2021年11月06日

富士を眺めに?横浜へ(1日目)

※本旅行記は2021年12月に公開したものです。



■2021.11.06 (自宅)→(神奈川県警察へリポート)→(自宅)

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朝焼けで赤く染まるYOKOHAMA


■日の出に合わせて出発
今日は朝だけの徒歩散歩。家から最も遠い山下公園に明るくなる頃に着けるよう、4時ころに出発しました。
ちょうど6時に山下ふ頭に到着しました。

山下公園を超えて山下ふ頭まで来たのは、まず横浜航空貨物ターミナルを見るためでした。
入口からは関係者のみしか入れないので、遠目で眺めてから、横浜港見学をスタートしました。

横浜航空貨物ターミナル:
 平成元年に設立された神奈川県唯一の国際航空貨物ターミナル。
 成田国際空港(成田空港)や東京国際空港(羽田空港)の輸出入貨物を取り扱っています。
 公式サイトはhttp://www.yatac.com/

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今回は空成分が少ないので、最初は空な施設のあるところから。
山下ふ頭内は関係者以外入域禁止なので望遠にしたら、横浜ベイらしい風景が取れました。


■山下公園を一気に西進
山下公園ではまず、船着場ではなく、横浜市交通局が2020年7月23日に運行を始めた連接バスベイサイドブルー山下ふ頭停留所に立ち寄りました。
山下ふ頭の山下公園隣接地に設置した新しいバス待合所です。山下公園の南端に出入口があり、見学しようと思ったのですが、開くのは9時からで中は見られませんでした。
横浜市のリリース→https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/kowan/2019/0117_yamashitabus.html

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2020年に新設された山下ふ頭停留所のバス待合所。
動くガンダムがある山下ふ頭の北端の一角にあります。
照明も点いていて、関係者っぽい人が出入りしていたのですが、、、。


そのまますぐ横にある横浜港観光船乗り場(山下公園港内観光船ターミナル)を見学しました。
隣にある氷川丸と合わせ、こちらもまだ開店前でした。

山下公園港内観光船ターミナル:
 民間(ポートサービス)
 ・ポートサービス シーバス 横浜駅東口方面(直行便・経由便)

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山下公園にある船着場。
ポートサービスが運航する観光船の拠点になっています。
コロナ禍で、1985年から運航してきた観光船マリーンシャトルが7月に運航終了しています。


■大さん橋から富士を眺める
山下公園からは大さん橋へ移動しました。
大さん橋には2002年に客船ターミナルが完成しています。大さん橋と言いつつ、桟橋と言うよりは岸壁で、横浜ベイブリッジを潜れる大型客船が発着する拠点です。

大さん橋国際客船ターミナル:https://osanbashi.jp/
 2002年6月完成
 運用時間 屋上広場24時間(館内は時短で09:00-21:30でした)
 指定管理(横浜港振興協会・神奈川新聞社・ハリマビステム共同事業体)
 ・東海汽船 大型客船 大島・利島・新島・式根島・神津島方面(週2往復のみ)

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南側から見た大さん橋。
東海汽船の定期便が週2往復のみですが就航し、航空3路線と競合しています。
左側の特徴的な建物は大さん橋ふ頭ビルで、小型船係留用浮さん橋が接続。

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少しゆっくり館内を見ようと思ったのに
まさかの時短営業で閉鎖中でした。


大さん橋は船のふ頭なのですが、滑走路(ヘリパッド)をいくつか見ることが出来る空要素も兼ね備えています。
まずは、非公共用ヘリポートである神奈川県警察本部。屋上タイプなので、ヘリパッド自体は見えませんが、発着するヘリを遠目に捉えることは可能です。
続いては、北隣のふ頭にある海上保安庁横浜海上防災基地のヘリパッドです。海保ヘリの拠点で、典型的な場外離着陸場です。
そして、現地に行くまで知りませんでしたが、ふ頭の先端に浮体式のヘリパッドがありました。

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木製デッキが特徴的な屋上広場。ここだけは24時間立入が可能でした。
右端に写る高い建物がヘリポートのある神奈川県警察本部です。

