2021年12月19日

強制隔離あふれは抗原定性!?

◇強制隔離あふれ入国者はなぜか抗原定性検査!?

待機施設不足による入国者の増加に伴い、一部の強制隔離対象者が自主隔離に変更されている問題で、なぜか、自主隔離中の検査で、発症2〜9日目の患者用に用いられる抗原定性検査が採用されています。

ただでさえも入国者が増える年末年始の帰国集中時期に、オミクロン株が拡大したため、入国者が爆増している空港検疫。日本国内では感染が低調で、宿泊施設の需要も高くなっている状況も重なり、入国者の待機施設不足が深刻化しています。
この影響で、一部の強制隔離対象者が、条件付きで自主隔離に緩和されていますが、この緩和の条件の一つである自主隔離中の検査が、発症2〜9日目の患者に用いられる抗原定性検査で行われています。

空港検疫では、2020年7月29日から順次、PCR検査から抗原定量検査に変更されています。この変更直後から、偽陽性とみられる事例が多数出るなどおかしな動きはあり、PCR検査をすべきと主張する声も多いです。ただ、抗原定量検査は、「”一応”」唾液を用いたPCR検査、LAMP検査及び抗原定量検査と、鼻咽頭拭い液PCR検査を比較し、高い一致率を確認」されています。(空港検疫では結果が微妙なものについてはPCRも併用)

ところが、衛生的には強制隔離対象者なのに、衛生は関係なく条件付きで緩和されるという異常な自主隔離について、自主隔離中の検査として、抗原定量検査ですらなく、抗原定性検査が採用されています。
抗原定性検査は「発症2日目から9日以内の有症状者については、抗原検査キットとPCR検査の結果の一致率が高いこと」しか確認されておらず、無症状者では陽性を判断できない意味のない検査です。
かなりの陽性事例を取り逃がしている可能性が非常に高くなってきました。

14日間隔離が徹底され、入国者が他人と接触しなければ、感染は広がらないので、検査をする絶対的な必然性はありません。しかし、ホテルがあれば抗原定量検査が行われる強制隔離対象者が、ホテルがないだけで抗原定性検査になるという非常に異常な変更が行われています

水際対策強化に係る新たな措置(21)及び(22)による待機について(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00322.html
新型コロナウイルス感染症に関する検査について(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html

空港検疫 怪しい抗原検査? ー 総数減少・欧米急減・低感染国急増 入国陽性者は無症状率九割のため取り逃がし懸念強まる(2020年8月21日配信記事)
https://johokotu.seesaa.net/article/476960393.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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