2022年02月05日

1月3週入国_検体数全体急減

◇空港検疫 1月3週目検体数(≒入国者数) 検体数は全体では急減、陽性者目立つ南アジアはインド・ネパールは減少、パキスタン・バングラデシュは増加

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が54週目に突入


厚生労働省(厚労省)は2月4日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の1月3週目(1月16日〜1月22日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が54週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は急減
1月3週目は、検体数は16,973件(前週比-3,213件)と急減しました。
・日本国籍者は8,146件(前週比-1,011件)で急減。
・外国籍者は8,827件(前週比-2,202件)と激減でした。

外国籍者の方が減少人数が多いですが、まだ外国籍者の方が検体数が多い状況が続いています。

陽性者多数出ている南アジアの入国者は減少、ブラジルは増加
国別で見ると、
入国者数最多 米 国:3,776件(前週比-1,471件)=2週連続の急減。
二番目 中 国:1,546件(前週比+42件)=2週連続ほぼ横ばいの微増。ここまでは先週と同順番でした。
三番目 フィリピン:932件(前週比+69件)=増加に転じました。
四番目 韓 国:860件(前週比-185件)=減少に転じました。千人を切りました。
五番目 インド:796件(前週比-296件)=減少に転じました。千人を切りました。


六番目 タ イ:791件(前週比-176件)=2週連続減少。
七番目 ブラジル:514件(前週比+172件)=増加しました。ブラジルが十番目までに入るのは非常に珍しいです。
八番目 ベトナム:494件(前週比+78件)=増加しました。昨年も1月は入国者が急増していました。
九番目 インドネシア:461件(前週比+53件)=増加しました。
十番目 台 湾:449件(前週比-123件)=減少に転じました。

陽性者が増えている南アジアからの入国者はインドとネパールは減少しています。
また、十番以内に欧州の国がなくなりました。現地の感染超悪化が問題になっていた年末年始だけ、欧州からの入国者が増えていたということになりますね。

この週は、入国者が減少した国が多めでした。


少しずつ普段の状況に戻りつつある状況、南アジアは外国籍者ばかり
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、ベトナムでした。
米 国:日本国籍者2,048件・外国籍者1,728件=日本国籍者は-475件、外国籍者は-996件の減少でした。外国籍者の減少が一気に加速しました。年末年始は普段と異なり外国籍者の方が多かったですが、日本国籍者が多い普段の状況に戻りました。ちょうど米軍族と思われる感染者(青森、神奈川、山口居住者)がほぼ見られなくなった時期です。現地の感染超悪化が問題になっていた年始だけ、外国籍者が増えていたということになりますね。
タ イ:日本国籍者550件・外国籍者241件=日外とも減少ですが、日本国籍者は-101件の急減。
ベトナム:日本国籍者349件・外国籍者145件=日本国籍者は増加、外国籍者は微減。昨年1月は外国籍者の駆け込み入国が爆増しましたが、今年は状況が全く異なります。

日本人と外国人が同じくらいの国は、中国、台湾でした。
中 国:日本国籍者806件・外国籍者740件=日本国籍者は増加、外国籍者は微減。中国は普段外国籍者がやや多い国なので、まだ普段の状況に達していないです。
台 湾:日本国籍者253件・外国籍者196件=日外とも減少。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、フィリピン、韓国、インド、ブラジル、インドネシアでした。
フィリピン:日本国籍者136件・外国籍者796件=日外とも微増。普段外国籍者がかなり多い国です。完全に普段の状況に戻っています。
韓 国:日本国籍者307件・外国籍者553件=日本国籍者-24件、外国籍者-161件の減少。普段外国籍者が多い国です。完全に普段の状況に戻っています。
インド:日本国籍者144件・外国籍者652件=日本国籍者-53件、外国籍者-239件の減少。
ブラジル:日本国籍者71件・外国籍者443件=日本国籍者は-3件の微減に対し外国籍者は+175件の急増。米国や南アジアの陰に隠れて目立ちませんが、年始以降陽性者が多めの状態が続いている国です。
インドネシア:日本国籍者153件・外国籍者308件=日本国籍者は+1件の横ばいに対し外国籍者は+52件の増加。普段日外同数程度の国なので、外国籍者が多い印象です。

この他、十位以内に入っていませんが、
 12番目の英国、14番目のフランス、15番目のカナダは、日本国籍者の方が多いです。
 11番目のパキスタン、13番目のネパールは、外国籍者の方が多いです。

陽性者が爆増している南アジアは、やはり外国籍者が多いです。


なお、10日間強制隔離対象期間の関係する10か国のうち、上記にあるインド、インドネシア以外の8か国は、
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
 アフガニスタン:9件(前週比-2件)=日本国籍者1人減で全員外国籍者。
 キルギス:5件(前週比-1件)=外国籍者5人減で全員日本国籍者。
 スリランカ:211件(前週比-27件)=日外ともに減少。
 ネパール:390件(前週比-84件)=外国籍者が-88件。でも圧倒的に外国籍者が多く日16・外374。陽性者急増中の国です。
 パキスタン:434件(前週比+195件)=日本国籍者は増加、外国籍者が急増。圧倒的に外国籍者が多く日58・外376。陽性者急増中の国です。
 バングラデシュ:237件(前週比+31件)=日外とも増加。外国籍者が多く日64・外173。陽性者急増中の国です。
 モルディブ:16件(前週比+5件)=日15・外1。全て日本国籍者の増加。
 ※南アジアはデルタ株に続いて、陽性者が急増していますが、ネパール、パキスタン、バングラデシュともに外国籍者が圧倒的に多いです。在日者の再入国なのでしょうが、勘弁してほしいです。

<オミクロン株で10日間隔離の国>
 アンゴラ◆:8件(前週比+6件)=日1・外7。増加しています。
 エスワティニ◆:1件(前週比±0件)=日本国籍者。
 コンゴ民主共和国◆:3件(前週比-1件)=日1・外2。
 ザンビア◆:3件(前週比+2件)=日本国籍者1が消滅。全員外国籍者。
 ジンバブエ◆:4件(前週比+3件)=日2・外2。
 ナミビア◆:3件(前週比+3件)=2週ぶり。日1・外2。
 ボツワナ◆:2件(前週比-2件)=外国籍者2が消滅。全員日本国籍者。
 マラウイ◆:2件(前週比+2件)=2週ぶり。全員日本国籍者。
 南アフリカ◆:17件(前週比-3件)=日6・外11。
 モザンビーク◆:7件(前週比+3件)=日6・外1。
 レソト◆:0件(前週比-1件)=2週ぶり皆減。日本国籍者1が消滅。
 ※10日間隔離国は全然入国者がいないです。元々入国者は多くなく、入国禁止をやってる感だけで、ほとんど効果がないですね。早く米国や欧州を指定すべき状況なのですが、、、。

・欧州は入国者が減少。
・米国は外国籍者が激減。
・感染悪化の南アジアからの入国者は全体では減少傾向も外国籍者は増加気味=ウイルスも一緒に運搬?
・アフリカからの入国者は外国籍者激減継続。=外国籍者がポツポツ出始め

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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