2022年06月01日

5月2週入国_爆増8万件突破

◇空港検疫 5月2週目検体数(≒入国者数)
[全体] 爆増し8万件突破
[邦人] 微増程度、減少した国も多い
[外人] 3週ぶり増加で爆増
[国別] ベトナムが1万件突破


検体数≒入国者数のほぼ判明している状態が70週目に突入


厚生労働省(厚労省)は5月31日、空港検疫での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査状況の5月2週目(5月8日〜5月14日)分の速報値を発表しました。この数字から行動歴別の入国者数が推定できます。
今週は、大型連休最終日から7日間のデータになります。




厚労省の速報は、週間の検体数と陽性者数を、日本国籍者、外国籍者別に、滞在国ごとに出した非常に細かいデータです。
2021年1月9日から全入国者が検査対象となったため、COVID-19パンデミック後初めて検査数≒入国者数となっています。複数回検査する人や14日以内に複数国滞在した人もいるので、厳密には=ではありませんし、乗員は対象外ですが、検査数が入国者数に限りなく近づきました。

今回発表は、一週間分に過ぎませんが、これまで確認することが出来なかった、行動歴別のほぼ正確な入国者数が70週連続で判明しています。
強制隔離(入国時と3日後の2回、または、6日後加えた3回、または、さらに10日後加えた4回)対象者がいるので、検体数>入国者数になっているものと推定されます。ご注意ください。

なお、これまでは毎週金曜日に2週前のものが発表されてきましたが、今回は4日遅れの火曜日発表でした。




検体数爆増八万件突破 日本国籍者は微増程度、外国籍者は3週ぶり増加で爆増
5月2週目は、検体数は83,082件(前週比+13,251件)と5週連続の増加。爆増でした。
・日本国籍者は33,399件(前週比+160件)と3週連続増加(微増)。
・外国籍者は49,683件(前週比+13,091件)。3週ぶり増加(爆増)。


迫ってきていた日外の間の差は一気に1万6千件弱まで拡がりました。
前週は大型連休(ゴールデンウィーク、GW)中で、日本人の旅行者が急増したものとみられますが、今週は、それは残ったまま、一気に外国籍者の入国に戻った印象です。




千件超18か国、ベトナムも一万件超
国別で見ると、多くの国が増加しています。
千件超は18か国(前週比+2)で増加です。

入国者数最多 米 国:14,486件(前週比+2,317件)=5週連続増加。前週同様唯一の二千件超爆増でした。陽性が急に爆増している超危険状態の国ですが、入国の増加が止まりません。これを放置しているのは異常。3日間強制隔離はずいぶん前から解除となっています。
二番目 ベトナム:10,799件(前週比+1,578件)=増加に転じました。千件超急増で米国に続く一万件超。入国者に陽性が非常に多い超危険状態の国ですが、入国の増加が止まりません。これを放置しているのは異常。3日間強制隔離も突然解除となりました。
三番目 中 国:5,430件(前週比+431件)=増加に転じました。
四番目 フィリピン:5,341件(前週比+530件)=3週連続増加。
ここまでは前週と順番が同じでした。
五番目 韓 国:4,818件(前週比+562件)=4週連続増加。


六番目 タ イ:4,804件(前週比+155件)=3週連続増加。
七番目 ネパール:3,811件(前週比+1,100件)=増加に転じました。一気に千件超急増です。
八番目 インドネシア:3,355件(前週比+940件)=3週ぶり増加に転じました。
九番目 シンガポール:2,616件(前週比+367件)=増加が続いています。
十番目 ドイツ:1,983件(前週比+446件)=10番以内に2週連続欧州の国が入りました。




日本国籍者 減少or外国籍者より増加少ない国目立つ
日本人が多いのは、上位十位までの国では、米国、タイ、シンガポール、ドイツの4か国でした。
米 国:日本国籍者9,925件(前週比+739)・外国籍者4,561件(前週比+1,578)外国籍者が爆増。日外差が縮まっています。
タ イ:日本国籍者3,149件(前週比-459)・外国籍者1,655件(前週比+614)=日本国籍者は減少で、日外差が縮まっています。
シンガポール:日本国籍者1,688件(前週比-33)・外国籍者 928件(前週比+400)=日本国籍者は減少で、日外差が縮まっています。
ドイツ:日本国籍者1,159件(前週比+98)・外国籍者 824件(前週比+348)=日外とも増加も、日外差が縮まっています。

