◇2022年6月入国者 約35万5千人弱
前年より約29万人弱増・449.8%増
外国籍者は減少、青国は増加気味、黄国は減少気味
外国籍者 学生・技能実習は減少、短期滞在増加、日本在住者も増加
法務省は8月25日、出入国管理統計の2022年6月分の月報を発表しました。2022年6月の日本への入国者数は354,822人で、外国人149,011人・協定該当者10,415人が入国していたことが判明しました。
■総合
2022年6月の入国者数は日本人195,396人・外国人149,011人・協定該当者10,415人=合計354,822人でした。
[前年同月(2021年6月)との比較]
前年(2021年)6月(64,539人)に比べて約29万人弱増・449.8%増です。
2021年6月は、「検査対象は入国者全員」「外国人新規入国は「原則」停止」「一部の国で強制隔離開始」の時期です。
2022年6月は、1日に帰省が大幅に緩和され、「検査対象は入国者の1割以下」「外国人新規入国は原則許可」「強制隔離国はわずか4か国」となっています。前年と比べるとかなり入国者が増えています。
[同年前月(2022年5月)との比較]
入国者合計 3万7千人弱増加(前月比 +11.6%)
日本国籍者 6万強増加(前月比+44.5%)
外国国籍者 2万5千人弱減少(前月比-14.3%)
協定該当者 1千6百人強増加(前月比+18.8%)
6月1日に入国規制が大幅緩和となりましたが、4月に比べると一気に増えた状況にもなく、4月の規制緩和の方が影響が大きかったようです。
■空港別
最も入国者が多かった空港は成田国際(成田)。183,957人(前月比+14,709、全入国者の52%(前月比-1P))
東京国際(羽田)は110,005人(前月比+19,825、同31%(前月比+3P))
中部国際(中部)は13,172人(前月比+92、同3.7%(前月比-0.4P))
関西国際(関空)は39,796人(前月比+2,699、同11%(前月比-1P))
福岡は7,629人(前月比+29、同2.2%(前月比-0.2P))でした。
定期便はまだ再開していなかった新千歳が3人出ています(全員日本人)。
前月と比べると、成田国際、関西国際、中部国際、福岡は割合が減りました。少し東京国際への集中が始まった印象です。
入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、岩国、嘉手納。合わせて235人おり、検査なしで入国ている可能性があります(日本人が多いです)。
定期便就航5空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は10,415人いました。米国線が多い東京国際が比較的多め。成田国際とほぼ同数です。
■外国籍者の在留資格別
外国人入国者149,011人のうち、再入国は54,592人でした。再入国は前月からは減少です。新規入国再開で、94,419人が新規入国でした(前月より減っています)。
在留資格別でみると、永住者16,980人、日本人・永住者の配偶者5,985人、定住者4,257人、特別永住者1,473人など、元からの日本在住者は前月より増加でした。家族滞在も10,593人(うち新規入国4,942人)で増加でした。
日本人・永住者の配偶者の新規入国が919人もおり、長期間離れ離れだった人も結構いたようです。
外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。2022年3月以降それが解消されています。
学生関係は、留学が14,856人(うち新規入国12,951人)。新学年が始まって2か月経過しており、前月よりも半減で、だいぶ人数が減ってきました。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は25,121人(うち新規入国21,919人)と前月より1万4千人ほど減少。特定技能(1号〜2号合計)は3,655人(うち新規入国1,681人)でした。
若い人(学生や技能実習)は減少気味でした。
細かい分野別で多めだったのは、技術・人文知識・国際業務13,705人(うち新規入国4,000人、前月より減少)、経営・管理2,431人(うち新規入国529人、前月より増加)、企業内転勤1,646人(うち新規入国1,003人、前月より減少)、技能1,759人(うち新規入国497人、前月より微増)でした。専門家は増加だったものと減少だったものが混在しています。
興行が1,380人(うち新規入国1,213人)で前月から微増でした。
専門家の行き来は、横ばい気味なのかもしれません。
短期滞在は39,122人(全員新規入国)で前月比1万4千人弱ほど増加でした。
旅行者が増加しているのでしょうか。
■外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
トップはベトナム24,157人と先月より1万6千人強減少しました。
中国も減少で、8,035人と2千人強減少。
一方、韓国は3千人強増加の17,334人。
米国が2千人弱増加で11,456人。
フィリピンは1千人強減少の11,033人でした。
以上の5か国が1万人超えでした。ネパールは7千人強減の8,236人でした。
青国は入国が容易になったことから増え、黄国に指定されたからかベトナムやネパールは急減でした。
空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。
<2022年6月入国者数>
入国者計 354,822人(前年 64,539人)
日 本 人 195,396人(前年 43,411人)
外 国 人 149,011人(前年 17,285人)
協定該当者 10,415人(前年 3,633人)
<2022年6月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>
新 千 歳 3人(外国人 0人、協定該当者 0人)
三 沢 187人(外国人 0人、協定該当者 186人)
成田国際183,957人(外国人84,180人、協定該当者4,857人)
東京国際110,005人(外国人27,346人、協定該当者4,819人)
中部国際 13,172人(外国人 8,753人、協定該当者 35人)
関西国際 39,796人(外国人23,463人、協定該当者 189人)
岩 国 1人(外国人 1人、協定該当者 0人)
福 岡 7,629人(外国人 5,258人、協定該当者 329人)
<軍用飛行場>
横 田 18人(外国人 1人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 29人(外国人 5人、協定該当者 0人)
<2022年6月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>※分かるのは外国籍者の国籍のみ(滞在国とは限りませんし日本人は含まれません)
矢印は、前年6月と比較したときの人数増減状況
ベトナム24,157↑超爆増(前年比+23,674)
中 国18,035↑超爆増(前年比+14,179)
韓 国17,334↑超爆増(前年比+15,285)
米 国11,456↑爆増(前年比+9,770)
フィリピン11,033↑爆増(前年比+9,367)
ネパール 8,236↑爆増(前年比+8,093)
インドネシア 7,462↑爆増(前年比+6,878)
インド 4,116↑急増(前年比+3,906)
タ イ 3,770↑急増(前年比+3,381)
台 湾 3,153↑急増(前年比+2,535)
ミャンマー 4,080↑急増(前年比+3,997)
フランス 2,683↑急増(前年比+2,437)
ブラジル 2,667↑急増(前年比+1,996)
英 国 2,427↑急増(前年比+2,020)
ドイツ 2,399↑急増(前年比+2,174)
■出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html
2022年08月28日
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