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実は警察本部よりも近くにヘリパッドがあり、屋上広場から見えるはずでした。
北隣の海上保安庁横浜海上防災基地にあるのですが、手前の船でギリギリ見えず。
わずかにHマークの○の一部が)な感じに見えてますね。

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間近のヘリパッドが見えず残念と思っていたら、
大さん橋の先端の先に、珍しい浮体式のヘリパッドがありました。
横浜港浮体式海上防災基地だそうです。


さて、今回の題名は「富士を眺めに」シリーズということにしているのですが、富士山は、大さん橋からきれいに見ることが出来ました。

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富士山は赤レンガ倉庫の向こうに見えます。
クレーンで工事中と言うことは、この後背の高い建物が建ってしまうのでしょうか、、、。


■赤レンガに行く途中で税関成分も注入

大さん橋から出た後は、その根元付近にある象の鼻へ。
ここにも定期便の船着場があります。

ピア象の鼻:
 2009年6月完成
 民間(京浜フェリーボート)
 ・京浜フェリーボート ピア日本丸・ピア運河パーク方面

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象の鼻はみなとみらいの中でも特に特徴的な形の波止場。
横浜港の発祥の地となっています。
旧臨港線が走っていた高架橋(現在は歩道橋)から撮ったもの。


象の鼻の脇にクイーンの名称で知られる建物があります。これは横浜税関の建物です。
羽田空港や成田空港にある東京税関は、1953年にこの横浜税関から分離独立した組織で、こちらが本家です。
羽田・成田の植物検疫や動物検疫は、いまだに横浜が本所となっていて、出入国において横浜の重要度が良く分かります。

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歴史ある横浜税関の建物はひときわ目を引きます。
象の鼻が横浜港発祥の地だからこそ、ここに立地しているわけです。
ちなみに、この向きは、正面玄関から見ると斜め裏側に当たります(海からは斜め正面)。


象の鼻からはまさに目と鼻の先に赤レンガ倉庫群があります。
この一角にピア赤レンガがありました。

ピア赤レンガ:
 2004年3月完成
 民間設置(ポートサービス)
 ・ポートサービス シーバス 横浜駅東口方面、山下公園方面

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大さん橋から眺めたピア赤レンガ。
倉庫群の目の前に位置しています。


■新港のターミナルは立ち入りできず
ピア赤レンガの時点でもう7時45分。人もだいぶ増えてきました。
今日はとにかく空と海の成分が最優先。観光客なら必ず立ち寄る赤レンガ倉庫はパスしました。行く途中で陸の成分の旧横浜港駅プラットホームがあったので、それだけを見て、新港ふ頭客船ターミナルへと急ぎました。

※今回訪れたみなとみらいエリアは、ほぼ全域が貨物線が通っていた領域でした。横浜港駅もうまく活用すれば、いまのみなとみらい地区のアクセスが格段に向上していたはずですが、どうも日本では、空港も含めて「港」付近の貨物線を旅客化するような活用は好まれないようです。
みなとみらいの場合は、前述の旧臨港線跡の遊歩道や後述の運河パークの遊歩道などに活用していますから、まだましな残し方をしていますが、東京港などは活用されることなく跡形もなく消え失せてますしね。(空港で言えば調布、小松、名古屋、福岡などが一例。八尾は地下鉄に再利用されています。)


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横浜港駅は新港ふ頭の最寄駅。
大正〜昭和にかけて海外船舶へ乗り換える日本の玄関口でした。
写真右方面にターミナルが建っていたそうです。


新港ふ頭客船ターミナルは、2019年10月にオープンした真新しいターミナルです。
半年も活用されないうちに新型コロナウイルス感染症パンデミックになってしまいました。
ホテルや商業施設が一体になったターミナルで、期待していったのですが、なんと11時までは中に入れませんでした。

新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド):
 2019年10月完成
 民間設置(新港ふ頭客船ターミナル)
 
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横浜港で最も新しい客船ターミナル。50t起重機(ハンマーヘッドクレーン)が目立ちます。
手前の桟橋は小型船用浮桟橋で、大型船は写真では建物の裏側に停泊します。

