2022年10月11日

空港検疫_2年半振 特定国全検終了

◇空港検疫 2年半ぶりに特定国からの入国者全員検査終了

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに伴って日本への入国の際の水際対策について、11日午前0時から、特定国から入国する全員に課していた入国時検査を終了しました。
2年半ぶりです。


2020年4月3日に始まった全員検査は、感染症危険度レベル3以上の国を中心に、症状の有無やワクチン接種状況などに関係なく、当該国から入国する際に入国者全員に課されていました。
11日以降は、この枠組みがなくなり、症状があるなど入国時に検査が必要とされた人を除き、無検査で入国できるようになります。
また、外国籍者へのビザ発行も、COVID-19パンデミックの影響で強化されていた制限がなくなります。

全員検査とは言っても、対象国の基準は示されず、かなり恣意的に設定が可能でした。設定もかなり遅々。このため、現地感染が著しく悪いのに無検査入国が可能な国などもあるなど、実質的には多くの入国者が無検査でスルー入国出来ていました。規制が大幅緩和された今年6月以降には、入国者の9割以上は無検査入国の状態でした。
今回の緩和後も、ワクチン接種証明提示などは継続されるため、多くの国から入国する人(特に日本国籍者)にはあまり変化がないかもしれません。

COVID-19について、日本では、2類相当の状況が続いています。要は危険すぎる感染症と認定されたままです。
それなのに、水際だけが大幅緩和される事態になってしまいました。外国人は自由に国内を旅行できるのに、日本人は感染対策をしなくてはならないという、非常に不思議な事態になります。

過去二年の感染状況を見ると、10月を底に、年始に向かって、入国者の感染者が増え、それを追いかけて国内の感染者が増える、明らかに入国者要因の感染傾向にありますが、今年はどうなるのか、注視したいですね。

情報交通ホットライン日本空港情報館ブログでは、2020年4月より、厚生労働省が発表している空港検疫の結果を、毎日記事にしていました。不特定多数ではなく、厳選された特定者のみの検査結果に変わるため、10月10日着分の発表がされるとみられる10月11日をもって、毎日更新は終了する予定です。
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 08:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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