新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況が諸外国のように一気に好転せず、国内は2類相当のまま、2022年もあっという間に後半になってしまいました。2類相当のままなので国民は不要不急の旅行に行ける状態に全くなりませんが、外人は日本への旅行が解禁されました。早期に2類相当から解除されることで、対策をしっかりすれば日本人も普通に日本国内を旅行に行けるようになってもらいたいですね。
そこで、そんなポストコロナに備えて、あと半年で訪ねてみたい、今ならではの、注目空港を紹介します。
国際線からの入国者は日本国内より20倍以上も感染リスクが高い状況です。今年の後半は、そんな入国者による影響が少ない、日本国内とリスクが変わらない空港を特に応援します!!
■大分県央飛行場(大分県) 九州地方 →大分県央飛行場を調べてみよう
今年後半に一番注目してほしい空港は、大分県央です。
航空専門雑誌 月刊エアライン5月号の「ニッポンの空港」特集で、97空港の中でなぜか唯一紹介されなかった、ファン・専門家からも無視される空港です。
マニアにも注目されない空港ですが、遊覧飛行が可能な航空会社が常駐しているため、航空利用はもちろん可能。国内では非常に珍しく、終日でもわずか4,000円台から滑走路を貸し切れ、「自由な発想で」イベント使用も可能な空港になっています。国際線と繋がっておらず国内同様の感染リスクで楽しめるため、超絶注目したい空港なのです。
8月には開港から25周年四半世紀を迎えます。空港のある豊後大野はサウナで熱々。ぜひ今年の後半は、自由な発想で、日本一知られていない空港へ
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■福井空港(福井県) 中部地方 →福井空港を調べてみよう
近年全く見向きもされなかった中で、一気に注目を集めている空港です。
4月に行われた福井空港小型航空機利活用推進大会で、県知事や周辺市町長を招いたヘリ搭乗視察が行われ、出席していたセレスティアル航空により突然ヘリ定期便運航開始が発表されました。官民一体の「協働」での就航とみられていましたが、セレスティアル航空は事業を行うための申請すらしていない状況で、県や周辺自治体もフェードアウト。結局未だに運航が始まっていません。
妙な注目を集めてしまいましたが、福井は、定期ヘリ路線就航が実現しそうだった恐竜博物館が今年発掘40周年であるなどスケールの大きな夢のあるワクワク・ドキドキな場所。空港では、小型ビジネスジェット機誘致を進めているほか、ドクターヘリが定時就航しています。今年の後半は、定期便の運航がないために国内同様の感染リスクで楽しむことが可能な福井へ。
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■神津島空港(東京都) 関東地方 →神津島空港を調べてみよう
祝!!今日7月1日に開港30周年を迎えたのが神津島空港です。
神津島は、コロナの最中に、東京諸島初の星空保護区になりました。美しい天上と星空を眺めに行くなら当然空からのアクセスが一番。コロナ禍、医療体制の脆弱な離島へはなかなか行きづらかったですが、旅行が再開されるなら、
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■岡南飛行場(岡山県) 中国地方 →岡南飛行場を調べてみよう
岡南飛行場が岡山空港として開設されたのが1962年10月。今秋、還暦を迎える記念年空港です。
定期便の運航はありませんが、遊覧飛行が可能な航空会社が常駐しているため、国内同様の感染リスクで遊覧飛行を楽しむことが可能です。中国に行けないなら中国地方へ行ってみよう!ということで、海外旅行気分も味わえる?のが、鬼がいるのにハレの国、岡山です(県内に異国気分を楽しめる場所がいくつかあります)。
昨年2021年から今年にかけては丑寅=鬼門の年。コロナという鬼がピークを迎えた鬼門の年に、鬼退治が目玉の県で空に舞い上がってみませんか。岡山へ行
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■利尻空港(北海道) 北海道地方 →利尻空港を調べてみよう
記念年と言えば8月に開港60周年を迎えるのが、北端富士を望む利尻空港です。
毎年夏場は新千歳線も就航し、観光シーズンが到来。今、最も旬な空港になっています。
空港のある本泊はアイヌの言葉で小さな港という意味ですが、空の港は島にとって夢の大きな港です。北の果ての港では、そんなアイヌの言葉も知ることが出来ます。
Hey
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■多良間空港(沖縄県) 沖縄地方 →多良間空港を調べてみよう
