2022年02月25日

条件満たした入国待機期間短縮へ

◇新型コロナウイルス感染症 入国直後の行動規制 3月から条件満たした入国者の自宅等待機期間を短縮へ

厚生労働省(厚労省)は24日、入国後の待機期間(いわゆる隔離期間)を条件を満たした場合に短縮することを発表しました。3月1日午前0時入国分から適用となります。

今回の措置は、「水際対策強化に係る新たな措置(27) (本年3月以降の水際措置の見直し)」として発表されました。

隔離期間の変更
隔離期間は現在7日間(強制+自主)となっていますが、条件を満たした場合に短縮されることになります。

まず、今回の隔離期間変更に伴い、「水際対策強化に係る新たな措置(17)」に伴う指定国・地域(いわゆる強制隔離国・地域)の強制隔離期間が3日間に短縮されます。そのうえで、自宅等待機(=自主隔離)の日数が様々になっています。

短縮が可能なのは、隔離期間が7日間となっている「オミクロン株(B.1.1.529 系統の変異株)が支配的となっている国・地域」に該当する国・地域(現時点で全世界のすべての国・地域が対象)です。(上記国・地域以外はそもそも14日間自主隔離)
このうち、3日間強制隔離国・地域からの入国の場合は、
 ・3回以上接種等の要件を満たすワクチン接種証明書を保持していない場合は、「3日間強制隔離+3日目の強制検査で陰性ならば待機終了」
 ・3回以上接種等の要件を満たすワクチン接種証明書を保持している場合は、「3日間自主隔離+3日目の自主検査で陰性と届け出承認されれば待機終了」または「7日間自主隔離」(自身で選択可能)
となります。
一方、3日間強制隔離国・地域以外からの入国の場合は、
 ・3回以上接種等の要件を満たすワクチン接種証明書を保持していない場合は、「3日間自主隔離+3日目の自主検査で陰性と届け出承認されれば待機終了」または「7日間自主隔離」(自身で選択可能)
 ・3回以上接種等の要件を満たすワクチン接種証明書を保持している場合は、「自主隔離もなし(=隔離期間0日間)」
となります。

緩和条件の適用内容は、非常に複雑ですので、必ず公式情報をご確認ください。

いろいろ条件付けをグダグダ書いて、隔離期間が短くなるのは特別で、陽性者のすり抜けはない安心な条件付けのように発表されていますが、公式サイトの解説文章では、14日隔離になる「オミクロン株(B.1.1.529 系統の変異株)が支配的となっている国・地域」以外の条件の場合の内容は一切触れられていないなど、実質的に、原則としている14日間隔離や7日間隔離になることはほぼない運用を今後進めようとしているものと思われます。
本来感染状況に応じて設定する強制隔離を3月1日着から解除とする国を、ずいぶん早い昨日に数多く発表しており、強制隔離をする気もないことが見え見え。実質的に水際対策を放棄するような内容です。
空港検疫での罹患率は、現在進行中の日本の第六波の最悪時(0.7%程度)の3倍近い2%前後が続いている超危険な状況です。3月1日を境に、隔離期間無しの入国者が爆増し、陽性者のすり抜けが多発すると推定されます。
不要不急の国際線到着空港への行き来は自粛した方が良さそうですね。


公共交通利用制限の変更
今回の変更では、公共交通利用制限の変更も発表されました。

「3日間強制隔離国・地域から入国で3回以上接種等の要件を満たすワクチン接種証明書を保持している場合」と、「3日間強制隔離国・地域以外からの入国で3回以上接種等の要件を満たすワクチン接種証明書を保持していない場合」(=「3日間自主隔離+3日目の自主検査で陰性と届け出承認されれば待機終了」または「7日間自主隔離」(自身で選択可能)の場合)について、自宅等待機(=自主隔離)場所までの移動に、「入国時の検査(検体採取時)から24時間以内に移動が完了し、かつ自宅等までの最短経路での移動」に限り、公共交通の使用が許可されることになりました。
※「自主隔離もなし(=隔離期間0日間)」の場合は、自動的に空港から公共交通機関の利用が可能。

変更内容は、必ず公式情報をご確認ください。

空港検疫での罹患率は、現在進行中の日本の第六波の最悪時(0.7%程度)の3倍近い2%前後が続いている超危険な状況です。3月1日以降は、空港直結鉄道等の危険度が一気に上がることになります。
不要不急の国際線到着空港への行き来は自粛した方が良さそうですね。


外国人新規入国の許可
今回の変更では、外国人新規入国許可の変更も発表されました。

「商用・就労等の目的の短期間の滞在(3月以下)の新規入国」「長期間の滞在の新規入国」について、原則として認めることになりました。
ちなみに、現在も、特段の事情がある場合は新規入国が認められており、本日発表された出入国管理統計によりますと、2021年12月も2,783人の外国籍者が新規入国の資格で入国しています(12月は外国人入国者数が例年少ない月です)。

変更内容は、必ず公式情報をご確認ください。


入国後の自宅等待機期間の変更等について(厚労省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html


空港検疫ありがとう
ウイルス流入阻止へ水際で頑張る皆様を応援します
#Light It Blue

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: