2023年01月04日

◆2023年使いたいアクセス

◆新年特集 2023年に使いたい空港アクセス交通はこれだ!


2023年も三が日を過ぎてもまだまだ新年特集!
ということで、新年から連日お付き合いいただきありがとうございます。
新年特集の最後は、全国に100近くもある空港を発着する、今年話題になりそうなアクセス交通を取り上げます。
新型コロナウイルス感染症パンデミックで、運休が続いたアクセスも、少しずつ戻ってきています。空港へのアクセスは是非公共交通で!



1.大阪国際空港(伊丹空港)/大阪府  近畿地方   
路線バス 既存
阪急観光バス各路線
空港輸送に特化したバス会社に新たな変化です。
大阪国際空港(伊丹空港)を拠点にする大阪空港交通が昨年7月、合併により阪急観光バスに社名変更されました。阪急バスグループながら、本体には合流しないまま。伊丹を発着する系統はすべて路線バスですが、観光バスを名乗る面白い事態になっています。
合併に伴う空港を発着する路線の大きな変化はありませんが、ポストコロナ時代の新たな展開に期待が集まっています。
航空便の再開に合わせて、欠航していたバス便も順次再開中。今年は是非一人でも多くの人に空港交通バスを使って欲しいですね。仕事でも観光でも、空港からはバス乗り敢行を見たいいたみ

2.東京国際空港/東京都  関東地方   
路線バス & シェアサイクル 新規(1月予定 & 昨年12月)
羽田エアポートガーデン バスターミナル/シェアサイクル 新設
東京国際空港(羽田空港)では1月、第3ターミナルと繋がる羽田エアポートガーデンに、新しいバスターミナルが誕生します。空港敷地内に新しい交通拠点が出来るのは、非常に珍しい出来事。羽田空港島内では、三つのターミナルと天空橋駅に続いて5つ目のバスターミナルになります。
このバスターミナルには、これまで旅客ターミナルからは発着していなかったバス会社が新規参入し、東北地方や中部地方などへの長距離路線も新設予定です。これにより、羽田が、航空だけでなく、関東を代表するバス拠点にも変化します。
また、羽田エアポートガーデン内にはシェアサイクルのポートが2つも新設されました(HELLO CYCLING、ドコモ・バイクシェア)。すぐ脇を流れる多摩川はサイクリングのメッカ。同じくHELLO CYCLINGのポートがある調布飛行場まで多摩川〜野川沿い約30キロをシェアサイクルの爽快サイクリングで直結することも実現しました。
新バスターミナルやシェアサイクルで、羽田へのアクセスは値段ハネダも行き先も手段も新しく便利になりそうです。

3.長崎空港/長崎県  九州地方   
乗合タクシー 新規(昨年9月)
おおむらかもめライナー(大村市・大村市タクシー協会)
将来競合することになる西九州新幹線開業に合わせて、空港-新幹線駅-高速インターチェンジ(IC)を結ぶ乗合タクシーが運行開始になりました。
事前予約制ではあるものの、1日12往復も運行し、利便性も高くなっています。
10月には時津-長崎空港間の船舶航路で割引もスタートしました。高速ICは高速バスへの乗り換えが可能で、日本で唯一、航空、船舶、鉄道、バスの様々な高速移動手段を結ぶアクセス交通として注目されています。
空港、海港、駅、高速道がバラバラなままなんて、大きなムラかもねおおむらかもめ。移動が不便なままでは、のぞみ無く、希望のひかりが消えると、嘆きがこだまします。自由な移動は活性化の原点。日本経済が倒壊する前に、空港の地の直ぐそこの新幹線駅をムリムダ言わずに、造って公共交通繋げてみれば、人々の熱さを吸収してかもめのように皆で舞い上がれますよ。

4.仙台空港(仙台国際空港)/宮城県  東北地方   
路線バス 新規(昨年7月)
仙台東部ライナー 長町駅東口行(タケヤ交通)
仙台空港からは、閖上方面経由のバスが走り始めました。
閖上は仙台空港北方の海岸沿いにありますが、アクセスは車の地域で、空港から近いのに公共交通では行きづらかったエリアです。東日本大震災で、仙台空港周辺と同様に津波に襲われましたが、復興の新たな街造りが進み、活気を取り戻してきています。そんな地域だけに、少しでも人が集まるよう、新しいバス路線は、鉄道からの乗り継ぎ客も観光客も取り込む重要なアクセス交通になっています。
ゆりあげ港朝市やかわまちてらす閖上、アクアイグニス仙台の各施設に加え、空港が進めているサイクルツーリズムにも合致する名取市サイクルスポーツセンターにも直接アクセスできます。
少しずつ復興を進める街を、新しいバスで!閖上をもっともっと人が集まる有名取りな場所にしよう!

