2021年12月25日

12月2週入国_邦人爆増2万超

◇空港検疫 12月2週目検体数(≒入国者数) 日本国籍者が爆増し2万件超え、全体の増加は鈍化

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が48週目に突入


厚生労働省(厚労省)は12月24日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の12月2週目(12月5日〜12月11日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が48週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は増加鈍化、日本国籍者の爆増が目立つ
12月2週目は、検査数は29,138件(前週比+922件)と増加が鈍化しました。
日本国籍者は20,792件(前週比+4,144件)、外国籍者は8,346件(前週比-3,222件)。日本国籍者は爆増、外国籍者は爆減です。
なお、今回の期間は、オミクロン株による規制がフルになった期間です。

急増した国と減少国がはっきり分かれる
国別で見ると、入国者数最多は米国で7,534件(前週比+537件)と増加が続いています。
二番目は中国で2,123件(前週比-23件)と減少に転じています。ここまでは先週と同順番でした。
三番目は英国が急増して1,530件(前週比+545件)でした。昨年も12月に日本国籍者の陽性者が急増して大量に押しかけてきた国ですが、今年も帰国我慢は無理だったと見えますね。
四番目は韓国で1,391件(前週比-354件)で減少が続いています。
五番目はフィリピンで1,238件(前週比-7件)と微減でした。


六番目はタイで1,204件(前週比+5件)。急増は止まりました。
七番目はシンガポールが1,004件(前週比+357件)と急増しました。
八番目はドイツで936件(前週比+161件)と増加傾向が続いています。
九番目はインドで900件(前週比-26件)と減少に転じました。
十番目はフランスで764件(前週比-50件)で減少しています。

この週は、増加した国と減少した国が半々の印象でした。


邦人急増の国が目立つ、一部の国は日外ともに減少
日本人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に米国、中国、英国、タイ、シンガポール、ドイツ、インド、フランスでした。
米国は、日本国籍者5,747件・外国籍者1,787件。日本国籍者は千人超えの急増、外国籍者は減少です。
中国は、日本国籍者1,113件・外国籍者1,010件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少で、逆転しました。中国は普段外国籍者がやや多い国なので、日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
英国は、日本国籍者1,390件・外国籍者140件。外国籍者は微減で、日本国籍者が2週連続で爆増でした。今年末もウイルスの運び屋は日本国籍者と言った印象です。
タイは、日本国籍者1,046件・外国籍者158件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。
シンガポールは、日本国籍者942件・外国籍者62件。外国籍者は微減。日本国籍者の増加が著しいです。
ドイツは、日本国籍者879件・外国籍者57件。外国籍者は減少。前週同様に、日本国籍者の増加が多いです。
インドは、日本国籍者532件・外国籍者368件。日本国籍者は増加、外国籍者は減少で、逆転しました。前週と数値が丸々逆になった感じです。中国は普段外国籍者がやや多い国なので、日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
フランスは、日本国籍者689件・外国籍者75件。日外ともに減少しています。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、前週同様に韓国、フィリピンでした。
韓国は、日本国籍者576件・外国籍者815件。日外ともに減少。外国籍者の方が減少が著しいです。
フィリピンは、日本国籍者344件・外国籍者894件。2週連続で日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。元々外国籍者がかなり多い国ですが、だいぶ日本国籍者が増えています。

この他、十位以内に入っていませんが、
 12番目のアラブ首長国連邦、13番目のカナダ、14番目のインドネシア、15番目のメキシコは、日本国籍者の方が多いです。インドネシアは普段は日外同程度の国ですが、外国籍者が減っています。
 11番目のネパールは外国籍者の方が圧倒的に多いです。今週は外国籍者が100人ほど減っていますが、断然外国籍者の方が多い状態が変わりません。

なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にあるインド以外の9か国は、
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
 アフガニスタン:66件(前週比+33件)=11週間で日本国籍者は9週前の1人・7週前の2人・5週前の1人・4週前の2人・3週前の1人・2週前2人・今週の2人のみで、ほぼ全員外国籍者。
 インドネシア:536件(前週比-31件)=日本国籍者急増、外国籍者急減。
 キルギス:5件(前週比±0件)=日本国籍者4件・外国籍者1件。
 スリランカ:148件(前週比-185件)=減少はすべて外国籍者。
 ネパール:749件(前週比-177件)=減少はほぼ外国籍者。日本国籍者も微減。
 パキスタン:221件(前週比-112件)=減少はすべて外国籍者。
 バングラデシュ:233件(前週比-34件)=日本国籍者は増加、外国籍者は減少。
 モルディブ:32件(前週比+21件)=日本国籍者23件、外国籍者9件。日本国籍者の方がより多く増加。

<オミクロン株で10日間隔離の国>◆全期間隔離中、◇一部期間隔離中
 アンゴラ◆:3件(前週比-1件)=全員日本国籍者。
 エスワティニ◆:5件(前週比+3件)=全員日本国籍者。
 ザンビア◆:28件(前週比+6件)=外国籍者は1人のみ。
 ジンバブエ◆:10件(前週比+9件)=全員日本国籍者。
 ナミビア◆:4件(前週比±0件)=全員日本国籍者。外国籍者4人減でいなくなりました。
 ボツワナ◆:3件(前週比+1件)=全員日本国籍者。
 マラウイ◆:3件(前週比-15件)=日本国籍者2件、外国籍者1件。日本国籍者14人減。
 南アフリカ◆:77件(前週比+52件)=日本国籍者75件、外国籍者2件。日本国籍者増加。
 モザンビーク◆:38件(前週比+34件)=外国籍者は1人のみ。日本国籍者増加。
 レソト◆:2件(前週比+2件)=日本国籍者2件で皆増。

・各国とも日本国籍者の増加の国が目立つ。=日本国籍者の年末帰国?
・前週外国籍者の増加が目立った米国や南アジアも日本国籍者増加が目立ちました。
・日本国籍者が増えていないことろは日外ともに減少のことが多い。
・アフリカは外国籍者が激減。=新規入国絶たれる?

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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