陽性者減少の米国は米軍が半減
陽性者爆増のベトナムは前年比千%超え増
法務省は4月25日、出入国管理統計の2022年2月分の月報を発表しました。2022年2月の日本への入国者数は67,274人で、外国人28,422人・協定該当者3,626人が入国していたことが判明しました。
■総合
2022年2月の入国者数は日本人35,226人・外国人28,422人・協定該当者3,626人=合計67,274人でした。前年(2021年)2月(36,998人)に比べて約3万人強増・81.8%増です。
前年2月は、1か月通じて、入国者全員を対象に検査が始まり、外国人新規入国が「原則」停止され、一部の国で強制隔離も始まった時期です。
2022年の2月は、同様に1か月通じて、外国人新規入国の「原則」停止、入国者全員を対象に検査、一部の国は強制隔離も実施されていますが、前年と比べるとかなり入国者が増えています。
前月と比べると、日本人は4千5百人ほど減少(前月比-11.3%)、外国人は1千3百人程減少(前月比-4.4%)、協定該当者は3千6百人弱減少し半減(前月比-49.7%)しています。
1月から2月の変化を見ると、出国時検査をしていなかったことで大騒ぎとなった米軍は、1月に大移動で多数入国していたことが判明。2月に陽性者が減ったのは、米国出国時検査を始めた効果よりも入国者が減った効果が大きく寄与していたと推定される結果となりました。
サンフランシスコ講和条約発効から70年経っても、日本国は敗戦国として完全に舐められてますね。
■空港別
最も入国者が多かった空港は成田国際で37,400人(前年比+18,087人、全入国者の56%(前年比+4P))。
東京国際(羽田)は18,441人(前月比+7,247人、同27%(前年比-3P))。
関西国際(関空)は7,816人(前月比+2,780人、同12%(前年比-2P))。
中部国際は2,364人(同3.5%)、福岡は1,133人(同1.7%)でした。
昨年に比べると、成田国際、中部国際の割合がかなり増えています。
前者は南アジアやベトナムからの入国増加に対応したもの、中部国際は前年よりも就航便数が増えていることが影響しているとみられます。
入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、岩国、嘉手納。合わせて122人おり、その多くが検査なしで入国したものとみられます。
定期便就航5空港から入国している米軍関係者は3,510人います。この人たちは検査はしていますが、米国からの入国者は12月25日着以降は全員が3日間強制隔離対象なのに、米軍関係者は強制隔離対象外だったとみられます。入国者全体の5%程がリスクを抱えたまま空港外へ出ていた可能性があります。
■外国籍者の在留資格別
外国人入国者28,422人のうち、再入国は23,216人でした。新規入国は一時停止されましたが、5,206人は新規入国でした。
在留資格別でみると、永住者が6,154人、日本人・永住者の配偶者は3,018人、定住者2,263人、特別永住者294人など、元からの日本在住者がほとんど。家族滞在も4,841人(うち新規入国2,247人)いました。
外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっています。
学生関係は、留学1,237人(うち新規入国89人)など。技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は900人(うち新規入国5人)でした。
細かい分野別では、技術・人文知識・国際業務4,746人(うち新規入国69人)、経営・管理912人(うち新規入国9人)、技能667人(うち新規入国4人)などで、専門家の再入国はそれなりにいた印象です。
短期滞在は1,060人(全員新規入国)いました。
■外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
トップは中国で4,352人。フィリピン3,110人、ベトナム2,917人、韓国2,018人、インド1,955人と続いています。
2022年2月は、空港検疫での陽性者が多い状態が続きました。ベトナムと韓国からの陽性者が特に爆増しています。
ベトナムは、昨年比+1100.4%増で、入国者増加がそのまま陽性者増加につながっていたとみられます。
一方の韓国は、昨年比+10.5%増で、純粋に陽性率が上がっていたことが原因と推定されます。
空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。
<2022年2月入国者数>
入国者計 67,274人(前年 36,998人/+81.8%)
日 本 人 35,226人(前年 20,994人/+67.8%)
外 国 人 28,422人(前年 13,832人/+105.5%)
協定該当者 3,626人(前年 2,172人/+66.9%)
<2022年2月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>
三 沢 86人(外国人 0人、協定該当者 86人)
成田国際37,400人(外国人18,227人、協定該当者1,927人)
東京国際18,441人(外国人 4,622人、協定該当者1,403人)
中部国際 2,364人(外国人 1,477人、協定該当者 0人)
関西国際 7,816人(外国人 3,499人、協定該当者 194人)
福 岡 1,133人(外国人 597人、協定該当者 16人)
那 覇 1人(外国人 0人、協定該当者 0人)
<軍用飛行場>
横 田 22人(外国人 0人、協定該当者 0人)
岩 国 3人(外国人 0人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 11人(外国人 0人、協定該当者 0人)
<2022年2月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>
矢印は、前年2月と比較したときの人数増減状況
中 国 4,352↑急増(前年比+1,232)
フィリピン 3,110↑急増(前年比+1,585)
ベトナム 2,917↑急増(前年比+2,674)
韓 国 2,018↑
イ ン ド 1,955↑急増(前年比+1,176)
ネパール 1,914↑急増(前年比+1,126)
ブラジル 1,659↑
パキスタン 1,293↑
米 国 1,028↑
台 湾 974↑
スリランカ 973↑
インドネシア 634↑
バングラデシュ 558↑
タ イ 461↑
ペルー 444↑
■出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html
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