日本人と外国人が同じくらいの国は、ありませんでした。

外国人が多いのは、上位十位までの国では、ベトナム、中国、フィリピン、韓国、ネパール、インドネシアの6か国でした。
ベトナム:日本国籍者1,160件(前週比-177)・外国籍者9,639件(前週比+1,755)外国籍者が爆増。一方日本国籍者は減少で、日外差が拡がっています。
中 国:日本国籍者 639件(前週比±0)・外国籍者4,791件(前週比+431)=日本国籍者は横ばい。日外差が拡がっています。
フィリピン:日本国籍者1,553件(前週比-256)・外国籍者3,788件(前週比+786)=5週ぶりに日本国籍者は減少、外国籍者は増加。日外差が拡がっています。
韓 国:日本国籍者 827件(前週比+55)・外国籍者3,991件(前週比+507)=日外とも増加も、日外差が拡がっています。
ネパール:日本国籍者 57件(前週比-15)・外国籍者3,754件(前週比+1,115)外国籍者が爆増。一方日本国籍者は減少で、日外差が拡がっています。
インドネシア:日本国籍者 684件(前週比-197)・外国籍者2,671件(前週比+1,137)外国籍者が爆増(3週ぶり増加)。一方日本国籍者は減少で、日外差が拡がっています。

この他、十位以内に入っていませんが、
 11番目の英国、13番目の豪州、14番目のフランス、15番目のマレーシアは、日本国籍者の方が多いです。
 12番目のインドは、外国籍者の方が多いです。

全数は増加した国がほとんど。
日本国籍者が減少するか、増加していても外国籍者の増加よりも少ない増加の国が多いです。



なお、10日間強制隔離対象を経験した国のうち、上記にあるインドネシア、ネパール以外の国は、以下の通り。
<デルタ株等で10日間隔離経験国>
  アフガニスタン:44件(前週比+20)=日3・外41。
  インド:1,889件(前週比+397)=日469・外1,420。日外とも増加も日外差拡大。
  キルギス:36件(前週比+11)=日6・外30。
  ザンビア:14件(前週比+5)=日9・外5。
  スリランカ:644件(前週比-159)=圧倒的に外国籍者が多く日69・外575。今週は珍しい減少国
  パキスタン:501件(前週比+302)=圧倒的に外国籍者が多く日40・外461。日外とも増加も日外差拡大。
  バングラデシュ:575件(前週比+293)=一気に倍増。日70・外505。日本国籍者減少で日外差拡大。
  モルディブ:76件(前週比-93件)=一気に半減以下。日48・外28。日本国籍者は-97の急減。GWバカンス需要でしょうか?

<オミクロン株で10日間隔離経験国>
  アンゴラ:4件(前週比-6件)=日2・外2。2週ぶり日本国籍者。
  エスワティニ:0件(前週比-1件)=日0・外0。外国籍者1消滅。5週連続日本国籍者なし。
  コンゴ民主共和国:2件(前週比-3件)=日0・外2。日本国籍者2消滅。
  ザンビア:14件(前週比+5)=日9・外5。
  ジンバブエ:6件(前週比-8件)=日3・外3。
  ナミビア:11件(前週比+8件)=日7・外4。
  ボツワナ:6件(前週比-1件)=日3・外3。
  マラウイ:3件(前週比-6件)=日0・外3。日本国籍者4消滅。
  南アフリカ:101件(前週比+45件)=日71・外30。日本国籍者+39と倍増以上。
  モザンビーク:9件(前週比-4件)=日7・外2。
  レソト:6件(前週比+4件)=日0・外6。日本国籍者1消滅。
 ※オミクロン株でいきなり10日間隔離になった国は、全然入国者がいない状況が続いています。



・外国籍者は増加の国がほとんど。日本国籍者は減少か、増加でも外国籍者より小幅増加の国多い。
・アフリカからの入国者は外国籍者の新規入国が始まっても少数継続。

といった傾向が出ています。

は6月1日以降の国分けの色を示したものです。(中国は、本土と香港は青、澳門は黄)
それにしてもアフリカは入国者数少ないのに黄国が多いですね。入国者数が少ないということはすり抜けられても国内への影響は少ないのですが、、、。ウイルスを入れない検疫の考え方を優先するなら、入国者の多い国こそ積極的に赤、黄気味に指定すべきもので、この指定一つとってみても、検疫は二の次であることが分かります。



罹患状況などの詳細の分析は別途で記事にします。

水際対策に係る新たな措置について(厚生労働省公式サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 02:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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