東京国際空港(羽田空港)の国内線施設を管理運営する日本空港ビルデングは12日、空港所在を誤認させるサイトを確認したと注意喚起しています。
日本空港ビルデングが注意喚起しているのは、空港に所在しているように騙って誤認させている、新型コロナウイルス検査施設とされているサイト。
羽田の公式サイトでは、「この度、羽田空港の住所(東京都大田区羽田空港3-3-2)を騙り、あたかも羽田空港内に所在しているかのような新型コロナウイルスPCR検査場のWEBサイト「羽田空港検査クリニック」の存在を確認いたしました。」と発表。「「羽田空港検査クリニック」は、羽田空港内に所在するものではなく、また当社グループとも、一切関係がございませんので、ご注意ください。」と注意喚起しています。
被害者が出ているのか、消費者庁を紹介しています。
ネットで同名施設を検索すると、それらしきサイトがヒットし、「特定商取引法に基づく表記」としてクリニック所在地として羽田空港の住所が騙られています。そもそも、名前に羽田空港が入っているのに、検査場として示されているのは新宿と上野のみ。羽田空港島内に関連事務所はなく、大田区羽田地区にすら拠点はない模様で、羽田空港とは全く関係がありません。
全国的に著名な「空港」の名を騙り、施設が空港近くにある、空港と関係あると勘違いさせる詐欺的手口は昔から多いです。今回も、東京の地理に疎い人を引っかける意図がある可能性がありますし、登録の際にパスポート番号などを送らせるなどしており、情報収集目的の可能性もあります。
それらしきサイトも、日本語なのに、問い合わせ先として電話番号の告知がない一方で「WeChatお問い合わせ」が表示されているなど、東京に疎い海外からの訪日客向け中心と思われる対応をしています。
今回の場合、法に基づくなどと信頼度を高める書き方をしつつ、あたかも所在しているかのように実態のない住所を記載しているのは、かなり悪質ですね。
所在していないのに、サイト上で羽田空港に事務所等があると騙るのは、昨年4月、福井県と組んでヘリコプター定期便就航を発表した会社が行っていたことがあります。
■【重要】羽田空港内に所在していると誤認させるWEBサイトにご注意下さい。(羽田空港ターミナル公式サイト)
https://tokyo-haneda.com/information/2023/detail_00005.html
ラベル:羽田
>通りすがりさん
いらっしゃいませ。
厚生労働省のページとは、下記のサイトに載っているものでしょうか。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-jihikensa_00001.html
当該機関は、14ページに記載があり、企業契約のみとなっていますね。(上野や新宿は記載がなく羽田のみ)
この一覧は、「掲載されている検査機関は、内容に虚偽または不正確な情報がないこと等を予め誓約しています。」とされてはいるものの、「掲載を希望する検査機関をとりまとめたものであり、厚生労働省が許認可や推奨等を行っているものではありません。」とされています。掲載希望者の誓約縛りになっているので、厚労省側が内容の正確性を担保しているものではありません。虚偽で掲載希望があっても、厚労省がノーチェックでも掲載できてしまいます。
一方、大田区羽田空港3-3-2は、第1旅客ターミナルビルと羽田空港第1ターミナル駅の住所です。ターミナルを管理する会社は館内に所在しないと発表しています。東京モノレールから紹介されている様子はありません。
空港内で営業するためには承認が必要で、手続きが結構複雑なイメージですが、ターミナル管理者にすら認識されていない中で、国土交通省が承認しているのでしょうか。非常に謎めいた事例です。
そして、当該機関の公式と思われるサイト(複数アドレスが確認されており、そのうち羽田の住所が記載されたもの)では、何の告知もなく、先月「大規模PCR検査センター」に会社名義を変更しています。また、所在地も、2月末に確認した際にはまだ羽田空港3-3-2の住所が出ていましたが、今月に入ってから新宿に変更されています。=これにより、羽田空港要素はアドレスのみとなっています。
それでは失礼します。