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正面入口の様子。パッと見は商業施設です。
外部に面するお店は、徐々に店を開いていましたが、
肝心のターミナル部分は、まさかの11時開館。遅すぎます。


■桜木町側へ寄り道したら空成分が
このままぷかりさん橋方面へ進みたかったのですが、横浜は桜木町付近にも定期船が止まる桟橋があるので、そちらにも寄り道しました。

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運河パークへ向かう途中にあったJICA横浜 海外移住資料館。
コロナ禍でなかなか海外と繋がれない今だからこそ、
見直したい資料館ですね。


まずはピア運河パークへ。その後は、汽車道の遊歩道を渡って桜木町側へと向かいました。

ピア運河パーク:
 民間(京浜フェリーボート)
 ・京浜フェリーボート ピア赤レンガ方面

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ピア運河パークは汽車道の東端付近にあります。
上空にスカイキャビンが出来ていました。

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スカイキャビンはまだ営業開始前だったのですが、
汽車道を歩いていたら上空で始業前点検をやっていました。まさに空成分。


■水陸両用バス用のスロープも
桜木町駅前からは、日本丸メモリアルパークを回り込みます。
ピア日本丸は浮桟橋がポツーンとあるだけで、その先にある水陸両用バス用のスロープの方が気になる存在でした。

ピア日本丸:
 民間(京浜フェリーボート)
 ・京浜フェリーボート ピア赤レンガ・ピア運河パーク方面

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ピア日本丸は、まさにポツーンとある浮桟橋(ポンツーン)。

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横浜らしい風景に溶け込む水陸両用バス用のスロープ。
タワー塔の間にあります。


■羽田から船で来られる横浜
日本丸メモリアルパークからは運河沿いの遊歩道を海側へ移動しました。この遊歩道はほとんど人がいなかったのですが、海沿いに出た途端、釣り人とマラソンの人だらけになりました。
写真撮影しながらウロチョロしていたせいか、時間が相当経過してしまい、みなとみらいぷかりさん橋に着いた時には、9時になっていました。

※新港ふ頭客船ターミナルのある新港パークとみなとみらいぷかりさん橋のある臨港パーク間には運河があり、その最下流部に2020年12月に女神橋という人道橋ができました。これまでは、140メートルほど上流の国際橋を渡るしかなく、特に新港側は歩行者もそれほど多くありませんでした。橋の開通で、海沿いをずっと歩行できるようになったため、一気に散策やマラソンする人が増加しているようです。

みなとみらいぷかりさん橋:
 1991年11月完成
 指定管理(ぷかり桟橋共同事業体)
 ・ポートサービス シーバス 横浜駅東口方面、山下公園方面
 ・ケーエムシーコーポレーション 羽田空港方面

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みなとみらいぷかりさん橋は日本初の浮体式ターミナルだそうです。
9時開館だったので、ちょうど中を覗けました。
横浜港の中で羽田空港から定期船でアクセスできる桟橋です。


■フーフーしながらヘリポートへ
やっとのことでみなとみらいの船着場地帯は終了。歩き疲れて少しフーフーなりながら臨港パークを北上しました。

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臨港パークにあった衝撃の看板。
対岸に見える風力発電所の紹介なのですが、ふーっ、ふうっするよう促しています。
マスクもせずにマラソンしてゼイゼイされるよりましですが。
コロナを吹き飛ばせ、コロナ禍はすぐ明けるという暗示なら良いですが、
そこまでは考えてないですよね。


臨港パークを北上したら、その北端にみなとみらい臨時ヘリポートがありました。
このヘリポートは場外離着陸場ですが、夜景フライトなどが行われており、横浜観光コンベンション・ビューローの公式サイトでも「空」を担う場所として紹介されています。

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やっとたどり着いたみなとみらい臨時ヘリポート。
奥まった、フェンスでよく見えないところにありました。

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対岸の山内ふ頭へと渡るみなとみらい橋から
滑走路(ヘリパッド)部分が見えました。

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全体が良く見えないかと横浜市中央卸売市場の歩道橋から見た様子。
電線だらけでよく見えませんでした。神奈川県警察本部の方が見えている??


