2022年12月27日

10月入国_88.8万人弱 外人倍増

◇2022年10月入国者 約88万8千人弱
前年より約80万人強増・千%超爆増
外国籍者倍増・米軍は減少
外国籍者 韓国連続トップ 短期滞在が30万人超爆増


法務省は12月26日、出入国管理統計の2022年10月分の月報を発表しました。2022年10月の日本への入国者数は887,650人で、うち外国人538,787人・協定該当者9,785人が入国していたことが判明しました。



総合
2022年10月の入国者数は日本人339,078人・外国人538,787人・協定該当者9,785人=合計887,650人でした。
前年同月(2021年10月=80,273人)に比べて約80万人強も増加・1005.8%の爆増です。
前月(2022年9月)と比較しても30万人以上も増加・55.2%も増加でした。前年どころか前月と比べても、一気に入国者が増えています。外国人はなんと倍増。一方で、協定該当者は減少しています。異様な偏りですね。

2021年10月は、「検査対象は入国者全員」「外国人新規入国は「原則」停止」「一部の国で強制隔離開始」の時期です。
2022年10月は、ついに11日から実質規制なしの状態になりました。

[前年同月(2021年9月)との比較]
入国者合計 807,377人増加(+1005.8%)
日本国籍者 296,869人増加(+703.3%)
外国国籍者 505,559人増加(+1521.5%)
協定該当者 4,949人増加(+102.3%)


10月11日に入国規制が実質規制なしとなり、急増でした。

相変わらず米軍関係者は大して増えていませんね。これは、コロナ禍でも大量の米国軍人が入国していたこと=米軍関係者は入国規制の対象外であった可能性があることを示しています。
米国からの入国者は、現地出国前未検査者が多いと推定されること、協定該当者が増加する時期(前回の年末年始等)に米国からの入国者の陽性が多かった傾向がありました。また、成田や羽田から遠く遠く遠く離れた横須賀のホテルが隔離場所として指定されていた事例もあり、米軍関係者のすり抜けがあったと推定される出来事が多発していました。そろそろ、ジャーナリストなり、野党関係者なり、海外から帰国しない国会議員(存在意義が曝露の人)なりが、その辺の実態を暴露してくれませんかね。状況証拠から推定されるというだけなので、言ってみれば偏見に基づく外人差別なわけですが、米軍関係者の陽性者が大して多くなかった(=やましいことがなかった)のであれば公表しても別に何も問題はないでしょうし、こういった外人差別に繋がる疑念は早く払拭したいですよね。




空港別
最も入国者が多かった空港は成田国際(成田)。388,631人(前月比+119,934、全入国者の44%(前月比-10P))
東京国際(羽田)は239,178人(前月比+58,189、同27%(前月比-9P))
中部国際(中部)は27,770人(前月比+6,475、同3.1%(前月比-1.1P))
関西国際(関空)は163,352人(前月比+85,016、同18%(前月比+2P))
福岡は63,230人(前月比+41,447、同7.1%(前月比+2.8P))でした。

7月に定期便が再開した新千歳は1,940人(前月比+1,400、同0.2%(前月比+0.1P))
10月に再び定期便が再開した那覇は3,151人(前月比皆増、同0.4%(前月比+0.4P))
このほか、小松で1人入国者が出ました(このほか出発便で仙台9人、新石垣4人国際線利用あり)。チャーター便でも就航しましたでしょうか。

前月と比べると、関空と福岡が目立って増加。いずれも外国籍者が急増しています。中部は横ばい続きでしょうか。那覇は一気に新千歳を超えています。

入国者が全員米軍関係者と思われるのが、三沢、横田、厚木、嘉手納。合わせて330人います(三沢は協定該当者、その他は日本人が多いです)。
定期便就航7空港から入国している米軍関係者(協定該当者)は9,579人いました。2か月連続で減少。外国籍者は急増しているのに、協定該当者は減るという異様な状況です。相変わらず米国線が多い羽田が多く、4か月連続で成田を超えました。




外国籍者の在留資格別
外国人入国者538,787人のうち、再入国は84,213人でした。新規入国再開で、454,574人が新規入国でした(前月より再入国は2万人弱も減少、外国人入国者総数と新規入国は増加、新規入国は30万人以上も急増)。

在留資格別でみると、永住者24,301人、日本人・永住者の配偶者8,416人、定住者4,661人、特別永住者3,118人など。元からの日本在住者は、前月と比べると、連続で、特別永住者が増加だった以外は減少でした。家族滞在は10,260人(うち新規入国3,730人)で連続で減少でした。
日本人・永住者の配偶者の新規入国は973人。減少傾向が続いていましたが増加しました。

