2022年03月26日

3月1週入国_検体数5千件超爆増

◇空港検疫 3月1週目検体数(≒入国者数) 検体数が五千件以上の爆増、日本国籍者の増加目立つ

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が60週目に突入


厚生労働省(厚労省)は3月18日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の3月1週目(2月27日〜3月5日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。

厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が60週連続で判明しています。
ここのところ強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者が増加しているので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

検体数は5千件以上爆増
3月1週目は、検体数は26,014件(前週比+5,329件)と4週連続で千件以上の増加。今週は5千件以上の増加と爆増でした。
・日本国籍者は14,202件(前週比+3,202件)と3週連続増加。
・外国籍者は11,812件(前週比+2,127件)と4週連続増加。再び急増しています。

外国籍者が再び一万人を超えました。

3月1日着から27か国の強制隔離が解除、外国籍者の新規入国が再開されました。爆増の原因とみられます。

千件超が6か国まで拡大/ブラジル、ネパールが珍しく10番目以内続く
国別で見ると、
入国者数最多 米 国:5,064件(前週比+1,614件)=3週連続増加。再び増加量が上がっています。(3月1日以降は強制隔離なしの為ほぼ入国者数と同じ)
二番目 中 国:2,483件(前週比-586件)=4週ぶり減少。(強制隔離なしの為ほぼ入国者数と同じ)
三番目 フィリピン:2,029件(前週比+363件)=7週連続増加。再び急増。
四番目 ベトナム:1,571件(前週比+322件)=4週連続増加。(3月4日までは強制隔離なしの為ほぼ入国者数と同じ)
五番目 韓 国:1,254件(前週比+203件)=4週連続増加。


六番目 タ イ:1,132件(前週比+332件)=3週連続増加。千件を超えました。ここまでは前週と順番は同じでした。
七番目 ネパール:780件(前週比+201件)=4週連続増加。
八番目 インド:767件(前週比+96件)=増加に転じました。
九番目 カナダ:586件(前週比+180件)=増加しています。
十番目 ブラジル:577件(前週比+71件)=増加しています。

6週連続で、十番以内に欧州の国が出ませんでした。結局、現地の感染超悪化が問題になっていた年末年始だけ、欧州からの入国者が増えていたということになります。自由人が多いのでしょう。

この週は、検体数が増加した国が多い印象でした。


日本国籍者の増加が始まる?
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、カナダの3か国でした。
米 国:日本国籍者3,643件・外国籍者1,421件=日本国籍者は+1,176件、外国籍者は+438件の減少でした。日本国籍者が爆増しています。
タ イ:日本国籍者907件・外国籍者225件=日本国籍者は+270件、外国籍者は+52件の増加。一気に増え始めてきました。
カナダ:日本国籍者527件・外国籍者59件=日本国籍者は+177件、外国籍者は+3件の増加。日本国籍者ばかり増えています。

日本人と外国人が同じくらいの国は、韓国のみでした。
韓 国:日本国籍者579件・外国籍者675件=日本国籍者+45件、外国籍者+158件の増加。普段通り外国籍者が多いです。日本国籍者より外国籍者の増加が目立つようになりました。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、中国、フィリピン、ベトナム、ネパール、インド、ブラジルでした。
中 国:日本国籍者903件・外国籍者1,580件=日本国籍者は-694件の急減、外国籍者は+108件の増加。増加傾向だった日本国籍者が一気に減りました。
フィリピン:日本国籍者485件・外国籍者1,544件=日本国籍者は+158件、外国籍者は+205件の増加。普段通り外国籍者がかなり多いです。減少気味だった日本国籍者は増加に転じました。
ベトナム:日本国籍者338件・外国籍者1,233件=日本国籍者は+127件、外国籍者は+195件の増加。定期便運航再開が相次いでおり、外国籍者の移動が続いています。
ネパール:日本国籍者22件・外国籍者758件=日本国籍者は+3件の横ばい、外国籍者は+198件の増加。外国人ばかり増加する状況が続いています。
インド:日本国籍者295件・外国籍者472件=日本国籍者+104件の増加、外国籍者-8件の横ばい。外国籍者は減少気味です。
ブラジル:日本国籍者133件・外国籍者444件=日本国籍者は+33件の増加、外国籍者は+38件の増加でした。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目の英国、14番目のシンガポール、15番目のオーストラリアは、日本国籍者の方が多いです。
 12番目の台湾、13番目のインドネシアは、日外同じくらいです。
普段とあまり変わらぬ傾向です。

日本国籍者が増加した国が多いイメージです。
韓国と中国は少し増減の動きが特殊な印象。ネパールは常に外国籍者増加が多い状況が続いています。



なお、10日間強制隔離対象を経験した国のうち、上記にあるインド、ネパール以外の国は、以下の通り。
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
 アフガニスタン:36件(前週比+17件)=日1・外35。外国籍者が多い状況に変化はありません。
 インドネシア:552件(前週比+76件)=日外とも増加。日294・外258で普段通り日外にあまり差がありません。陽性者が多いです。
 キルギス:16件(前週比+6件)=日13・外3。
 ザンビア:5件(前週比-2件)=日3・外2。
 スリランカ:328件(前週比+26件)=日本国籍者は微減・外国籍者は増加。圧倒的に外国籍者が多いのは変わらず日38・外290。陽性者が多いです。
 パキスタン:393件(前週比+62件)=日外とも増加。圧倒的に外国籍者が多く日56・外337。
 バングラデシュ:289件(前週比+56件)=日外とも増加。日93・外196。
 モルディブ:46件(前週比+35件)=日41・外5。日本国籍者が急増しています。

<オミクロン株で10日間隔離経験国>
 アンゴラ:0件(前週比-2件)=日1・外1が消滅。
 エスワティニ:0件(前週比±0件)=6週連続0件。
 コンゴ民主共和国:0件(前週比-5件)=日5・外0が消滅。
 ザンビア:5件(前週比-2件)=日3・外2。
 ジンバブエ:3件(前週比+3件)=2週ぶり。全員外国籍者。
 ナミビア:0件(前週比-3件)=日3・外0が消滅。
 ボツワナ:3件(前週比+1件)=日2・外1。
 マラウイ:3件(前週比+2件)=3週連続全員日本国籍者。
 南アフリカ:45件(前週比+17件)=日31・外14。
 モザンビーク:3件(前週比+3件)=2週ぶり。全員日本国籍者。
 レソト:1件(前週比+1件)=5週ぶり。日本国籍者。
 ※オミクロン株でいきなり10日間隔離になった国は、全然入国者がいないです。元々入国者は多くなく、入国禁止をやってる感だけで、ほとんど効果がないですね。外国籍者の新規入国許可となっても目立って入国数が増加していません。さっさと米国や欧州、南アジアの国々等を指定すべき状況だったのですが、ついに実現はしませんでした。

・上位諸国は日本国籍者増加が目立つ。
・南アジアからの入国者はほぼ外国籍者。
・アフリカからの入国者は外国籍者の新規入国が始まっても少数継続。

といった傾向が出ています。

罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

新型コロナウイルス感染症の検査実績について(空港検疫)(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00201.html


STAY HOME NOW, FLY LATER

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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