2022年09月28日

7月入国_45万人強 外人韓1位

◇2022年7月入国者 約45万9千人強
前年より約34万人強増・295.7%増
青国は増加気味、黄国は減少気味
五輪影響?軒並み前年比爆増のなか欧州は増加小幅
外国籍者 韓国トップに 学生・技能実習は減少、短期滞在増加、日本在住者も増加


法務省は9月26日、出入国管理統計の2022年7月分の月報を発表しました。2022年7月の日本への入国者数は459,740人で、外国人178,686人・協定該当者15,027人が入国していたことが判明しました。



総合
2022年7月の入国者数は日本人266,027人・外国人178,686人・協定該当者15,027人=合計459,740人でした。

[前年同月(2021年7月)との比較]
前年(2021年)7月(116,190人)に比べて約34万人強増加・295.7%増加です。

2021年7月は、「検査対象は入国者全員」「外国人新規入国は「原則」停止」「一部の国で強制隔離開始」の時期です。
2022年7月は、規制が大幅に緩和され、「検査対象は入国者の1割以下」「外国人新規入国は原則許可」「強制隔離国はわずか4か国」となっています。前年と比べるとかなり入国者が増えています。

[同年前月(2022年6月)との比較]
入国者合計 10万5千人弱増加(前月比 +29.6%)
日本国籍者 7万1千人弱増加(前月比+36.1%)
外国国籍者 3万人弱減少(前月比+19.9%)
協定該当者 4千6百人強増加(前月比+44.3%)


前月の6月1日に入国規制が大幅緩和となりましたが、ジリジリ増加が続いていました。




空港別
最も入国者が多かった空港は成田国際(成田)。222,810人(前月比+38,853、全入国者の48%(前月比-4P))
東京国際(羽田)は153,562人(前月比+43,557、同33%(前月比+2P))
中部国際(中部)は17,286人(前月比+4,114、同3.8%(前月比+0.1P))
関西国際(関空)は50,484人(前月比+10,688、同11%(前月比±0P))
福岡は13,678人(前月比+6,049、同2.9%(前月比+0.7P))でした。

定期便が再開した、新千歳は1,531人(前月比+1,528、同0.3%(前月比+0.3P))
定期便はまだ再開していなかった那覇は4人出ています(全員日本人)。
また長崎が49人も出ています。チャーター便でも就航しましたでしょうか。


前月と比べると、成田国際のみ割合が減りました。全国へ広まった印象です。

入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、岩国、嘉手納。合わせて329人おり、検査なしで入国している可能性があります(三沢は協定該当者、その他は日本人が多いです)。
定期便就航6空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は14,777人いました。米国線が多い東京国際が多く、ついに成田国際を超えました。




外国籍者の在留資格別
外国人入国者178,686人のうち、再入国は67,284人でした。新規入国再開で、111,402人が新規入国でした(前月よりいずれも増加)。

在留資格別でみると、永住者20,191人、日本人・永住者の配偶者7,151人、定住者4,619人、特別永住者2,158人など、元からの日本在住者は前月より増加でした(定住者のみ横ばい気味)。家族滞在も111,246人(うち新規入国5,127人)で増加でした。
日本人・永住者の配偶者の新規入国が1,118人もおり、長期間離れ離れだった人も結構いたようです。

外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。2022年3月以降それが解消されています。
学生関係は、留学が12,383人(うち新規入国10,227人)。新学年が始まって3か月経過しており、前月よりも減少で、だいぶ人数が減ってきました。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は17,030人(うち新規入国12,610人)と前月より8千人強も減少。特定技能(1号〜2号合計)は4,461人(うち新規入国1,604人)で前月より増加(新規入国は減少)でした。
若い人(学生や技能実習)は減少気味と言えます。

細かい分野別で多めだったのは、技術・人文知識・国際業務15,301人(うち新規入国3,205人、前月より増加)、経営・管理2617人(うち新規入国498人、前月より微増)、企業内転勤1,670人(うち新規入国851人、前月より微増)、技能1,421人(うち新規入国332人、前月より減少)でした。専門家は増加気味ではあるものの、まだ減少のものが見られます。
興行が2,292人(うち新規入国2,025人)で前月から一気に増えました。
専門家の行き来は、やや増加気味になり始めています。

短期滞在は66,633人(全員新規入国)で前月比2万7千人強も増加でした。
旅行者が一気に増加しているでしょうか。




外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
トップが入れ替わり、韓国28,161人と先月より1万1千人弱も増加しました。
ベトナムは24,511人と先月比+354人の微増止まり。
中国が19,120人と1千人強増加で続きました。
続いて米国が5千人弱増加で16,217人、
フィリピンが2千人弱増加の12,555人でした。
以上の5か国が1万人超えでした。

今年前半多かったネパールは3千人弱減の5,519人。


軒並み大幅増加の国が多いのですが、前年7月はオリンピック絡みの入国が多かったせいか、欧州各国からの入国は前年からそれほど増えていません。

青国は入国が容易になったことから増え、黄国に指定されたからかベトナムやネパールは減少気味でした。ベトナムは再増加局面に入った印象です。




空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。

<2022年7月入国者数>
入国者計 459,740人(前年 116,190人)
日 本 人 266,027人(前年 51,628人)
外 国 人 178,686人(前年 59,465人)
協定該当者 15,027人(前年 5,097人)

<2022年7月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>
新 千 歳 1,531人(外国人 1,404人、協定該当者 0人)
三  沢 259人(外国人 0人、協定該当者 250人)
成田国際222,810人(外国人94,940人、協定該当者5,804人)
東京国際153,562人(外国人39,016人、協定該当者7,952人)
中部国際 17,286人(外国人10,074人、協定該当者 101人)
関西国際 50,484人(外国人25,189人、協定該当者 399人)
岩  国 6人(外国人 0人、協定該当者 0人)
福  岡 13,678人(外国人 7,983人、協定該当者 521人)
長  崎 49人(外国人 49人、協定該当者 0人)
那  覇 4人(外国人 0人、協定該当者 0人)
<軍用飛行場>
横  田 35人(外国人 25人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 29人(外国人 4人、協定該当者 0人)

<2022年7月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>※分かるのは外国籍者の国籍のみ(滞在国とは限りませんし日本人は含まれません)
矢印は、前年7月と比較したときの人数増減状況
韓 国28,161↑超爆増(前年比+25,184)
ベトナム24,511↑超爆増(前年比+24,025)
中 国19,120↑超爆増(前年比+13,106)
米 国16,217↑爆増(前年比+9,408)
フィリピン12,555↑超爆増(前年比+10,820)
インドネシア 7,646↑爆増(前年比+7,170)
タ イ 6,256↑爆増(前年比+5,784)
ネパール 5,519↑爆増(前年比+5,446)
インド 4,956↑急増(前年比+4,448)
台 湾 4,842↑急増(前年比+3,941)
フランス 4,004↑急増(前年比+1,368)
ドイツ 3,776↑急増(前年比+1,545)
英 国 3,455↑増加(前年比+69)
豪 州 2,697↑急増(前年比+1,072)
ブラジル 2,659↑増加(前年比+997)

出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html
posted by johokotu at 20:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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