■旧YCAT跡地は学校に
みなとみらい臨時ヘリポートからは、みなとみらい橋を渡って横浜市中央卸売市場へ向かい、そこから、旧横浜シティエアターミナル(YCAT)跡地へ向かいました。
途中宝町踏切で東海道貨物支線(高島線)を渡りました。

※実現するかは分かりませんが、羽田空港島を天空橋でかすめて通る東海道貨物支線からここを通る区間を旅客化する構想があります(現在建設が始まろうとしている羽田空港アクセス線も通る東京貨物ターミナルをスタートし、天空橋〜川崎貨物駅〜浜川崎〜弁天橋〜(新設)〜東高島〜ここ宝町踏切〜桜木町間)。
→東海道貨物支線貨客併用化整備検討協議会 https://kakyaku.com/
空港アクセス線に大化けする可能性を秘めているということで、せっかくなので踏切を記録用に撮ろうとしました。しかし、通る人は少ないものの、なかなか途切れず、無人になるのを待っていたら、20分も時間が経過してしまいました。そうこうしているうちに貨物列車が1列車通過していきました(踏切に人が溜まってしまったため、写真公開はありません)。


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宝町踏切では20分粘ってやっと無人に。
去ろうとした、この直後に貨物列車が通過していきました。

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1996年9月まで使われた旧YCATの跡地には
2019年4月にHorizon Japan International Schoolが開校していました。


■最後はベイクォーターの船着場
最後は横浜ベイクォーターにある船着場へ寄り道しました。
10時半近くなり、人出もかなり多くなってきたので、待合所を軽く見た後は、逃げるように自宅へと帰りました。

横浜ベイクォーター乗り場:
 1986年1月完成
 民間(ポートサービス/横浜ダイヤビルマネジメント)
 ・ポートサービス シーバス 山下公園方面(直行便・経由便)

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横浜駅東口としてPRされている船着場。駅からは北口が近いです。
派新田間川(帷子川分水路)が帷子川と交わる場所に位置しています。

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ベイクォーター内にある立派な待合所。
快適に船を待つことが出来ます。

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待合所の中になにやら「羽田空港から」と称するクルーズの宣伝がたくさん。
大好評で満員御礼ということで、羽田空港船着場の活用が人気なのかと思いきや、
横浜発着のクルーズツアーでした(「横浜から」じゃない?)。


今回写真は、出来るだけ後ろに前後に訪れた施設や横浜らしい風景を入れ込むようにしてみました。
いかがでしたか?


■今日の教訓!
横浜港みなとみらいは小さな桟橋だらけ←定期船が色々運航されています。
大さん橋は実はヘリスポット←たくさんのヘリパッドを見られます。
羽田から行けるのはぷかりさん橋←みなとみらい駅に近い位置です。
みなとみらい臨時へリポートから空へ行けます←夜間クルーズが提供されています。
旧YCATは再開発完了←跡形もなくなくなりました。
[東京国際空港]クルーズは大人気←満員御礼でした。

■実際の旅程
11/06 SAT
自   宅04:00(徒 歩)→06:00山下ふ頭入口
山下ふ頭 06:00(徒 歩)→06:15山下公園港内観光船ターミナル
山下公園 06:15(徒 歩)→06:45大さん橋客船ターミナル([神奈川県警察へリポート]遠目で見学)
大さん橋T07:15(徒 歩)→07:30ピア象の鼻
ピア象の鼻07:30(徒 歩)→07:45ピア赤レンガ
P赤レンガ07:45(徒 歩)→08:00新港ふ頭客船ターミナル
新港ふ頭T08:15(徒 歩)→08:30ピア運河パーク
ピア運河P07:30(徒 歩)→08:45ピア日本丸
ピア日本丸08:45(徒 歩)→09:00横浜ぷかり桟橋
ぷかり桟橋09:15(徒 歩)→09:30[みなとみらいヘリポート]
[みなとみらいヘリポート]09:30(徒 歩)→10:15YCAT跡地
YCAT跡10:15(徒 歩)→10:30横浜駅東口ベイクォーター
横浜ベイQ10:30(徒 歩)→11:30自   宅

posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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