□新型コロナウイルス感染症の航空への影響 12月は国際線が一気に続々再開へ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による中国武漢封鎖から2年11か月、パンデミックから2年9か月になる2022年12月は、国際線が一気に続々再開しています。
パンデミック以降全世界で航空便の欠航が広がりましたが、日本国内も2022年後半は復便傾向です。
■国内線
日本国内ではCOVID-19は感染症法上2類相当のままであるものの、濃厚接触確認なども放棄されていることから、外出への抵抗感が低減。全国旅行支援などの影響もあり、国内線の利用者はかなり戻ってきています。
このため、国内線は、冬ダイヤ以降欠航がほぼ消滅。幹線を中心に臨時便設定も出ているほどです。
ただ、ANAやPeach Aviation、日本トランスオーシャン航空(JTA)、ジェットスター・ジャパンなどは、そもそも路線自体を運休したり期間運航化したりするなどで実質減便しており、路線切り捨てが密かに進んでいる状態とも言えそうです。
12月は、ANAの静岡路線やJTAの宮古路線など、期間運航化した路線の一部が年末年始に期間再開する予定です。
■国際線
国際線は、国際線の就航規制がなくなったことから、路線が一気に再開し始めています。
11月以降、特に東アジアの路線が急拡大中です。
その中でも著しく増えているのが韓国線。韓国社が一気に日本路線を再開しています。
韓国は航空利用に適する距離の国内線路線は少ないのに会社が著しく過剰にあります。このため、日本路線は国内幹線と似たような感覚で就航先としては魅力的。他社競合の競争が過剰な国内線では生き残れないため、日本路線をバンバン飛ばすことで稼いでおり、次々に日本路線に参入しています。韓国路線は毎日運航で再開するパターンが多く、1日4往復飛ばす路線も出てきています。
11月から12月にかけては、新千歳や那覇、さらに高松への路線も再開。ソウルだけでなく、韓国の地方都市への路線も再開が相次いでいます。
続いて再開が目立つ台湾路線は、10月まで週数便という路線が多かったですが、11月〜12月にかけて路線が増加するとともに、毎日運航への増便が相次いでいます。今月は高雄線の再開も出てきます。
ゼロコロナが続き流動があまり変化していない中国もわずかながら増便傾向。週1、2往復の増便や週数便の新規路線就航が続いていて、ジリジリと拡大している印象です。
その他の地域は、それぞれ数路線が順次再開している状況です。
航空会社別では、15日にジェットスター・ジャパンが国際線運航を再開します。
12月は年末年始の需要もにらみ、期間増便などもみられます。
国際線の運航中路線は以下にまとめています。
https://johokotu.seesaa.net/article/492924536.html
=====================
航空便が壊滅的だった一昨年、昨年に比べると、やっと平常に近付きつつある印象です。
日本国内ではまだ2類相当で外出自粛や万一の外出時の対策は欠かせませんが、運航に関する規制はなくなりました。そろそろ、復便しない路線の会社から、混雑空港の発着枠回収といった議論も出てくるかもしれません。
欠航するときは三か月ほどであっという間でしたから、平常運航に戻るのも一気に進むことを期待したいですね。
2022年11月30日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック