2021年12月11日

11月4週入国_検体急増年末帰国?

◇空港検疫 11月4週目検体数(≒入国者数) 検体数が急増、日本国籍者も増加で年末年始帰国始まる?

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が46週目に突入


厚生労働省(厚労省)は12月10日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の11月4週目(11月21日〜11月27日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が46週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は急増、日外ともに1万人超える
11月4週目は、検査数は24,309件(前週比+2,570件)と1割以上の急増でした。
日本国籍者は13,376件(前週比+1,595件)、外国籍者は10,933件(前週比+975件)でともに急増しています。特に日本国籍者の増加が大きく、年末年始を控えた帰国がいよいよ始まった印象です。
なお、今回の期間は、オミクロン株による規制が始まる直前までの期間なので、感染拡大恐怖に伴う緊急帰国の人は少ないとも思われ、純粋に規制緩和に伴う入国増加と捉えて問題ないと思われます。

増加国多数、タイは2週連続100人以上増加
国別で見ると、入国者数最多は米国で5,701件(前週比+657件)と急増です。
二番目は中国で2,015件(前週比+104件)で久々に増加に転じました。
三番目は韓国で1,823件(前週比+225件)と、小幅続きだった増加が急増に変わりました。
四番目はフィリピンで1,383件(前週比+35件)と微増でした。ここまでは先週と同順番でした。
五番目はタイが2週連続で一気に増加し829件(前週比+132件)でした。


六番目はインドで790件(前週比+93件)と増加。
七番目はベトナムで773件(前週比-12件)で微減でした。
八番目はフランスで706件(前週比+75件)と増加傾向です。
九番目は英国で669件(前週比-106件)と一気に減っています。
十番目はドイツで579件(前週比+5件)で、ジリジリ減少が止まりました。

この週は、増加した国がほとんどで、英国の急減が目を引きました。

日外ともに増加目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に米国、タイ、フランス、英国、ドイツでした。
米国は、日本国籍者4,210件・外国籍者1,491件。外国籍者は微減で、日本国籍者が700人程急増しています。
タイは、日本国籍者647件・外国籍者182件。日外ともに増加しています。
フランスは、日本国籍者539件・外国籍者167件。日外ともに増加しています。
英国は、日本国籍者480件・外国籍者189件。外国籍者は微増で、日本国籍者が100人以上減りました。前週が100人以上増えたので、その反動と思われます。
ドイツは、日本国籍者505件・外国籍者74件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少でした。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に中国、韓国、フィリピン、インド、ベトナムでした。
中国は、日本国籍者669件・外国籍者1,346件。日外ともに増加です。
韓国は、日本国籍者638件・外国籍者1,185件。日外ともに増加で、特に外国籍者は100人超えの増加です。
外国人がずっと多いままの筆頭は相変わらずフィリピンで、日本国籍者210件・外国籍者1,173件。日外ともに増加。
インドは、日本国籍者243件・外国籍者547件。やはり日外ともに増加です。
ベトナムは、日本国籍者196件・外国籍者577件。日本国籍者は減り、外国籍者は増えています。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目のシンガポール、14番目のアラブ首長国連邦、15番目のカナダは、前週同様に日本国籍者の方が多いです。
 12番目のインドネシアは日本国籍者が増えて、日外同程度になりました。
 13番目のネパールは、前週同様に外国籍者の方が多いです。ネパールは断トツで外国籍者が多い傾向は変わりません。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にあるインド以外の9か国は、
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
 インドネシア 515件(前週比+51件)=ほぼ日本国籍者の増加。
 バングラデシュ 208件(前週比+11件)=日外ともに微増。
 ネパール 485件(前週比+101件)=増加はほぼすべて外国籍者です。日本国籍者は21件のみ。新規入国者が増えているのでしょうか、、、。
 パキスタン 214件(前週比+30件)=日本国籍者は減少、外国籍者は増加。
 スリランカ 281件(前週比+95件)=増加はほぼすべて外国籍者です。
 モルディブ 10件(前週比+1件)=日本国籍者8件、外国籍者2件。
 アフガニスタン 30件(前週比+17件)=10週間日本国籍者は7週前の1人・5週前の2人・3週前の1人・2週前の2人・1週前の1人・今週の2人のみで、ほぼ全員外国籍者。
 キルギス 20件(前週比+5件)=日本国籍者10件・外国籍者10件。
 ザンビア 10件(前週比+6件)=全員日本国籍者。

<オミクロン株で10日間隔離の国>
 今回の分析範囲の11月27日までに指定された国はまだありません。
でした。

・欧州は日本国籍者が多く、日本国籍者の増加の国が目立つ。
・アジアは外国籍者が多めのまま
・前週急増した南アジアはあまり減らず

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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