外国人新規入国一時停止で人材が入国できないことが問題となっていました。2022年3月以降それが解消されています。
学生関係は、留学が20,719人(うち新規入国15,136人)。再び減少に転じました。
技能実習(1号イ〜3号ロ合計)は18,269人(うち新規入国13,457人)と連続で前月より増加。一方で、特定技能(1号〜2号合計)は5,608人(うち新規入国1,960人)で3か月ぶりに前月より減少でした。
若い人(学生や技能実習)の、特に新規入国は横ばい気味でしょうか。

細かい分野別で多めだったのは、
 技術・人文知識・国際業務18,280人(うち新規入国3,226人、連続で前月より減少(新規は増加))、
 経営・管理3,405人(うち新規入国447人、前月より増加に転換)、
 公用が急増で1,715人(うち新規入国1,476人、前月より減少に転換)、
 企業内転勤1,925人(うち新規入国764人、前月より増加に転換)、
 技能1,176人(うち新規入国251人、前月より増加)、
でした。教育は456人(うち新規入国106人)と前月より微増。
興行は4,757人(うち新規入国4,412人)で増加が止まりません(ただし今月は微増どまり)。
専門家の行き来は、やや増加気味になり始めているものの、再入国による出入りがまだ多い段階でしょうか。ジリジリ増加なイメージです。

短期滞在は403,700人(全員新規入国)で前月比31万3千人強も爆増でした。
旅行者は一気に増加しました。




外国籍者の国籍別
外国籍者は国籍別の人数が出ています。その国から来たかどうかは分かりませんが、国籍別をみてみます。
韓国が133,900人と先月より91,209人増加で4か月連続トップでした。
続いて米国が3万5千人強急増で55,622人。
台湾が一気に2万8千人強急増し36,763人。
タイも一気に2万6千人強急増し35,796人。
続いては香港(中国国籍)で34,366人。3万人強の急増。
ここまで一気に順位を伸ばしました。

このあとは米韓以外の常連国が続いています。
ベトナムが32,492人と先月比1千人弱減少。連続減少でした。
中国が続いており26,821人。4千人強増加。
フィリピンは4千人強増加の20,844でした。
1万人超えの国が14か国と一気に増えています。

今年前半多かったネパールは4,770人で、減少傾向がやっと増加に転じました。


軒並み大幅増加の国が多いです。国が一気に変化してきており、短期滞在は、韓国114,426人、米国49,722人、台湾32,281人、タイ32,143人、香港33,464人が目立ちました。

一気に特定国から観光客がなだれ込んだ印象です。




空港検疫での国籍別の感染状況については、詳細を別途アップします。

<2022年10月入国者数>
入国者計 887,650人(前年 70,064人)
日 本 人 339,078人(前年 42,209人)
外 国 人 538,787人(前年 33,228人)前月より倍増
協定該当者 9,785人(前年 4,836人)前月より減

<2022年10月空港別入国者数> 日本人・外国人・協定該当者の3分類
<空港>
新 千 歳 1,940人(外国人 1,842人、協定該当者 0人)
三  沢 223人(外国人 12人、協定該当者 206人)
成田国際388,631人(外国人238,108人、協定該当者2,940人)
東京国際239,178人(外国人111,038人、協定該当者5,745人)
小  松 1人(外国人 1人、協定該当者 0人)
中部国際 27,770人(外国人18,880人、協定該当者 108人)
関西国際163,352人(外国人116,657人、協定該当者 253人)
福  岡 63,230人(外国人49,111人、協定該当者 523人)
那  覇 3,151人(外国人 3,006人、協定該当者 10人)

<軍用飛行場>
横  田 49人(外国人 46人、協定該当者 0人)
厚  木 15人(外国人 0人、協定該当者 0人)
嘉 手 納 43人(外国人 23人、協定該当者 0人)


<2022年10月外国籍者の国籍別入国者数 上位15位>※分かるのは外国籍者の国籍のみ(滞在国とは限りませんし日本人は含まれません)
矢印は前月(9月)と比較したときの増減状況、増減者数は前年同月比
韓 国133,900↑超超爆増(前年比+129,920)
米 国55,622↑超爆増(前年比+52,808)
台 湾36,763↑超爆増(前年比+36,044)
タ イ35,796↑超爆増(前年比+35,425)
香港(中国国籍)34,366↑超爆増(前年比+34,209)
ベトナム32,492↓超爆増(前年比+31,377)
中 国26,821↑超爆増(前年比+20,420)
フィリピン20,844↑超爆増(前年比+18,695)
シンガポール14,526↑超爆増(前年比+14,432)
豪 州12,083↑超爆増(前年比+11,735)
フランス11,566↑超爆増(前年比+10,952)
インドネシア11,511↑超爆増(前年比+10,951)
英 国10,912↑超爆増(前年比+10,406)
カナダ10,256↑爆増(前年比+9,810)
ドイツ 9,233↑爆増(前年比+8,750)

出入国管理統計統計表(法務省公式サイト)
http://www.moj.go.jp/isa/policies/statistics/toukei_ichiran_nyukan.html

posted by johokotu at 01:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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