2022年05月07日

4月3週入国_邦人減 外人増続く

◇空港検疫 4月3週目検体数(≒入国者数) 検体数全体急増、日本国籍者は減少、外国籍者は増加続く

検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が67週目に突入


厚生労働省(厚労省)は5月6日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の4月3週目(4月17日〜4月23日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。



厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が67週連続で判明しています。
強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者がいるので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。



全体急増、日本国籍者は減少、外国籍者は増加続く
4月1週目は、検体数は64,145件(前週比+1,106件)と2週連続の増加、急増でした。
・日本国籍者は22,464件(前週比-495件)と3週連続減少。
・外国籍者は41,681件(前週比+1,601件)。11週連続増加。


日外の間で2万件近い差が出ています。
2月下旬から3月上旬にかけて強制隔離の解除・緩和国が相次いでおり、3月1日からは外国籍者の新規入国も再開されています。さらに、3月1日と3月14日に搭乗者数上限の引き上げが行われており、爆増の原因とみられます。




強制隔離対象国減少の中で千件超14か国
国別で見ると、増加した国、減少した国が半々でした。
千件超は14か国(前週比±0)で横ばいです。

入国者数最多 米 国:9,325件(前週比+364件)=2週連続増加。
二番目 ベトナム:8,894件(前週比+1,956件)=爆増しました。入国者に陽性が非常に多い超危険状態の国ですが、入国の増加が止まりません。これを放置しているのは異常です。
三番目 中 国:6,817件(前週比+378件)=増加スピードは横ばい気味です。
四番目 フィリピン:4,468件(前週比-187件)=減少に転じました。
五番目 インドネシア:4,258件(前週比+446件)=2週連続増加。増加スピードは横ばい気味です。ここまでは前週と順番が一緒でした。


六番目 ネパール:3,363件(前週比+410件)=増加が止まりません。
七番目 韓 国:2,923件(前週比+38件)=増加に転じました。
八番目 タ イ:2,663件(前週比-660件)=2週連続減少。
九番目 シンガポール:1,629件(前週比+350件)=前週13番目から一気に増加しました。
十番目 インド:1,474件(前週比-7件)=微減でした。横ばい気味が続いています。

7週ぶりに10番以内に欧州の国が入りませんでした。




国によって日外の増減がバラバラ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、シンガポールの3か国でした。
米 国:日本国籍者6,088件(前週比- 33)・外国籍者3,237件(前週比+397)=日本国籍者は減少、外国籍者は増加に転じました。
タ イ:日本国籍者1,503件(前週比-714)・外国籍者1,160件(前週比+ 54)=日本国籍者は急減続き。外国籍者は増加です。
シンガポール:日本国籍者1,042件(前週比+187)・外国籍者 587件(前週比+163)=日外ともに増加。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、ベトナム、中国、フィリピン、インドネシア、ネパール、韓国、インドの7か国でした。
ベトナム:日本国籍者1,100件(前週比+490)・外国籍者7,794件(前週比+1,466)日本国籍者も増加に転じました。外国籍者は増加続き。入国者に陽性が爆増しているのに入国者が超多い超危険状態の国ですが、止まらない入国の原因は完全に外国籍者です。これを放置しているのは異常です。
中 国:日本国籍者 790件(前週比+134)・外国籍者6,027件(前週比+244)=日外ともに増加続き。
フィリピン:日本国籍者1,074件(前週比+ 34)・外国籍者3,394件(前週比-221)=2週連続で日本国籍者は増加、外国籍者は減少。
インドネシア:日本国籍者1,013件(前週比+479)・外国籍者3,245件(前週比- 33)=日本国籍者は急増。外国籍者は減少に転じました。
ネパール:日本国籍者 27件(前週比- 14)・外国籍者3,336件(前週比+424)=日本国籍者は減少、外国籍者は急増続きです。
韓 国:日本国籍者 691件(前週比+181)・外国籍者2,232件(前週比-143)=日本国籍者は増加に転じました。
インド:日本国籍者 543件(前週比+117)・外国籍者 931件(前週比-124)=2週連続で日本国籍者は増加、外国籍者は減少。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目のフランス、12番目の英国、13番目の豪州、14番目のドイツは、日本国籍者の方が多いです。
 15番目のミャンマーは、外国籍者の方が多いです。

国によって、日外の増減がバラバラでした。


なお、10日間強制隔離対象を経験した国のうち、上記にあるインド、インドネシア、ネパール以外の国は、以下の通り。
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
 アフガニスタン:23件(前週比-22)=日4・外19。
 キルギス:16件(前週比-23)=日3・外13。
 ザンビア:12件(前週比-2)=日7・外5。
 スリランカ:663件(前週比-131)=外国籍者が減少に転じました。圧倒的に外国籍者が多いのは変わらず日24・外639。
 パキスタン:302件(前週比-28)=外国籍者2週連続減少。圧倒的に外国籍者が多く日38・外264。
 バングラデシュ:564件(前週比+47)=日114・外450。
 モルディブ:32件(前週比+13件)=日22・外10。

<オミクロン株で10日間隔離経験国>
 アンゴラ:3件(前週比-5件)=日2・外1。4週ぶり外国籍者。
 エスワティニ:1件(前週比±0件)=日0・外1。2週連続日本国籍者なし。
 コンゴ民主共和国:13件(前週比±0件)=日8・外5。
 ザンビア:12件(前週比-2件)=日7・外5。
 ジンバブエ:11件(前週比-4件)=日7・外4。
 ナミビア:5件(前週比-5件)=日5・外0。2週ぶり外国籍者3消滅。
 ボツワナ:8件(前週比-4件)=日3・外5。
 マラウイ:5件(前週比-6件)=日3・外2。
 南アフリカ:115件(前週比+18件)=日42・外73。増加はすべて外国籍者。
 モザンビーク:21件(前週比±0件)=日18・外3。
 レソト:2件(前週比+2件)=4週ぶり。日0・外2。
 ※オミクロン株でいきなり10日間隔離になった国は、全然入国者がいない状況が続いています。



・外国籍者は増加続く国が目立つ。
・アフリカからの入国者は外国籍者の新規入国が始まっても少数継続。

といった傾向が出ています。



罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策に係る新たな措置について(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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