2022年06月26日

4月入国_26万人強 外人急増

◇2022年4月入国者 約26万6千人強
前年より約22万人弱増・432.9%増
外国籍者が一気に増えて日本国籍者の約1.5倍
ベトナム先月より2万人増、ネパール先月の約3倍
留学・技能実習の入国急増続く
熊本からの入国者も確認


法務省は6月24日、出入国管理統計の2022年4月分の月報を発表しました。2022年4月の日本への入国者数は266,715人で、外国人157,557人・協定該当者7,654人が入国していたことが判明しました。



総合
2022年4月の入国者数は日本人101,504人・外国人157,557人・協定該当者7,654人=合計266,715人でした。前年(2021年)4月(50,052人)に比べて約22万人弱増・432.9%増です。

前年3月は、1か月通じて、入国者全員を対象に検査が始まり、外国人新規入国が「原則」停止され、一部の国で強制隔離も始まった時期です。
2022年の4月は、外国人新規入国の「原則」停止、入国者全員を対象に検査、強制隔離対象国はごく少数になっています。4月8日には106か国の上陸拒否が解除され、4月10日に搭乗者数抑制が緩和されており、前年と比べるとかなり入国者が増えています。
特に増えたのが外国籍者で、一気に日本国籍者の1.5倍の人数となっています。

前月と比べると、日本人は1万1千人強増加(前月比+12.3%)、外国人は7万5千人強増加(前月比+91.1%)、協定該当者は2千2百人弱増加(前月比+40.1%)しています。
3月から4月の変化を見ると、とにかく急増。水際対策緩和がかなり影響していることが分かります。




空港別
最も入国者が多かった空港は成田国際で145,790人(前年比+49,010、全入国者の55%(前年比+1P))
東京国際(羽田)は72,843人(前月比+21,045、同27%(前年比-2P))
関西国際(関空)は30,315人(前月比+10,363、同11%(前年比±0P))
中部国際は11,197人(同4.2%)、福岡は6,189人(同2.3%)でした。
珍しく新千歳、岩国、熊本で入国者が確認されています。熊本は2020年4月以来では初めてです。

昨年に比べると、2か月連続で成田国際、中部国際、福岡の割合が増えています。
中部国際、福岡は前年よりも就航便数が増えていることが大きく影響しているとみられます。
中部国際はついに1万人を超えました。

入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、岩国、嘉手納。合わせて304人おり、その多くが検査なしで入国したものとみられます(日本人が多いです)。
定期便就航5空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は7,475人いました。米国線が多い東京国際が多めです。また、今月は珍しく中部国際からも協定該当者が入国しています。(デトロイト線が就航しています)




外国籍者の在留資格別
外国人入国者157,557人のうち、再入国は33,220人でした。再入国は前月からほぼ横ばいで、新規入国再開で、一気に124,337人が新規入国でした。
在留資格別でみると、永住者が9,862人、日本人・永住者の配偶者は4,229人、定住者3,236人、特別永住者704人など、元からの日本在住者はあまり増えませんでした。家族滞在は8,313人(うち新規入国5,195人)いました。前月から人数はあまり変化がありません。
日本人・永住者の配偶者の新規入国が948人もおり、長期間離れ離れだった人も結構いたようです。

外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。前月3月からそれが解消されています。
学生関係は、新学年が始まった後ですが、留学が50,736人(うち新規入国46,889人)と前月よりも爆増しました。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は38,820人(うち新規入国37,690人)と前月より2万人以上増加でした。
特に増えたていたのは、上記2分野関係でした。
細かい分野別では、技術・人文知識・国際業務10,615人(うち新規入国5,799人)、経営・管理1,851人(うち新規入国640人)、技能1,622人(うち新規入国755人)で、技能実習や学生ほどではないものの、専門家の新規入国は徐々に増え始めています。
興行が1,254人(うち新規入国1,183人)で前月から横ばい気味だった一方、短期滞在は15,597人(全員新規入国)で前月比9千人ほど増加でした。
行き来が徐々に増えてきています。




外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
トップはベトナム30,543人と先月より2万人ほど増加しました。中国24,022人は先月の約2倍。ネパールが先月より3倍増の12,238人。フィリピンが先月の2倍弱の12,091人、インドネシアも先月の約2倍の11,846人と続いています。韓国は2千人ほど増加の10,735人でした。以上の6か国が1万人超えでした。

新規入国が許可されたことで、技能実習生などが多いベトナムやネパールが爆増です。

2022年4月は、空港検疫での陽性者が多い状態が続きました。
4月はベトナムと韓国の陽性者が減少を始めています。ベトナムは圧倒的に外国籍者の入国が多い国、韓国は外国籍者が日本国籍者より多い国です。入国者は増えているのに減少始めていますが、これは強制隔離が解除されたことが大きく影響しているとみられます。
4月以降米国の陽性者が急増していますが、ベトナムやインドネシアなどに比べて入国者はそれほど増えていません。より異常な状態だったと言えそうです。




空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。

<2022年4月入国者数>
入国者計 266,715人(前年 50,052人/+432.9%)
日 本 人 101,504人(前年 29,797人/+240.7%)
外 国 人 157,557人(前年 17,558人/+797.4%)
協定該当者 7,654人(前年 2,697人/+183.8%)
   
<2022年4月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>
新 千 歳 3人(外国人 1人、協定該当者 0人)
三  沢 180人(外国人 1人、協定該当者 179人)
成田国際145,790人(外国人94,476人、協定該当者3,754人)
東京国際72,843人(外国人27,756人、協定該当者3,514人)
中部国際11,197人(外国人 8,407人、協定該当者 14人)
関西国際30,315人(外国人21,616人、協定該当者 98人)
岩  国 6人(外国人 1人、協定該当者 0人)
福  岡 6,189人(外国人 5,169人、協定該当者 95人)
熊  本 53人(外国人 53人、協定該当者 0人)
<軍用飛行場>
入  間 7人(外国人 0人、協定該当者 0人)
横  田 105人(外国人 47人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 13人(外国人 0人、協定該当者 0人)

<2022年4月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>
矢印は、前年4月と比較したときの人数増減状況
ベトナム30,543↑超爆増(前年比+30,081)
中 国24,022↑超爆増(前年比+19,188)
ネパール12,238↑超爆増(前年比+11,037)
フィリピン12,091↑超爆増(前年比+10,976)
インドネシア11,846↑超爆増(前年比+11,566)
韓 国10,735↑爆増(前年比+8,694)
米 国 6,354↑爆増(前年比+5,404)
台 湾 3,294↑急増(前年比+2,601)
スリランカ 2,923↑急増(前年比+2,759)
カンボジア 2,279↑急増(前年比+2,249)
ブラジル 2,262↑急増(前年比+1,706)
モンゴル 2,167↑急増(前年比+2,136)
フランス 1,923↑急増(前年比+1,739)
英 国 1,907↑急増(前年比+1,657)
ドイツ 1,789↑急増(前年比+1,623)

出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html
posted by johokotu at 01:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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