2022年02月15日

1月4週入国_検体減も邦人増

◇空港検疫 1月4週目検体数(≒入国者数) 検体数は全体では減少 日本人は増加・外国人は減少

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が55週目に突入


厚生労働省(厚労省)は2月14日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の1月4週目(1月23日〜1月29日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

通常金曜日発表ですが、金曜日が祝日だったため、3日遅れでの発表となっています。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が55週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数 全体では減・邦人増・外人減
1月4週目は、検体数は16,342件(前週比-631件)と減少しました。
・日本国籍者は8,831件(前週比+685件)で増加。
・外国籍者は7,511件(前週比-1,316件)と急減でした。

日本国籍者が外国籍者を超えました。

陽性者多数出ているブラジル、ネパール、フィリピンなどは検体数多め続く
国別で見ると、
入国者数最多 米 国:3,167件(前週比-609件)=3週連続の減少。減少幅がやや鈍化しています。
二番目 中 国:1,802件(前週比+256件)=微増傾向から増加に変化。
三番目 フィリピン:1,149件(前週比+217件)=2週連続の増加。
四番目 韓 国:774件(前週比-86件)=2週連続の減少。減少幅が鈍化しています。
五番目 インド:746件(前週比-50件)=2週連続の減少。減少幅が鈍化しています。ここまでは先週と同順番でした。


六番目 ベトナム:719件(前週比+225件)=2週連続の増加。一気に増加しています。
七番目 タ イ:622件(前週比-169件)=3週連続減少。
八番目 ブラジル:502件(前週比-12件)=減少に転じました。ブラジルが十番目までに入るのは非常に珍しいです。陽性者が多く出ていますが入国が減りません。
九番目 台 湾:438件(前週比-11件)=2週連続の減少。
十番目 ネパール:407件(前週比+17件)=増加に転じました。陽性者が多く出ていますが入国が減りません。

2週連続で、十番以内に欧州の国が出ませんでした。結局、現地の感染超悪化が問題になっていた年末年始だけ、欧州からの入国者が増えていたということになります。自由人が多いのでしょう。

この週は、検体数が増加した国、減少した国が半々な印象でした。


ウイルス密輸は東方アジアを除く外国人と欧米の日本人原因?
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、中国、ベトナム、タイ、台湾でした。
米 国:日本国籍者1,930件・外国籍者1,237件=日本国籍者は-118件、外国籍者は-491件の減少でした。外国籍者の減少が一気に加速しています。年末年始は普段と異なり外国籍者の方が多かったですが、日本国籍者が多い普段の状況に戻っています。現地の感染超悪化が問題になっていた年始だけ、外国籍者が増えていたということになりますね(特に米軍族)。
中 国:日本国籍者1,130件・外国籍者672件=日本国籍者は+324件の増加、外国籍者は-68件の減少。中国は普段外国籍者がやや多い国なので、まだ普段の状況に達していないです。
ベトナム:日本国籍者575件・外国籍者144件=日本国籍者は+226件の増加、外国籍者は-1件でほぼ横ばいです。
タ イ:日本国籍者435件・外国籍者187件=日本国籍者は-115件の2週連続急減、外国籍者は-54件の減少。
台 湾:日本国籍者325件・外国籍者113件=日本国籍者は+72件の増加、外国籍者は-83件の減少。

日本人と外国人が同じくらいの国はありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、フィリピン、韓国、インド、ブラジル、ネパールでした。
フィリピン:日本国籍者185件・外国籍者964件=日本国籍者は+49件、外国籍者は+168件の増加。普段外国籍者がかなり多い国です。完全に普段の状況に戻っています。
韓 国:日本国籍者318件・外国籍者456件=日本国籍者+11件の微増、外国籍者-97件の減少。普段外国籍者が多い国です。完全に普段の状況に戻っていますが、少し差が縮まった印象です。
インド:日本国籍者150件・外国籍者596件=日本国籍者+6件の微増、外国籍者-56件の減少。
ブラジル:日本国籍者83件・外国籍者419件=日本国籍者は+12件の微増、外国籍者は-24件の減少。米国や南アジアの陰に隠れて目立ちませんが、年始以降陽性者が多めの状態が続いている国です。
ネパール:日本国籍者13件・外国籍者394件=日本国籍者は-3件のほぼ横ばい、外国籍者は+20件の増加。陽性者が多い国ですが、外人だけどんどん増えていますね。

