■新千歳空港 7月17日から国際線再開へ 2年3か月ぶり
大韓航空(KAL)は21日、新千歳-ソウル(仁川)線を7月17日に再開すると発表しました。新千歳発着の国際線は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で、2020年3月29日に長期欠航となって以降、実に2年3か月ぶりになります。
KALが再開するのは新千歳-ソウル(仁川)線で、7月17日から週2往復するとしています。
新千歳発着の国際線定期便は、COVID-19パンデミックの影響で、2020年3月29日以降長期欠航が続いています。数人利用のチャーター便が飛んだ実績はあるものの、定期便は実に2年3か月ぶりの運航となります。
このまま再開が行われれば、国内6空港目の国際線再開となります。
2020年4月3日から今年2月末まで入国者の14日以内の公共交通利用が禁止になったため、国際線直行便が飛んでいない北海道への入域は入国後14日間は長い間実質不可能でした。そのようななかで、新千歳空港では、2020年12月にはCOVID-19に対する検疫の施設側の準備を完了済みでした。このため、国際線直行便や国際線就航空港からの特例運航を求める声などもありましたが、運航を再開する航空会社はなかなか出ていませんでした。
また、COVID-19パンデミック前の地方空港に就航する国際線は、中国や韓国からの就航が多く、新千歳も例外ではありませんでしたが、2020年3月以降、なぜか中国と韓国のみは到着空港を成田国際(成田)と関西国際(関空)に強制限定されました(2020年冬以降は、原則成田・関空とし、許可取れれば他空港も就航可能にする運用に変更)。このため、現地感染者・感染率が中国や韓国よりも悪い国の到着空港制限が全く行われずに他空港で次々国際線が再開する中、新千歳をはじめとする地方空港は取り残された状態になっていました。
新千歳空港発着の国際線を巡っては、今年5月に総理大臣が、なぜか1年半前には準備が完了していた検疫を急に対応させて6月に再開することを大々的に発表していましたが、結局6月中の就航すら実現しない見込み。なぜ施設側の準備に関しても就航路線に関しても、ガセ発表が流されたのか謎の状態になっています。
それにしても、日本国内の経済対策優先での就航再開にもかかわらず、福岡などに続いて、また、本邦社ではなく、日本経済にはあまり寄与しない外国社による就航から再開ですね。(元々新千歳発着国際線の本邦社はPeach Aviationだけですが、、、)
■札幌(新千歳)⇔ソウル(仁川) 再運航決定(KAL公式サイト)
https://www.koreanair.com/jp/ja/footer/about-us/newsroom/list/22-005_CTS-ICN
■中韓便受け入れ可能に 新千歳 検疫態勢整う 仁川線 2社が臨時便の運航計画(全国郷土紙連合公式サイト、1年半前の2020/12/24の記事)
http://kyodoshi.com/article/8249
2022年06月22日
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