2023年01月11日

水際見直 澳門便も陰性証明必須

◇水際措置さらに見直し 澳門直行便からの入国者全員陰性証明提出義務付けの入国規制へ

内閣官房、法務省、外務省、厚生労働省、国土交通省は9日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する水際措置見直しを発表しました。新たに、澳門直行便からの入国者を対象に、陰性証明の提出を義務付ける臨時的な措置が行われます。

見直しは1月12日以降の入国者に対して実施する臨時的な措置です。
昨年12月30日着から始まった措置、1月8日着から始まった措置に加え、
・澳門からの直行便での入国者に対して、入国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出を義務付け
の措置が行われます。

1月8日着から中国(香港・澳門除く)直行便からの入国者全員への陰性証明書の提出義務付けが行われていますが、わずか4日で、澳門直行便からも追加になりました。

今回の措置は、ワクチン接種の有無や渡航目的などは無関係です。有効なワクチンを接種していても、外交利用でも、チャーター機利用でも、澳門直行便の場合は陰性証明が必須になります。
これまでワクチンを受けていれば安全という扱いだったのに、それを国が完全否定する異常な動きになります。
気を付けたいのは、この措置は、澳門からの直行便利用者が対象であること。澳門滞在者を対象にしているのではなく、澳門からの直行便利用者のみが対象です。
このため、澳門でただ乗り継いだだけで、澳門に一切滞在しない第三国発でも対象になります。
一方で、香港路線を始め、第三国からの日本直行便利用の場合は対象にならないので、事前検査を受けたくなければ、澳門から第三国経由で入国する抜け道が残っています。中国側の規制が解除方向のため、韓国路線などの抜け道ルート利用が激増しそうですね。

そして、なぜか同じような立地の香港直行便は対象になっていません。
中国が危険だというならあまりにおかしな規制ですし、未だに中国の感染症危険情報はレベル1のまま。不思議な不思議な規制です。

中国が危険だというなら感染症危険情報のレベルを上げるべきですし、中国が危険だというなら直行便利用者だけでなく全世界からの直行便で入国する中国からの渡航者を対象としなければ抜け道が出来てしまいます。
しかも、規制を小出しにして、いったい何をしたいのか謎ですね。
そりゃあ、中国から「科学的根拠に基づかない」とコバカにされますよ、、、。

今回の措置開始後も、引き続き、検査実施なだけですので、入国後の行動規制等はありません。感染拡大防止により役立つのは行動制限なわけですが、毎回毎回検査だけ。相変わらず最重要の対策はしないままの中途半端過ぎる水際対策が続いています。

規制内容は発表本文から少し分かりやすい表現に変えて記載しています。記載内容の正確な情報は、公式発表を必ずご確認ください。

中国からの入国者・帰国者に対する水際措置の見直し(その3)(2023年1月12日以降適用)(外務省公式サイト)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C002.html
ラベル:検疫 感染症
posted by johokotu at 21:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇COVID-19関連 | 更新情報をチェックする
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