2022年02月16日

1月入国7万、仕事より休暇鮮明

◇昨年12月入国者は11万人弱、今年1月入国者は7万人弱 ビジネスユースより休暇での一時帰国が鮮明になる結果

法務省は15日、出入国管理統計の2022年1月分の速報を発表しました。日本への入国者数は、オミクロン株で空港検疫が異常になっていた昨年12月は108,321人、1月は69,458人でした。

総合
速報では、港別の出入国者数と、外国籍者の国籍別入国者数のみが発表されます。
2021年12月分の速報は1月14日に発表済みで、2月15日の発表で、オミクロン株で空港検疫が異常になっていた昨年12月と今年1月の入国者数が判明しています。

・2022年01月:日本人39,723人・外国人29,735人=合計69,458人(2,241人/日)
・2021年12月:日本人84,536人・外国人23,785人=合計108,321人(3,494人/日)
・2021年11月:日本人48,098人・外国人38,257人=合計86,355人※詳細発表(月報)値

前々年実績(2019年12月4,069,060人、2020年1月4,326,835人)に比べて激減するのは当たり前の状況ですが、前年実績(2020年12月130,233人、2021年1月84,540人)と比較しても減っています。前年の年末年始もデルタ株で騒いでいましたが、昨年1月は外国籍者の新規入国禁止に伴う駆け込み入国が多かったですし、今年のオミクロン株の影響が出たと思われる結果になっています。

2021年11月と比べると、日本人は12月に3万6千人も増加しています。外国人は12月、1月ともに減少です。
日本人の年末年始一時帰国が非常に多い結果となりました。
経済界がビジネスに影響が大きすぎると入国規制に猛反発し、諸外国の現地感染が収まらない中、入国規制緩和の話が進んでいます。しかし、入国者の動向を見る限りでは、日本人が行き来するのはビジネス時ではなく長期休暇の時ばかりなので、日本人のビジネスへの影響はごく小さいと考えて良さそうです。
で、毎回のように長期休暇になると日本人がウイルスを密輸することが非常に多くなるという構図は変化がないようです。米軍族の移動もクリスマス休暇明けに爆増しています。結局、ビジネスでの移動なんて大して無く、不要不急の休暇の移動がウイルスを運ぶということが鮮明になってしまいました。


また、一日あたりの入国者数は、12月は3,500人ギリギリだったのに対し、1月は2千人台前半と非常に余裕のある状況でした。
新規予約停止要請をした際に、帰国できなくなると猛反発がありましたが、実態はこんな程度。不要不急の一時帰国がなければ、3,500人でも充分回せて、ビジネスの際の帰国危機も全くなさそうです。


入国者数と検体数の乖離状況
2021年12月と2022年1月は全入国者を対象に入国時の検査が行われています。検査は、強制隔離の際は強制隔離後にも検査が行われるため、2回、3回受ける人もいます。どのくらい乖離があるのか見てみました。

・2022年01月:入国者数69,458人・検体数80,363件=乖離10,905、1.16倍
・2021年12月:入国者数108,321人・検体数118,499件=乖離10,178、1.09倍

だいたい月1万件程度の乖離がありました。1月の方が乖離割合が大きくなっていますが、これは、強制隔離になっている国が増えたせいと言えそうです。
12月25日ごろから1月上旬ごろまで、米軍族と思われる感染が爆増していました。米軍族は強制隔離になっていなかったとの話もあり、本来はもっと乖離が出ても良かったはずです。

ここまで乖離があるのだとすると、検体数をベースに罹患率分析をしていると、入国者の本当の感染症危険度を見誤ります。しかし、毎日のデータは、検体数でしか出ていないので、それをベースに記事にするしかありません。今後も、検体数ベースでの分析を行います。実際の状況は出ている数値以上に悪くなる点、ご承知おきください。


入国者数ベースと検体数ベースの罹患率の乖離状況
検体数ベースではなく、入国者数ベースの正しい罹患率が計算できます。
ということで、入国者数ベースの罹患率を確認しておきます。

・2021年12月:
 (入国数ベース)罹患率0.994%=陽性者数1,077人/入国者数108,321人
 (検体数ベース)罹患率0.909%=陽性者数1,077人/検体数118,499件

・2022年1月:
 (入国数ベース)罹患率5.960%=陽性者数4,140人/入国者数69,458人
 (検体数ベース)罹患率5.152%=陽性者数4,140人/検体数80,363件


かなりの乖離が出ていることが分かります。
1月は5%ちょっとで何とか踏ん張ったと思っていたら、もうほぼ6%と1%近く上がっています。危険です。

ここまで乖離があるのだとすると、検体数をベースに罹患率分析をしていると、入国者の本当の感染症危険度を見誤ります。しかし、毎日のデータは、検体数でしか出ていないので、それをベースに記事にするしかありません。今後も、検体数ベースでの分析を行います。実際の状況は出ている数値以上に悪くなる点、ご承知おきください。


空港別
新千歳:12月 日3人・外0人、1月 日0人・外0人
成田国際:12月 日36,249人・外15,569人、1月 日19,051人・外17,180人
東京国際:12月 日32,490人・外4,232人、1月 日14,275人・外7,575人
中部国際:12月 日2,812人・外805人、1月 日1,157人・外950人
関西国際:12月 日11,686人・外2,737人、1月 日4,597人・外3,496人
福岡:12月 日1,266人・外441人、1月 日564人・外532人

全員米軍関係者と思われる三沢、横田、嘉手納を除くと、空港では、定期便が細々続いている5空港と新千歳のみで入国者がありました。


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入国者の細かい内容については、毎月、2か月後の下旬に発表されます。
昨年12月、今年1月はオミクロン株で異常でしたので、発表後に詳細記事にする予定です。


出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
https://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html


空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue

posted by johokotu at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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