検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が49週目に突入
厚生労働省(厚労省)は1月7日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の12月3週目(12月12日〜12月18日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。
年末年始の更新がありませんでしたので、通常よりも1週間遅れでの更新になっています。
厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。
今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が49週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。
■検体数は日本国籍者が連続爆増、二年連続で年末年始帰国が急増?
12月3週目は、検査数は30,643件(前週比+1,483件)と急増しました。
日本国籍者は23,764件(前週比+2,972件)、外国籍者は6,879件(前週比-1,489件)。日本国籍者は爆増、外国籍者は激減です。
なお、今回の期間は、オミクロン株による規制がフルになって2週目です。
■米国は急増続き、タイやシンガポールも増加
国別で見ると、入国者数最多は米国で8,611件(前週比+1,077件)と増加が続いています。
二番目は中国で2,118件(前週比-5件)とほぼ横ばいです。ここまでは先週と同順番でした。
三番目はタイが再び急増し、1,662件(前週比+158件)。
四番目は英国が急増して1,229件(前週比-301件)でした。減少はしていますが、多い状況には変わりません。昨年も12月に日本国籍者の陽性者が急増して大量に押しかけてきた国ですが、今年も帰国我慢は無理だったと見えますね。
五番目はシンガポールが1,204件(前週比+200件)と2週連続で急増しました。
六番目は韓国で1,176件(前週比-215件)で減少が続いています。
七番目はフィリピンで1,144件(前週比-94件)と減少が続いています。
八番目はドイツで1,115件(前週比+179件)と増加が続いています。
九番目はインドで1,046件(前週比+146件)と増加に転じました。
十番目はフランスで877件(前週比+113件)で増加になりました。
この週は、増加した国がやや多い印象でした。
■邦人急増の国が目立つ、一部の国は日外ともに減少
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、中国、タイ、英国、シンガポール、韓国、ドイツ、インド、フランスでした。
米国は、日本国籍者7,118件・外国籍者1,493件。日本国籍者は2週連続千人超えの爆増、外国籍者は減少です。
中国は、日本国籍者1,225件・外国籍者893件。2週連続で日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。中国は普段外国籍者がやや多い国なので、日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
タイは、日本国籍者1,431件・外国籍者231件。日外とも増加で、日本国籍者の方がより増えています。
英国は、日本国籍者1,151件・外国籍者78件。日外とも減少。2週連続で爆増だった日本国籍者も減りました。増加が落ち着いたといった感じでしょうか。
シンガポールは、日本国籍者1,156件・外国籍者48件。外国籍者は微減。日本国籍者は2週連続増加が著しいです。日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
韓国は、日本国籍者668件・外国籍者508件。日本国籍者は増加、外国籍者は急減で、日外の多さが逆転しました。韓国は普段外国籍者が多い国なので、日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
ドイツは、日本国籍者1,063件・外国籍者52件。外国籍者は微減。前週同様に、日本国籍者の増加が多いです。日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
インドは、日本国籍者669件・外国籍者377件。日本国籍者は増加、外国籍者は微増です。インドは普段外国籍者がやや多い国なので、日本国籍者の帰国需要が増加したものとみられます。
フランスは、日本国籍者797件・外国籍者80件。日本国籍者は増加、外国籍者は微増です。
日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。
外国人が多いのは、上位十位までの国では、フィリピンでした。
フィリピンは、日本国籍者403件・外国籍者741件。3週連続で日本国籍者は増加、外国籍者は減少です。元々外国籍者がかなり多い国ですが、だいぶ日本国籍者が増えています。
この他、十位以内に入っていませんが、
11番目のカナダ、12番目のインドネシア、13番目のメキシコ、14番目のアラブ首長国連邦、15番目のベトナムともに、日本国籍者の方が多いです。インドネシアは普段は日外同程度の国ですが、外国籍者が減っています。
なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にあるインド以外の9か国は、
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
アフガニスタン:19件(前週比-47件)=12週間で日本国籍者は10週前1人・8週前2人・6週前1人・5週前2人・4週前1人・3週前2人・1週前2人、今週2人のみで、ほぼ全員外国籍者。
インドネシア:621件(前週比+85件)=日外とも増加。
キルギス:16件(前週比+11件)=日本国籍者9件・外国籍者7件。
スリランカ:154件(前週比+6件)=前週とほぼ横ばい。
ネパール:462件(前週比-287件)=減少はほぼ外国籍者。日本国籍者も微増。
パキスタン:158件(前週比-63件)=減少はすべて外国籍者。日本国籍者は増加。
バングラデシュ:221件(前週比-12件)=2週連続日本国籍者は増加、外国籍者は減少。
モルディブ:12件(前週比-20件)=日本国籍者10件、外国籍者2件。日外ともに減少。
<オミクロン株で10日間隔離の国>◆全期間隔離中、◇一部期間隔離中
アンゴラ◆:5件(前週比+2件)=日本国籍者3件、外国籍者2件。外国籍者が皆増。
エスワティニ◆:0件(前週比-5件)=日本国籍者が皆増。
コンゴ民主共和国◇(12/13〜):8件(前週比-11件)=全員日本国籍者。
ザンビア◆:11件(前週比-17件)=日本国籍者2件、外国籍者9件。日本国籍者激減(-25件)。
ジンバブエ◆:7件(前週比-3件)=2週連続全員日本国籍者。
ナミビア◆:1件(前週比-3件)=2週連続全員日本国籍者。
ボツワナ◆:1件(前週比-2件)=全員外国籍者。日本国籍者皆減・外国籍者皆増。
マラウイ◆:12件(前週比+9件)=日本国籍者8件、外国籍者4件。
南アフリカ◆:47件(前週比-30件)=日本国籍者45件、外国籍者2件。減少は全て日本国籍者。
モザンビーク◆:7件(前週比-31件)=全員日本国籍者。減少は日本国籍者-30人、外国籍者-1人。
レソト◆:0件(前週比-2件)=日本国籍者2件が皆減。
※10日間隔離国は全然入国者がいないです。元々入国者は多くなく、入国禁止をやってる感だけで、ほとんど効果がないですね。
・各国とも日本国籍者の増加の国が目立つ。=日本国籍者の年末帰国?
・前週外国籍者の増加が目立った米国や南アジアも日本国籍者増加が目立ちました。
・日本国籍者が増えていない所は日外ともに減少のことが多い。
・アフリカは外国籍者が激減。=新規入国絶たれる?
といった傾向が2週連続で出ています。
罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。
■水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue