検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が53週目に突入
厚生労働省(厚労省)は1月28日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の1月2週目(1月9日〜1月15日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。
厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。
今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が53週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。
■日本国籍者減少・外国籍者横ばい
1月2週目は、検体数は20,185件(前週比-1,303件)と減少しました。
・日本国籍者は9,156件(前週比-1,163件)で急減。
・外国籍者は11,029件(前週比-140件)と横ばいでした。
年始になって外国籍者が一気に増えたままになっています。
■南アジアの入国者が増加中
国別で見ると、
入国者数最多 米 国:5,247件(前週比-941件)=急減。減少に転じました。
二番目 中 国:1,504件(前週比+30件)=微増。増加に転じました。ここまでは先週と同順番でした。
三番目 インド:1,092件(前週比+226件)=増加が止まりません。陽性者が急増している国です。なぜ今入国増?
四番目 韓 国:1,045件(前週比+34件)=微増。
五番目 タ イ:967件(前週比-257件)=減少に転じました。
六番目 フィリピン:863件(前週比-212件)=減少に転じました。
七番目 フランス:628件(前週比-159件)=減少に転じました。
八番目 台 湾:572件(前週比+217件)=増加に転じました。
九番目 英 国:535件(前週比-118件)=減少に転じました。
十番目 ネパール:474件(前週比+57件)=増加に転じました。陽性者が急増している国です。なぜ今入国増?
陽性者が増えている南アジアの入国者が再び増加しています。
この週は、入国者が増加した国、減少した国が同じくらい出ています。
■邦人急減の国ばかり
日本人が多いのは、上位十位までの国では、タイ、英国でした。
タ イ:日本国籍者651件・外国籍者316件=日外とも減少ですが、日本国籍者は-225件の急減。
英 国:日本国籍者334件・外国籍者201件=日外とも減少。
日本人と外国人が同じくらいの国は、中国、フランス、台湾でした。
中 国:日本国籍者759件・外国籍者745件=日本国籍者は増加、外国籍者は微増。中国は普段外国籍者がやや多い国なので、まだ普段の状況に達していないです。
フランス:日本国籍者328件・外国籍者300件=日外とも減少ですが、外国籍者は-104件の急減。
台 湾:日本国籍者325件・外国籍者247件=日外とも100人強の増加。
外国人が多いのは、上位十位までの国では、米国、インド、韓国、フィリピン、ネパールでした。
米 国:日本国籍者2,523件・外国籍者2,724件=日本国籍者は-409件、外国籍者は-532件の減少でした。ちょうど米軍族と思われる感染者が減り始めた時期です。
インド:日本国籍者201件・外国籍者891件=日本国籍者は+1件の横ばいの一方、外国籍者は+225件の急増。外国籍者の陽性者が爆増しています。
韓 国:日本国籍者331件・外国籍者714件=日本国籍者は減少、外国籍者は増加。韓国は普段外国籍者が多い国ながら、12月下旬は日本国籍者の方が多くなっていましたが、普段の状況に戻りました。
フィリピン:日本国籍者99件・外国籍者764件=日外とも減少。元々外国籍者がかなり多い国です。完全に普段の状況に戻っています。
ネパール:日本国籍者12件・外国籍者462件=日本国籍者は減少、外国籍者は増加。元々外国籍者がかなり多い国ですが、どんどん外国籍者の入国が増えています。外国籍者の陽性者が爆増しています。
全体的に日本国籍者の減少が目立ちます。
この他、十位以内に入っていませんが、
11番目のカナダ、12番目のベトナムは、日本国籍者の方が多いです。
14番目のドイツは、日外同程度です。
13番目のインドネシア、15番目のブラジルは、外国籍者の方が多いです。
なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にあるインド以外の9か国は、
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
アフガニスタン:11件(前週比+5件)=日1・外10。普段は多くが全員外国籍者。
インドネシア:408件(前週比+64件)=日本国籍者は微減、外国籍者が急増。
キルギス:6件(前週比±0件)=日1・外5。日外比反転。
スリランカ:238件(前週比+56件)=日本国籍者は+2のみ、ほぼ外国籍者増加分。
パキスタン:239件(前週比+50件)=日本国籍者は微減、外国籍者が急増。陽性者急増中の国です。
バングラデシュ:206件(前週比+39件)=日本国籍者は減少、外国籍者が急増。陽性者急増中の国です。
モルディブ:11件(前週比-18件)=日10・外1。日外とも減少。
<オミクロン株で10日間隔離の国>◆全期間隔離中、◇一部期間隔離中
アンゴラ◆:2件(前週比+2件)=3週ぶり入国者。全員外国籍者。
エスワティニ◆:1件(前週比+1件)=5週ぶり入国者。日本国籍者。
コンゴ民主共和国◆:4件(前週比+4件)=皆増で日3・外1。
ザンビア◆:1件(前週比-5件)=4週連続全員日本国籍者。
ジンバブエ◆:1件(前週比+1件)=日0・外1。
ナミビア◆:0件(前週比-1件)=日本国籍者1が消滅。
ボツワナ◆:4件(前週比+4件)=皆増で日2・外2。
マラウイ◆:0件(前週比-2件)=日本国籍者2が消滅。
南アフリカ◆:20件(前週比+8件)=3週ぶり外国籍者。日16・外4。
モザンビーク◆:4件(前週比+4件)=皆増で日4・外0。
レソト◆:1件(前週比+1件)=5週ぶり入国者。日本国籍者。
※10日間隔離国は全然入国者がいないです。元々入国者は多くなく、入国禁止をやってる感だけで、ほとんど効果がないですね。早く米国や欧州を指定すべき状況なのですが、、、。
・感染悪化の南アジアからの外国籍者の増加が目立つ=ウイルスも一緒に運搬?
・アフリカは外国籍者激減継続。=外国籍者がポツポツ出始め
といった傾向が出ています。
罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。
■水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7
空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue
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