えあぽーといずでんじゃらす
データからも明白!
危険な水際へ激変したこと物語る
百人超陽性者のすり抜け?
30人近い有症状者を無視?
データからも明白!
危険な水際へ激変したこと物語る
百人超陽性者のすり抜け?
30人近い有症状者を無視?
国際線到着空港国際線到着ロビー
2022年6月1日、
日本国内で最も感染リスクの高い場所の
ひとつに変わり果てました。
2022年6月1日、
日本国内で最も感染リスクの高い場所の
ひとつに変わり果てました。
6月1日、現地感染状況が悪くても青国にさえ認定されれば、有症状であっても無検査で入国できるようになりました。直前まで悪化していた入国時検査について、昨日発表された6月1日着の陽性者はわずか5人。大量のウイルス密輸が危惧される事態になっています。
6月1日に行われた水際緩和で最も問題なのは、空港検疫での陽性者数が急増している局面で、感染状況の悪い国からの入国者が検査も隔離も無しに入国出来るようになったことにあります。
入国者の全員検査は2021年1月9日に始まっています。このため、一見すると、検査については、2021年1月8日以前の状況に戻っただけのように見えます。ところが、実際はそうと言えない状況です。特定国の全員検査が始まった2020年4月3日〜2021年1月8日までは一部指定が遅かった事例はあるものの、感染悪化国は基本的に検査対象とされていて、すり抜けはかなり防げていました。ところが、今回は、日本よりも感染状況が悪かったり、空港検疫での陽性者数が多かったりする国(一例が米国やドイツ、タイなど)が大量に検査不要の国(青国)に指定されていて、実質的にダダ漏れ状態になっています。
これらに加えて、2020年4月3日以降堅持されてきていた隔離措置(強制隔離・自主隔離)も青国や黄国の一部の場合、要請されていません。
つまり、水際対策をほぼしていなかった2020年4月2日以前の危険状態に戻ってしまっているのです。
そして、有症状者であってもダンマリを決め込めば、検査を受けずに入国できるようになり、自己申告すら求められていません。2020年4月2日までで見ても、有症状者は自己申告するよう求められており、その時よりも悪い状況になってしまっています。
このため、日本国内で入国者によるウイルス拡散が相次いだ2020年3月頃のように、入国者によるウイルス密輸の可能性が激増している状況に成り下がってしまいました。
====================
懸念は現実に
「そんなの杞憂でしょ。ちゃんと、青黄赤と分類してるんだから水際は機能しているはずだ。」と正常性バイアスで思い込みたくなります。
しかし、「入国者によるウイルス密輸の可能性が激増」と言う懸念は、いきなり初日から現実にデータとしても出てきてしまっています。
空港検疫での陽性確認状況を見てみます。
5月31日までは、直前7日間で1日平均109人の陽性者が出ていました。ところが、6月1日着分は、陽性者がわずか5人。実に95%も減少してしまいました。
しかも、同様に、5月31日までの直前7日間で1日平均27人出ていた有症状者が0人と100%消滅してしまっています。
これまでの新型コロナウイルス感染症やオミクロン株の特性を踏まえると、1日で爆減、消滅するというのはほぼあり得ない出来事です。
単純に考えると、同等人数の陽性者(1日104人程度)や有症状患者(1日27人程度)が国内にすり抜けて入国している可能性がほぼ確定的になってしまっています。
しかも、6月1日からは航空便利用者数の制限が約1万人から2万人に増加しており、下手をすると、上記人数の2倍(200人程度の陽性者(うち50人程度の有症状患者))の国内流入を許している可能性が出てきています。
しかも、直前7日間の109人というのは、入国時検査の結果だけ。これまでの空港検疫のデータで、入国時検査出てくる陽性者の5割ほどの人数がその後数日間で陽性に変化することが分かっています。下手すると、上記人数の3倍(300人程度の陽性者(うち75人程度の有症状患者))の国内流入を許している可能性まで出てきています。
これまでも、強制隔離期間の設定遅れなどで、すり抜けはそれなりにいたと考えられています。それでも、入国時検査である程度抑えられていました。また、自主隔離期間がありましたから、入国後すぐ動き回る人も少なく、万一すり抜けていても国内への拡大はある程度抑えられていました。
しかし、6月1日以降は、検査も無し、隔離も無しですから、もう、どうにも抑えられなくなっています。
2020年4月3日以降で、最もすり抜けが多くなっていると推定される、本当に危険な状態になってしまったわけです。
====================
5月31日までに比べ、国際線到着空港の感染リスクが異常に激増しています。
今回の水際対策緩和が入国者の陽性事例が国内感染にあまり影響しないことを証明するための壮大な実験と思いたいところです。
しかし、これまで国立感染症研究所発表の資料などを見てもも、数人の入国者が起因となって国内での感染拡大する事例ばかりだったことが判明しています。
期待は薄いですが、入国者の陽性事例は、国内感染にあまり影響しなかったとなってくれると嬉しいところですが、、、。
今のところ、そのような兆候は微塵も見られないので、まだ暫くは、正常性バイアスにかかって「どーせ大丈夫でしょ」となるのではなく、入国者起因の感染爆発に備えておきたいですね。