減少です。
二番目は中国で1,911件(前週比-42件)と減少が続いています。
三番目は韓国で1,598件(前週比+99件)と、小幅続きではあるものの増加が止まりません。
四番目はフィリピンで1,348件(前週比+89件)と微増でした。ここまでは先週と同順番でした。
五番目はベトナムで785件(前週比+160件)。増加が続いています。


六番目は英国で775件(前週比+50件)と微増。
七番目はインドで697件(前週比+7件)。
同じくタイが一気に増加し697件(前週比+123件)でした。
九番目はフランスで631件(前週比+35件)。
十番目はドイツで574件(前週比-33件)で、ジリジリ減少しています。

この週は、増加した国と減少した国が半々な印象でした。

日本国籍者減少目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に米国、英国、タイ、フランス、ドイツでした。
米国は、日本国籍者3,509件・外国籍者1,535件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。
英国は、日本国籍者594件・外国籍者181件。日本国籍者が100人以上増やした一方、外国籍者は減っています。
タイは、日本国籍者556件・外国籍者141件。日本国籍者は100人以上増加です。
フランスは、日本国籍者504件・外国籍者127件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。
ドイツは、日本国籍者477件・外国籍者97件。二週連続で日外ともに減少しました。
日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に中国、韓国、フィリピン、ベトナム、インドでした。
中国は、日本国籍者600件・外国籍者1,311件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。
韓国は、日本国籍者553件・外国籍者1,045件。日本国籍者は増加、外国籍者は微減です。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者188件・外国籍者1,160件。日外ともに微増。
ベトナムは、日本国籍者229件・外国籍者556件。日外ともに増えています。
インドは、日本国籍者213件・外国籍者484件。日本国籍者は増加、外国籍者は微減です。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目のシンガポール、13番目のアラブ首長国連邦、15番目のカナダは日本国籍者の方が多いです。
 12番目のインドネシアと14番目のネパールは、外国籍者の方が多いです。ネパールは断トツで外国籍者が多い傾向は変わりません。

日外での変動はひと段落した印象です。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にない8か国は、
 インドネシア 464件(前週比+26件)=日外ともに微減。
 バングラデシュ 197件(前週比+19件)=増加はすべて外国籍者です。
 ネパール 384件(前週比-43件)=減少はほぼすべて外国籍者です。日本国籍者は13件のみ。
 パキスタン 184件(前週比-7件)=日本国籍者微増、外国籍者微減。
 スリランカ 186件(前週比+22件)=増加はすべて外国籍者です。
 モルディブ 9件(前週比-6件)=日本国籍者8件、外国籍者1件。
 アフガニスタン 13件(前週比-50件)=9週間日本国籍者は6週前の1人・4週前の2人・2週前の1人・1週前の2人、今週の1人のみで、ほぼ全員外国籍者。
 キルギス 15件(前週比-2件)=日本国籍者5件・外国籍者10件。
 ザンビア 4件(前週比±0件)=日本国籍者3件・外国籍者1件。
でした。

・欧州は日本国籍者が多く、日本国籍者の増加・外国籍者減少の国が目立つ。
・アジアは外国籍者が多め
・前週急増した南アジアはあまり減らず

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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