5.神戸空港(マリンエア)/兵庫県  近畿地方   
路線バス 新規(昨年4月)
シティループ(神姫バス)
神戸空港では、神戸市内方面のシティループが新たに乗り入れました。
シティループは、神戸の主要観光地を循環するバスで、空港は三宮地区から枝分かれした盲腸線部分に当たります。坂の多い神戸の街で、空港から直接観光地へ行けるようになりました。
ハーバーランドや神戸駅方面は直行する路線バスが廃止されており、その代替としても機能しています。
神戸空港へのバスが立て続けに開設されているのは、神戸空港の主要アクセスであるポートライナーの輸送力がパンクしているため。特に朝夕は混雑が激しく、少しでも利用を分散させて混雑緩和を図るためでもあります。
海外に行くのは早いと思っているなら、神戸で異国情緒を体感しませんか。早く旅してぃシティなら皆でループになって行こうべKOBE

6.成田国際空港(成田空港)/千葉県  関東地方   
路線バス 新規(昨年8月)
LCBとLCC用第3ターミナルバス乗り場移設
成田国際では、昨年夏から、ローコストバス(LCB)と称する新しいバスの運行が始まりました。新設されたのは、東京都豊島区池袋方面と東京都渋谷区渋谷方面の2路線です。
一般道路を使うといったわけではないうえ、同じ目的地へ同じバス会社で路線があるにも関わらず、運賃を安くした便を設けるという新しいタイプ。デフレの悪さがクローズアップされ、適正な運賃に上げることが良いとされる時代に逆行し、実質値下げするという注目すべき路線です。
そんな成田では、第3ターミナルでバス乗り場がターミナル目前に移設して、バスアクセスの利便性が一気に向上する予定。ローコストに優しい空港に注目です。
ローコストキャリアLCCからローコストバスLCBローコストエアポートLCAで乗り換えれば、一から十までfrom ABC to ZみんなラッキーだぜLuCkyZ

7.喜界空港(喜界島空港)/鹿児島県  九州地方  
路線バス 新規(昨年10月)
島内一周バス(喜界バス)
試行運行として、喜界島の路線バス(島内一周バス)が期間限定で再編され、北中央線と南中央線の2系統に集約されています。
奄美群島は2023年が返還70周年の記念年。喜界は奄美群島では唯一当時からある空港で、今年是非行っておきたい空港です。
そんなメモリアルな空港からのバスが新しく経由するようになったスギラビーチは、国内では数少ない、飛行機の離着陸を眺められるビーチ。ゴルフ場も隣接しており、空港とともにレジャーを楽しめます。そして、楽しむだけでなく、戦中も飛行場だったことから悼む場所もあります。
喜界は実は空港周辺から訪れるべき場所が沢山。今年は、新しいバス路線を使って、空港周辺をまわりたいですね。
行く機会きかいがないなんて言わないで、ぜひ島内一周や空港周辺をバスで行き交いきかいしてみませんか。

8.徳島空港(徳島阿波おどり空港)/徳島県  四国地方  
路線バス 新規(昨年8月)
南あわじ市方面行(淡路交通・みなと観光バス)
2021年末から運行が始まったのが淡路島南部へのバス路線です。昨年始まで期間運行した後、夏から本格運行が再開し、今月まで運行が継続される予定です。
淡路島は兵庫県。徳島とは、地学的にも中央構造線で隔てられているものの、橋一つであっという間にアクセスできるため、島南部へは徳島空港から訪れた方がスムーズです。
四国では空港からおトクにバスで隣県に行くのが流行中。これまた隣県へのバスで注目されます。
国生みの島として知られる淡路島。新年から行くなら、是非縁起の良い淡路へ、徳島から行ってトクしましょ。

9.那覇空港/沖縄県  沖縄地方  
ヘリタクシー 新規(昨年7月)
恩納村(沖縄かりゆしリゾート・オーシャンスパ)行(Space Aviation)
空飛ぶクルマの検討が本格化しているなか、昨年福井で話題となった回転翼機(ヘリコプター)を使ったサービスが全国で流行しています。ヘリ便は、遊覧飛行やチャーター運航で稼ぐモデルがほとんどで、これらのヘリ便を手配する事業が急速に拡大中です。
一方、ほぼ決まった時刻に運航する二地点間輸送はなかなかありませんが、那覇では昨夏に、新たにSpace Aviationが恩納村(沖縄かりゆしリゾート・オーシャンスパ)への路線に参入。恩納村から与論空港への路線も始めました。
那覇では、既にエクセル航空がヘリタクシーを行っており、一部の離島は地方自治体の補助による割引がある路線もあります。空港に航空定期便で着いたあと、ヘリコプターで近場に移動するという動きが少し身近になるかもしれません。
空飛んでスイスイ目的地へ。そんな恩恩納村恵受けたいなら、空港からはタクってみない?

10.選んで使おう、すべての空港アクセス交通へ!
日本全国、どの空港アクセス交通も注目点はいっぱい。上記9路線以外にも日本の空港には非常に多くのアクセス交通が乗り入れています。

COVID-19の影響でアクセス交通も苦しい状況が続いています。
でも、コロナで動いていないようで、懸命に動き続けるのがアクセス交通です。空港着いたら、便利な公共交通でスイスイアクセスしてみませんか。


■1月1日時点で、空港(ターミナル)から徒歩10分圏内に公共のアクセス交通がない空港(▲は定期便就航空港)
福井、与論▲、慶良間、北大東▲、南大東▲、波照間

■アクセス交通の変化を調べよう
バス便」ラベルから過去のバス路線変化が検索できます。
鉄道便」ラベルから過去の鉄道路線変化が検索できます。
船舶便」ラベルから過去の船舶路線変化が検索できます。

今年も日本空港情報館ブログをお楽しみください〜。


2023年、情報交通ホットラインは開設から四半世紀へ

posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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