今年は沖縄本土復帰50周年です。旧・多良間空港は、本土復帰を前にした1971年、米国民政府援助資金により緊急着陸飛行場として開設されており、復帰関連で造成された空港の一つになっています。多良間への民間機運航は1971年12月からスタートし、いまちょうど半世紀目の節目を迎えています。
そんな多良間の新空港は来年開港20周年の区切りの年を迎える予定。旧空港という復帰っ子の、新空港という子供が成人するまでになりました(いや、18になっちゃいましたね、、、)。その前に、第一航空の新規就航が実現するのか注目されています。
コロナで海外旅行に行けないなら、琉球政府時代はパスポートが必要だった沖縄の、復帰関連空港を使って海外旅行気分を感じてみませんか。
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■福島空港(福島県) 東北地方 →福島空港を調べてみよう
福島空港は、今年の後半におトクな空港です。
来年開港30周年を迎えることから早くもプレイベントやキャンペーンをスタート。第一弾は、乗り継ぎ利用でなんと5千円プレゼントの太っ腹企画に、千円レンタカーも登場しています。
東北地方で唯一国際線就航空港と繋がっていないのが福島。大阪国際(伊丹)と新千歳のみの就航で、まだ、国内同様の感染リスクで楽しむことが可能です(新千歳は7月17日から国際線再開予定なので本当に今だけ!)。
今年の後半は、より安心安全に、あなたの財布も潤えば、寅年だけにウルトラお得に楽しめます。就航先へはひとっ飛び、乗り継げばお得にふたっ飛び、お得に飛べば利用者も航空会社も空港も三方よし。
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■神戸空港(兵庫県) 関西地方 →神戸空港を調べてみよう
空港と繋がるネットワークが注目なのが神戸です。
他所では軒並み縮小傾向だったコロナ中も、珍しく拡大を続けている航空路線は、今年新たに新潟線が加わり、13路線まで拡大しました。空港と行き来するアクセスでは、4月に神戸市内を回るシティループが空港まで延伸。神戸港の観光地「BE KOBE」のモニュメントがあるメリケンパークなどへ行きやすくなりました。そう、空港へのネットワークが動き続けているのが神戸です。
珍しいネットワークでは、関西国際空港へのアクセスを担う船舶便。神戸空港開港前に同じポートアイランドにあった神戸シティエアターミナルK-CATが利用停止となってから今年は20年の節目です。後継施設である神戸インキュベーションオフィス(KIO)が、建物老朽化を理由に今年11月末で事業終了になる予定で、閉鎖前にぜひ訪れたい施設になっています。
今年の後半は、拡がり続けるネットワークに注目して、神戸へ
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■新潟空港(新潟県) 中部地方 →新潟空港を調べてみよう
神戸から新路線で繋がった新潟が、航空就航という点では今年後半、最も注目でしょうか。新航空会社のトキエアが拠点にして就航を予定しています。
東京や大阪などの大都市を拠点とする航空会社が多い中で、日本海側の地方都市を拠点にしようとしている会社がここのところ立て続けに出てきており、その第一弾として成功するのか注目を集めています。
そんな新潟は今年、航空が発達する前は人々の移動も担った河川の年です。新潟空港のすぐわきに河口がある阿賀野川がほぼ現在の河道になった第1期改修完成から今年はちょうど
トキな気分で河口にある空港から飛びあがり、うまい米を生んだ日本一の水の都を空から眺めてみませんか。
[いちおし路線] トキエア
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■十島村諏訪之瀬島飛行場(鹿児島県) 九州地方 →十島村諏訪之瀬島飛行場を調べてみよう(日本空港情報館ブログは未訪問です)
空港ではありませんが、今夏に鹿児島とを結ぶ定期路線就航が報じられた、いま最もホットな場外離着陸場です。
火山諸島の十島村と行き来するのは現在は週2往復の船のみ。航空便就航で、利便性向上と災害への備えを兼ねた活用を模索しています。
元々リゾート施設用の飛行場として造られた場外離着陸場は、1997年に村営に移行してから今年で
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百近い空港があなたの訪問を待っています。
不要不急の外出がなかなかできないですが、感染対策は油断はせずに、出張に帰省に旅行に、いつもと一味違う空港をじっくり利用してみませんか。