◇感染症危険情報 51か国で引き下げ実施、二年ぶりにレベル1以下登場
外務省は26日、感染症危険情報レベルを大幅に引き下げました。
レベルが変更されたのは、レベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))またはレベル2(不要不急の渡航はやめてください。)だった51か国・地域。レベル2(不要不急の渡航はやめてください。)やレベル1(十分注意してください。)へ引き下げられました。
「各国・地域の実情を総合的に勘案した上で、今般、感染症危険情報レベルを見直し」たとしています。
引き下げが行われたのは、51か国・地域です。
レベル2(不要不急の渡航はやめてください。)に引き下げられたのが、グアテマラ、グレナダ、アルメニア、ウクライナ、エストニア、スロバキア、ベラルーシ、ロシア、パレスチナ、レバノン、エジプト、コモロ、サントメ・プリンシペ、南アフリカ、レソトの15か国・地域。
レベル1(十分注意してください。)に引き下げられたのが、カンボジア、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、モルディブ、ナウル、フィジー、米国、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、キューバ、コスタリカ、チリ、パナマ、ブラジル、ペルー、アイスランド、アイルランド、英国、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ベルギー、アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、サウジアラビア、モーリシャスの36か国・地域です。
感染症危険度は、2020年3月25日に全世界がレベル2に引き上げられており、実に2年2か月ぶりに、渡航しても問題が少ないレベルであるレベル1の国が出ることになります。
これまでは、不要不急の渡航は自粛が求められていましたが、ついに、その自粛が解かれることになりました。
これまでは、注意してるのに勝手に海外に行ったのは渡航者自身なんだから、帰ってくるときの水際対策に文句言うんじゃねえという立場が取れたわけですが、これからはそうもいかなくなります。
今回の解除では、現地感染が世界最悪に近いドイツや米国などもレベルが引き下げられています。一方で、感染が小康状態のアフリカ諸国はレベル3が継続しているところが多く見られる状況です。未だに、レベル指定の基準が曖昧な状況で、本当に水際対策が機能するのか不安が残る緩和となっています。
空港検疫では現在、レベル2だった米国やタイ、ベトナムなどからの入国者の陽性事例が激増しており、レベル3とレベル2の指定基準の不明瞭さが際立っていました。
米国や欧州、東南アジアを中心に空港検疫での陽性者発生の酷さはまだまだ継続しています。しかし、多くの国で渡航中止勧告が解かれたため、日本人の海外渡航者が増加するとみられるほか、水際対策に伴う入国時の各種制約に対する反発も強まるものとみられます。
今回の変更により、感染症危険情報レベルがレベル3以上の国は、41か国に減少しました。
※上記内容は参考程度に確認いただき、変更内容等は必ず公式発表を確認ください。
■各国に対する感染症危険情報の発出(レベルの引下げ及び維持)(外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2022T053.html#ad-image-0
2022年05月27日
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