3月1日から、一部の入国者について、入国直後の公共交通機関利用の制限がなくなりました。
空港から出る公共交通機関に、感染悪化国等から入国してきた直後の入国者が乗ることができるようになり、鉄道やバス利用者のリスクが急激に高まっています。
そこで、国内線搭乗や買い物・飲食等による国内型経済支援で空港を利用した後、入国直後の入国者と接触しないよう、国際線到着空港から出来るだけ安価に安全に抜け出す方法を考えます。
最終第5回は福岡空港編です。
■比較的自由自在な福岡
福岡空港>>(徒歩)>>柚須>>(JR篠栗線)>>都心博多へ
福岡空港は、国内線ターミナルと国際線ターミナルが離れています。このため、入国直後入国者が国内線ターミナル側へ来ることは少ないと思われがちですが、鉄道を利用する場合、直結しているのは、国内線ターミナル側にある福岡市営地下鉄の福岡空港駅しかないため、無料連絡バスなどでアクセスしてくる可能性があります。
それ以外のルートを考える必要があります。
福岡空港は街の中の空港であるため、比較的自由自在に入国直後入国者との接触を低減するルートの確保が可能です。鉄道利用の場合には、JR篠栗線の柚須駅を利用するというのがあります。
福岡空港国内線ターミナルから博多駅までは3.3キロなので、タクシー利用でも全然問題ない距離ですが、柚須駅は徒歩だと2.4キロ程です。格安利用と言う点で、歩いてアクセスするなら、一つの選択肢にはなります。(タクシー利用の場合は、乗り場位置と周辺道路位置の関係上、3キロ
程の道のりになるため、博多駅利用でも大して変わりません。)
■周辺のバスを活用
福岡空港>>(徒歩)>>別府や鏡>>(路線バス)>>都心博多へ
福岡空港の良い所は、街の中にあること。
そこで空港を経由しない近隣を通る路線バスに乗る方法もあります。
空港の北東方向、800メートルほどのところにある別府バス停から30、32、33、39Bの各系統であれば、空港を経由せずに博多駅、大濠公園へ行くことが可能です。
さらにそこから北方向に300メートルほどのところにある鏡バス停に34系統が走っており、空港を経由せずに吉塚、天神方面のほか、宇美方面へも行けます。
それぞれの系統は便数も多いので使いやすいです。
■高速バスが使えるものも
福岡空港>>(タクシー)>>博多バスターミナル>>(高速バス)>>九州各地へ
コロナ減便などもあるため、ちょうど良い便が減ってはいるものの、一部の高速バスなら、入国直後入国者との接触を低減できる可能性もあります。
福岡発着の高速バスは、博多バスターミナル発着便と国際線ターミナル発着便が明確に分かれているものがいくつかあります。国際線ターミナル発着があるバス路線なのに、敢えて博多バスターミナルまでタクシーで行き、そこから空港未経由便を使うというのも一つの手です。
福岡空港は街の中の空港なので、色々アレンジが可能な印象でした。
そして、福岡は国際線の便数がまだ多くはないため、国際線就航のない時間帯に回避することもやりやすいです。
色々調査してみてはいかがでしょうか。
ただ、福岡の場合、国内線到着者の中に入国直後入国者が紛れてている可能性が高いのに注意が必要です。自宅等に帰るまでに公共交通機関を使えるということは、例えば羽田空港に国際線で着いた後、そのまま国内線で利用できるようになったということです。中部国際空港のある愛知や関西国際空港のある大阪などは新幹線などで移動する人も多いでしょうが、東京-福岡間の移動はほぼ国内線が独占しています。福岡直行の国際線が少ない今、そういう移動をする人はいるはずです。国際線ターミナルを避けたからと油断することはできないことが分かります。
「国際線到着空港から出来るだけ安価に安全に抜け出す方法」として、国際線到着空港5空港からの方法を調べてきましたが、上記のように考えると、入国直後入国者が国内線も利用できるようになってしまったので、実は、97空港全てで、こういう脱出ルートを考えておく必要があることが分かりました。
地方の空港などは代替交通手段がない場合も多いです。特に特集は組みませんが、利用の際には、事前に調べておくことをお勧めします。
===============================
そう考えると、これまでは誰も考えなかった「空港周辺からのアクセスの豊富さ」と言う点が、ポストコロナまでの期間においては、国内旅行の目的地選択の一つの判断材料になるかもしれませんね。全国の空港自治体の皆様、「安全の旅」のために空港周辺の交通の便の良さをPRするちょうど良い機会です。
日本国内では、例えば、「マスク着用」「頻繁な手指消毒」「店舗内での換気徹底」「衝立板等の設置」「黙行」「密イベントの中止」「営業時間の短縮」「公共交通機関利用自粛」「外出自粛」「旅行自粛」「時差出勤」「自主隔離」など数多くの「感染防止対策」を多くの人が自主的に行っています。リスキーな行動をひとつひとつ潰しているだけです。
決して差別する気はないのですが、日本国内の人よりもリスクが非常に大きい入国直後入国者が自由自在に公共交通を利用できるようになった以上、普段の生活で外出直後日本人から接触を回避する「公共交通機関利用自粛」と同じように、リスキーな行動の一つである「入国直後入国者から接触」を回避するのも「感染防止対策」のひとつです。
===============================
諸外国よりも感染状況を抑え込むのに協力を続けている日本国内にいる人が、入国者を考慮して動かなくてはならないのは何とも残念な事態です。
国内でまん延したウイルスを日本国内の住人同士でうつし合うのは仕方のないことですが、外来の持ち込みウイルスはやり方によっては最大限回避が可能なはず。余計なウイルスをうつされるリスクを低減する感染対策を行ったうえで、経済に貢献していきたいですね。
STAY HOME NOW, FLY LATER