検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が64週目に突入
厚生労働省(厚労省)は4月15日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の3月5週目(3月27日〜4月2日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。
厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。
今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が64週連続で判明しています。
強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者がいるので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。
■外国籍者の急増が続く
3月5週目は、検体数は63,169件(前週比+11,617件)と8週連続で千件以上の増加。増加スピードが再び上がっています。
・日本国籍者は25,991件(前週比+2,467件)と2週ぶりに再び増加。
・外国籍者は37,178件(前週比+9,150件)と8週連続増加。
前週日本国籍者を超えた外国籍者がさらに急増。日外の間で1万件以上の差が出ています。
2月下旬から3月上旬にかけて強制隔離の解除・緩和国が相次いでおり、3月1日からは外国籍者の新規入国も再開されています。さらに、3月1日と3月14日に搭乗者数上限の引き上げが行われており、爆増の原因とみられます。
■強制隔離対象国減少の中で千件超16か国
国別で見ると、増加した国が多い状況です。
千件超が16か国(前週比+2)まで拡大しています。
入国者数最多 米 国:9,801件(前週比+1,175件)
二番目 ベトナム:5,897件(前週比+1,989件)=二千件近い急増。ついに中国を超えました。入国者に陽性が爆増している超危険状態の国ですが、入国の急増が止まりません。これを放置しているのは異常です。
三番目 中 国:5,574件(前週比+956件)=千件近い急増。再び増加スピードが上がっています。
四番目 フィリピン:4,429件(前週比+765件)=増加スピードが上がり始めています。
五番目 タ イ:4,082件(前週比+931件)=千件近い急増。前週鈍化した急増が再びスピードが上がっています。入国者に陽性が急増している危険状態の国です。
六番目 韓 国:3,676件(前週比+423件)=入国者に陽性が爆増している超危険状態の国ですが、入国の増加が止まりません。これを放置しているのは異常です。
七番目 インドネシア:3,372件(前週比+413件)=伸びはやや鈍化しました。
八番目 英 国:2,164件(前週比+545件)=再び増加スピードが上がっています。入国者に陽性が急増している危険状態の国です。
九番目 台 湾:1,596件(前週比+304件)=再び増加スピードが上がっています。
十番目 豪 州:1,516件(前週比+453件)=入国者に陽性が急増している危険状態の国です。
4週連続で欧州の国が10番以内に入りました。
■外国籍者急増の国が目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、英国、オーストラリアの4か国でした。
米 国:日本国籍者6,517件(前週比+363)・外国籍者3,284件(前週比+812)=再び増加スピードが上がっています。
タ イ:日本国籍者2,724件(前週比+688)・外国籍者1,358件(前週比+243)=再び日本国籍者が急増。外国籍者の急増は鈍化しました。
英 国:日本国籍者1,677件(前週比+391)・外国籍者 487件(前週比+154)=日本国籍者の増加が目立ちます。
豪 州:日本国籍者1,144件(前週比+320)・外国籍者 372件(前週比+133)=日本国籍者が千件超えとなりました。
日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。
外国人が多いのは、上位十位までの国では、ベトナム、中国、フィリピン、韓国、インドネシア、台湾の6か国でした。
ベトナム:日本国籍者 702件(前週比 +55)・外国籍者5,195件(前週比+1,934)=外国籍者が爆増続き。入国者に陽性が爆増しているのに入国者が爆増中の超危険状態の国ですが、止まらない入国の原因は完全に外国籍者です。これを放置しているのは異常です。
中 国:日本国籍者 931件(前週比 -59)・外国籍者4,643件(前週比+1,015)=日本国籍者は減少が続いています。外国籍者は急増中。
フィリピン:日本国籍者 941件(前週比+209)・外国籍者3,488件(前週比+556)=普段通り外国籍者がかなり多いです。日本国籍者も再増加しています。
韓 国:日本国籍者 473件(前週比 +69)・外国籍者3,203件(前週比+354)=日本国籍者は増加に転じました。入国者に陽性が爆増しているのに入国者が爆増中の超危険状態の国ですが、止まらない入国の原因は完全に外国籍者です。これを放置しているのは異常です。
インドネシア:日本国籍者 553件(前週比 -59)・外国籍者2,819件(前週比+472)=日本国籍者は減少し差が開いています。
台 湾:日本国籍者 363件(前週比 -12)・外国籍者1,233件(前週比+316)=日本国籍者は減少続き。普段は日本国籍者の方が多い国ですが、ここのところ外国籍者が多い状況が続いています。
この他、十位以内に入っていませんが、
12番目のフランス、13番目のアラブ首長国連邦、14番目のドイツは、日本国籍者の方が多いです。
11番目のインド、15番目のネパールは、外国籍者の方が多いです。
外国籍者が急増している国が多いです。
なお、10日間強制隔離対象を経験した国のうち、上記にあるインドネシア以外の国は、以下の通り。
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
アフガニスタン:47件(前週比+13)=日0・外47。日本国籍者4件が消滅。
インド:1,444件(前週比+211)=日413・外1,031。日本国籍者は-191件、外国籍者は+402件増加。日外同数程度が続いていましたが、外国籍者が多い普段の状況に戻ってきました。
キルギス:48件(前週比+22)=日8・外40。増加は全て外国籍者。
ザンビア:17件(前週比+4)=日7・外10。
スリランカ:673件(前週比+271)=外国籍者が一気に増加しています。圧倒的に外国籍者が多いのは変わらず日69・外604。
ネパール:1,310件(前週比+369)=増加はほぼ外国籍者。一気に増加しています。日27・外1,283で千件以上の差が出ています。普段通り圧倒的に外国籍者が多いです。
パキスタン:430件(前週比+144)=圧倒的に外国籍者が多く日72・外358。
バングラデシュ:317件(前週比+38)=日112・外205。前週再び外国籍者が多くなったあと、差が開いています。
モルディブ:33件(前週比+3件)=日22・外11。日本国籍者が増加しています。
<オミクロン株で10日間隔離経験国>
アンゴラ:3件(前週比-5件)=日3・外0。外国籍者7件消滅。
エスワティニ:0件(前週比-2件)=日本国籍者2件消滅。
コンゴ民主共和国:11件(前週比+7件)=日9・外2。
ザンビア:17件(前週比+4件)=日7・外10。
ジンバブエ:15件(前週比+7件)=日3・外12。
ナミビア:2件(前週比-6件)=日2・外0。外国籍者2件消滅。
ボツワナ:1件(前週比-1件)=日0・外1。日本国籍者1件消滅。
マラウイ:13件(前週比+3件)=日5・外8。
南アフリカ:90件(前週比+4件)=日55・外35。日本国籍者は減少。
モザンビーク:14件(前週比-3件)=日11・外3。
レソト:0件(前週比-3件)=日本国籍者3件消滅。
※オミクロン株でいきなり10日間隔離になった国は、全然入国者がいないです。元々入国者は多くなく、入国禁止をやってる感だけで、ほとんど効果がないですね。外国籍者の新規入国許可となっても目立って入国数が増加していません。さっさと米国や欧州、南アジアの国々等を指定すべき状況だったのですが、ついに実現はしませんでした。
・外国籍者が急増している国が目立つ。日本国籍者も増加に転じるところが増えています。
・アフリカからの入国者は外国籍者の新規入国が始まっても少数継続。
といった傾向が出ています。
罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。
■水際対策に係る新たな措置について(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
STAY HOME NOW, FLY LATER