この他、十位以内に入っていませんが、
 12番目のシンガポール、13番目のカナダ、14番目のフランス、15番目の英国は、日本国籍者の方が多いです。
 11番目のインドネシアは、日外同じくらいです。

東アジア・東南アジア各国は日本国籍者が増えている印象でしょうか。
こうやって見ると、上位十傑だけ見ると、日本人の多い国は水際対策の厳しい国で陽性者が少なく、外国人の多い国は水際対策の緩い国で陽性者が多い印象ですね(米国だけ異質)。
15番目まで加えると欧米諸国が入ってくるので、少し印象が変わってきます。

結局、東方アジアを除く外国人と欧米の日本人がウイルスを持ち込んでいるといった印象です。



なお、10日間強制隔離対象期間の関係する国のうち、上記にあるインド、ネパール以外の国は、
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
 アフガニスタン:5件(前週比-4件)=2週連続全員外国籍者。
 インドネシア:355件(前週比-106件)=外国籍者が-134件。日181・外174。陽性者増加気味です。
 キルギス:14件(前週比+9件)=日10・外4。外国籍者皆増。
 スリランカ:181件(前週比-30件)=2週連続日外ともに減少。圧倒的に外国籍者が多く日15・外166。陽性者増加気味です。
 パキスタン:262件(前週比-172件)=日外ともに減少。圧倒的に外国籍者が多く日32・外230。陽性者急増中の国です。
 バングラデシュ:157件(前週比-80件)=日外とも増加。外国籍者が多く日51・外106。陽性者急増中の国です。
 モルディブ:12件(前週比-4件)=外国籍者1が消滅。
 ※今週も南アジアはデルタ株に続いて、陽性者が超多い状態です。先週よりも陽性者が少し減少気味かと思ったら、検体数も減少気味でした。ネパール、パキスタン、バングラデシュ、スリランカともに外国籍者が圧倒的に多いです。在日者の再入国なのでしょうが、勘弁してほしいです。

<オミクロン株で10日間隔離経験国>
 アンゴラ:0件(前週比-8件)=日1・外7が皆減。
 エスワティニ:0件(前週比-1件)=日本国籍者1が消滅。
 コンゴ民主共和国:0件(前週比-3件)=日1・外2が皆減。
 ザンビア:3件(前週比±0件)=外国籍者3が消滅。全員日本国籍者。
 ジンバブエ:2件(前週比-2件)=日外ともに減少し日1・外1。
 ナミビア:0件(前週比-3件)=日1・外2が皆減。
 ボツワナ:0件(前週比-2件)=日本国籍者2が消滅。
 マラウイ:6件(前週比+4件)=全員日本国籍者。
 南アフリカ:11件(前週比-6件)=日10・外1。増加はすべて日本国籍者。
 モザンビーク:2件(前週比-5件)=日1・外1。減少はすべて日本国籍者。
 レソト:2件(前週比+2件)=2週ぶり。日1・外1。
 ※0件の国が一気に増えました。オミクロン株でいきなり10日間隔離になった国は、全然入国者がいないです。元々入国者は多くなく、入国禁止をやってる感だけで、ほとんど効果がないですね。さっさと米国や欧州、南アジアの国々等を指定すべき状況だったのですが、ついに実現はしませんでした。

・日本国籍者は増加気味、外国籍者は減少気味。
・欧州は入国者が減少。
・陽性者が一気に減ってきた米国は外国籍者が減少続く。
・陽性者出まくりの南アジアからの入国者も減少。
・アフリカからの入国者は外国籍者激減継続。=外国籍者がポツポツ出始め

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_7


空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 03:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: